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写真で見る トヨタ「エスクァイア」
(2014/10/29 14:25)
トヨタ自動車の新型「エスクァイア」は、コンパクトキャブワゴンとも呼ばれる5ナンバーサイズの3列シートミニバン。写真を見てもらえば分かるように「ヴォクシー」「ノア」の実質的な兄弟車で、「トヨタ」店と「トヨペット」店で販売される。このエスクァイアの登場により、トヨタ系列販売チャネル全店でコンパクトキャブワゴンが購入できるようになったわけだ。
先発のヴォクシー、ノアが、それぞれ“毒気のあるカッコよさ”や“ミニバンの王道をいく堂々感”を表現していたのに対し、末弟となるエスクァイアが目指したのは“ワンランク上の高級感”だ。分かりやすいところでは、エクステリアのポイントにもなっているT字型の大きなフロントグリル。そしてインテリアでは、手に触れる部分の素材や加飾の見た目などといった部分だ。所有したユーザーが満足感やステータスを得られるよう徹底してこだわったという。
ボディーサイズやパワートレーンといった基本的な部分はヴォクシー、ノアと共通。5ナンバー枠一杯の4695×1695×1825mm(全長×全幅×全高)のボディーに低床フラットフロアを採用することで、乗降性のよさとともに2930×1540×1400mm(室内長×室内幅×室内高)とクラス最大級の室内空間を手に入れている。810mmのロングスライドシートによりさまざまにアレンジできる7人乗りをメインに、ガソリン車には580mmのロングスライド&6:4分割チップアップシートを採用する8人乗りもラインアップ。使い方や乗車人数などのニーズに応じて選択することが可能となっている。
ガソリン車は2.0リッター直列4気筒の「3ZR-FAE」エンジンを搭載し、7速シーケンシャルシフトマチックを備えた「Super CVT-i」と組み合わされる。スペックは最高出力112kW(152PS)/6100rpm、最大トルク193Nm(19.7kgm)/3800rpm。アイドリングストップ機構の採用などにより、2WD(FF)車のJC08モード燃費は16.0km/Lと良好な数値。自動車取得税、自動車重量税の免税(100%減税)対象となる。
4WD車はXiグレードが15.0km/L、Giグレードが14.8km/Lで、Xiグレードは自動車取得税が80%減税、自動車重量税が75%減税対象となり、Giグレードはそれぞれ免税対象。また、Xiグレードで一部オプションを装着して車重が1660kgを超えると燃費は14.8km/Lになるが、重量区分が変わるため免税対象となる。
ハイブリッドシステムはトヨタ車でおなじみの「THS II」で、1.8リッターの直列4気筒ガソリンエンジン「2ZR-FXE」とモーターの組み合わせ。ガソリンエンジンのスペックは最高出力73kW(99PS)/5200rpm、最大トルク142Nm(14.5kgm)/4000rpm。モーターは「5JM」で6.5Ahのニッケル水素電池により駆動され、最高出力60kW(82PS)、最大トルク207Nm(21.1kgm)。システム合計出力は100kW(136PS)で数字上はガソリン車には及ばないものの、JC08モード燃費は23.8km/Lとクラストップの数値をマークしている。
グレード構成はガソリン車、ハイブリッド車ともに「Gi」「Xi」の2タイプ。ハイブリッド車は2列目がキャプテンシートの7人乗りのみを設定し、ガソリンエンジン車には7人乗りに加えて2列目がベンチシートの8人乗りも用意される。また、車両の状況に応じて最適な駆動力配分を行う「アクティブトルクコントロール4WD」も、ガソリン車のみで選択可能だ。価格はガソリン車が259万2000円~302万9142円、ハイブリッド車が304万3543円~320万4000円となる。