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写真で見る 三菱自動車「パジェロ」(5代目)
2026年10月29日 10:00
三菱自動車工業が新世代のフラグシップとしてリリースするのがクロスカントリーSUV「パジェロ」だ。9月にワールドプレミアの記事を掲載しているが、より詳しい情報がリリースされたので写真とともに紹介しよう。
5代目となる新型は歴代パジェロの商品思想を継承しつつ、新世代モデルらしい進化を遂げているのが特徴だ。そのキーコンセプトは「どこへでも安心して行ける走破性能と信頼感」「広い居住空間と多彩な快適装備」「重厚感を感じる質感の高さと作り込み」の3点になる。
走破性・信頼性の土台となっているのが専用開発のラダーフレームとサスペンション。既報のとおり、新型パジェロは同社のピックアップトラック「トライトン」をベースとしており、ラダーフレームも基本部分は踏襲する。だが、ホイールベース(トライトン:3130mm、パジェロ:2870mm)や要求性能の違いから、クロスメンバーを1本追加しつつ高張力鋼板の採用を拡大するとともに、安価なパイプタイプからモナカタイプに変更するといった形状変更を実施。より高いねじり剛性と曲げ剛性を確保することで優れた悪路走破性を実現している。
サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアは新開発の5リンク式リジッドとしており、高剛性ラダーフレームとの組み合わせでオンロード、オフロードを問わない快適な移動空間を実現する。もちろん走破性もきっちり確保されており、230mmの最低地上高に加え対地障害角はそれぞれアプローチアングル30.4度、デパーチャーアングル25.8度、ランプブレークオーバーアングル22.6度(20インチタイヤ装着車)。最小回転半径は5.8mとホイールベースを考えれば優秀な数値だ。
ラダーフレームの上に乗るボディは4920×1925×1910mm(全長×全幅×全高)。4代目「Final Edition」と比べると全長が20mm、全幅が50mm、全高が10mmとそれぞれ大きくなっているものの、室内長は260mm、室内幅が50mm、室内高が65mm(サンルーフ装着車は20mm)とそれ以上に拡大。同時にフロントガラスおよび前後ドアガラスに遮音ガラスを採用するとともにボディ各部に遮音対策を施すなど、快適性の面でもフラグシップらしい作り込みとなっている。
パワートレーンは直列4気筒DOHC 2.4リッター コモンレール式DI-D クリーンディーゼルターボエンジン「4N16」型を搭載。スペックは最高出力150kW(204PS)/3500rpm、最大トルク480Nm(48.9kgfm)/1750-2500rpm。特徴的なのがエアインテークの位置で、通常はフロントグリル後方に設けられているが、新型パジェロでは右前フェンダーに配置している。フレッシュエアを吸いにくいことから出力や燃費といった面では不利になるものの、水などを吸い込む可能性を減らすための措置だという。よりハードに使われる地域ならフェンダーガーニッシュを外すことで「シュノーケル」(日本市場向けは非設定)も装着可能となる。日本市場向けのインタークーラーはトライトンとは異なり水冷式を採用しており、高い環境性能が求められる地域向けの設定という。組み合わされるトランスミッションはワイドレンジのスポーツモード付き8速ATで、WLTCモード燃費は社内測定値で12.1km/Lとなる。
4WDシステムは「SS4-II(スーパーセレクト4WD-II)」と先代を踏襲しつつ、新たに車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」を組み合わせる。4WDは「2H」(後輪駆動)、「4H」(フルタイム4WD)、「4HLc」(センターデフロック)、「4LLc」(ローギア+センターデフロック)が用意されており、「ノーマル」「エコ」「グラベル」「スノー」「マッド」「サンド」「ロック」と7つ用意されているドライブモードを選択することで切り替えが可能。さらに、左右輪間のトルクを制御する「アクティブヨーコントロール(AYC)」、滑りやすい路面で駆動力を最適配分する「アクティブスタビリティコントロール&トラクションコントロール(ASTC)」、ABSを統合制御するS-AWCにより路面やシーンに応じて最適な走行性能を実現し、安心安全で快適なドライブを可能としている。
