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写真で見る ホンダ「ヴェゼル」
(2013/12/19 14:30)
フルモデルチェンジを受けたトヨタ自動車「ハリアー」と日産自動車「エクストレイル」、そしてマイナーチェンジされたマツダ「CX-5」など、この冬、にわかに盛り上がりを見せているのがコンパクト~ミドルクラスのSUV市場。そこに殴り込みをかけるのが、本田技研工業のブランニューモデル「VEZEL(ヴェゼル)」だ。
開発の基本コンセプトは「艶(つや)・Crossover」。上級モデルの装備や作り込みを贅沢に採り入れることでプレミアム感を演出しつつ、クーペが持つパーソナル感とミニバンの快適性&使いやすさをSUVに融合。これらの要素がクロスオーバーして生み出されたのがヴェゼルというクルマだ。ちなみに、ヴェゼルのネーミングは「カットした宝石の小さな面(BEZEL)」と、「クルマ(Vehicle)」を組み合わせた造語で、「多面的な魅力と価値を持つクルマ」という思いが込められているという。
ガソリン車とハイブリッド車の2タイプが用意され、ホンダの新世代技術「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」を投入している。ガソリンエンジンは1.5リッター直列4気筒の「L15B」ユニット。可変バルブタイミング・リフト機構(VTEC)、および連続可変バルブタイミング・コントロール機構(VTC)を搭載し、最高出力96kW(131PS)/6600rpm、最大トルク155Nm(15.8kgm)/4600rpmを発生する。トランスミッションはレシオレンジの拡大やフリクションの低減、軽量化などを実現した新世代のCVTを採用。この高効率CVTとキャパシタ電源アイドリングストップ機構を組み合わせることで、JC08モード燃費は20.6km/L(最良値)の省燃費を実現している。
ハイブリッドシステムは1モーターの「SPORT HYBRID i-DCD」を採用。1.5リッター直4直噴エンジンとモーター内蔵7速DCTの組み合わせで、システム最高出力は112kW(152PS)とガソリンモデルを凌ぐパワーを実現。ガソリン車では一部モデル限定の設定となるパドルシフトも全車に標準装備となる。気になる燃費は電動サーボブレーキや電動エアコンコンプレッサーなどの採用により、JC08モードで27.0km/LとSUVとしては破格の数字を記録している。
SUVである以上、4WD性能は外せない要素。ヴェゼルではガソリン車、ハイブリッド車共通で、前輪駆動を基本としつつ路面状況やアクセル操作に応じて後輪に駆動力を配分する「リアルタイムAWD」を設定。雪道など滑りやすい路面で威力を発揮するだけでなく、FR車ライクな演出によって後輪トルクで旋回するフィーリングを得ることも可能だ。
ラインアップはガソリン車が「G」「X」「S」の3タイプで、2WD(FF)を基本にGグレードのみ4WDを設定。価格は順に187万円、201万円、212万円で、4WD車は21万円高。ハイブリッド車は「HYBRID」「HYBRID X」「HYBRID Z」の3タイプ。HYBRID Xのみ17インチアルミホイールやルーフレール、4WDを標準設定とした「Lパッケージ」を用意。HYBRIDとHYBRID XにはFFと4WDの両タイプが設定される。価格は219万円、235万円、250万円で、HYBRID X Lパッケージは268万円。4WD車は21万円アップとガソリン車と同じ価格設定となる。
ボディーカラーは「ルーセブラック・メタリック」「モルフォブルー・パール」「ミスティグリーン・パール」が新色として用意されるほか、「ホワイトオーキッド・パール」など全8色のラインアップとなる。インテリアカラーは「ブラック」のほか「パッションブラック」「ジャズブラウン」のほか、メーカーオプションとして「ブラックレザー」が設定される。