先進安全技術は「三菱 e-Assist」を採用しており衝突被害軽減ブレーキ、前方衝突予測警報、踏み間違い衝突防止アシスト、さらに同社初となる車線逸脱の危険を検知した際に警報やステアリング制御によりドライバー支援を行なう「緊急時車線維持支援機能(ELA)」などを採用する。運転支援技術では全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールと車線維持機能を統合した高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」を装備するほか、4つのカメラ映像で車両周囲を確認できる「3Dマルチアラウンドモニター」、車両下部の確認が可能な「フロントアンダーフロアビュー」など、ドライバーをサポートする機能が充実している。
今回、明らかになったのがグレード展開で、大きく2つのグループが用意されている。1つがライフスタイル重視層向けの「SUPER EXCEED(スーパーエクシード)」「EXCEED(エクシード)」、もう一方がアウトドアやオフロード重視層向けの「GSR」「GLS」で計4グレード展開。両グループの大きな違いはタイヤサイズ。前者は255/55R20、後者は255/65R18となる以外は、エンジンをはじめトランスミッションや4WDシステム、乗車定員といったあたりは共通となっており、ほぼグレード差=装備の違いと考えていい。ディーゼルエンジン車とあってフューエルラインヒーターやヒーテッドドアミラーといった寒冷地仕様は全車標準装備だ。
ただ、リアデフロックはスーパーエクシードとGSRのみに標準設定となっており、GLSにはオプションとしての設定もされない。両グレードには50万円以上の価格差があるためオフロード系ユーザーには悩みどころだ。ちなみに車両重量は順に2460kg、2420kg、2400kg、2390kg。なお、エクシードとGLSは2027年4月からの生産が予定されている。
エクシード系専用装備となるのは外観ではアダプティブヘッドライト&ダイナミックフローライト、内装ではアンビエントライトやワイヤレス充電器、リアウィンドウのロールサンシェード、保冷機能付きのコンソールボックスといったあたり。Gxx系のヘッドライトはLED+オートマチックハイビームとなる。
加えて、トップグレードとなるスーパーエクシードはフロントグリルにハニカムタイプを装着。内装色はキャメルとブラックのコンビネーションとなり、セミアニリン本革を採用。1列目&2列目のシートヒーターに加え、運転席&助手席にはシートベンチレーションまで付く快適仕様。12個のスピーカーとデュアルアンプを装備したプレミアムオーディオシステム「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」も標準装備だ。メーターパネルおよびインフォテインメントシステムのディスプレイは14.3インチ。オプションとはなるものの電動パノラマサンルーフが唯一設定されるほか、ルーフをブラックとした2トーンカラーも専用設定となる。価格は795万800円。
スーパーエクシード以外のフロントグリルは横桟タイプでオーディオは6スピーカーとなる。エクシードのシート表皮はブラックの本革で、1列目&2列目にシートヒーターを装備。メーターおよびインフォテインメントシステムのディスプレイはひとまわり小さな12.3インチになる。価格は693万円。
GSRの装備はエクシードに近い内容となるが、リアデフロックやヘッドライトウォッシャーを装備するとともに、メーターおよびインフォテインメントシステムのディスプレイが14.3インチとなるなどスーパーエクシード譲りの部分も。シートヒーターや3ゾーンフルオートエアコンなど、パッセンジャー向けの装備も充実している。価格は676万5000円。
ベーシックグレードとなるGLSだが、他のグレードと異なるのはルーフレールが非装着となるほか、パワーシート&シートヒーターレス、エアコンが3ゾーンではなくなるといったあたり。そのほか、オーディオは6スピーカーでメーターおよびインフォテインメントシステムのディスプレイが12.3インチとなるものの、パワートレーンまわりは上位グレードと変わらないため、実利を取るならお買い得なグレードといえそう。アウトドア系のユーザーならシート表皮がファブリックなのもメリットになるかも。価格は619万3000円。
最後にボディカラーはモノトーンが7色。「アーマーカッパーメタリック」「ファントムブルーメタリック」「ブラックダイヤモンド」「ホワイトダイヤモンド」が有料色で、「ジェットブラックマイカ」「グラファイトグレーメタリック」「ブレードシルバーメタリック」が標準色。ルーフがジェットブラックマイカとなる2トーンはスーパーエクシード専用となりアーマーカッパーメタリック、ファントムブルーメタリック、ホワイトダイヤモンド、グラファイトグレーメタリックの4色で、すべて有料色となる。

















































