2016 ニューヨークショー

マツダ、NYショープレビューナイトで新型「MX-5 RF」の実車を世界初披露

ボディカラーは“ソウルレッド”に続く特別塗装色「マシーングレー」

2016年3月22日(現地時間)開催

 マツダは3月22日(現地時間)、ニューヨーク国際自動車ショーの開幕に先駆けたプレビューナイトにて「Mazda MX-5 RF」のワールドプレミアを行なった。

 可動式のハードトップを纏った量産モデルは、先代のNC型でも「RHT(パワー・リトラクタブル・ハードトップ)」として追加導入されていて、かなりのシェアを持つ人気モデルになっていた。

ワールドプレミアされたMazda MX-5 RF

 先代では人気を得ていたRHTだが、現行のNDロードスターはキャビンが大幅に小さくなっているので、同様のハードトップを使った可動式トップにするのは相当な困難があったはず。

 車名のRFは「リトラクタブル・ファストバック」の略で、やはり最大の特徴は流麗なファストバックスタイルになる。

 ルーフの開閉方法は先代とは大きく異なり、ルーフのみが開閉するタルガトップのような格好。ファストバックの部分とルーフが分割されていて、ファストバックが後方にせり上がりルーフを収納する。

リトラクタブル・ファストバックは、ルーフとファストバック部分で分割されている。ルーフを開けた状態は、オープンというよりタルガトップと呼んだ方がよい

 プレビューナイトでスピーチを行なったマツダ 常務執行役員 マツダモーターオブアメリカinc.社長兼CEOの毛籠勝弘氏は「ごらんのとおり、RFは紛れもなくMX-5ファミリーの一員です。そしてMX-5の本質的価値を存分に体現しています。MX-5がお客様にもたらす価値はスポーツカーの走行性能、オープンエア感覚、純粋で情熱的、そして所有する歓び、つまり『Lots of fun』です」と語り、MX-5の価値観について紹介した。

 続けて、「この新しいRFという、今よりもスタイリッシュな装いを身にまとったMX-5ファミリーの“正当な血を引く弟”が加わりました。米国では夏以降に事前予約受注を開始する予定です」と、販売時期についても説明された。

 ニューヨーク国際自動車ショーにおけるマツダのプレスカンファレンスは、現地時間で3月24日11時20分から行なわれる。カンファレンスの様子などは追ってリポートしたい。

マツダ株式会社 常務執行役員 マツダモーターオブアメリカinc(マツダノースアメリカオペレーションズ).社長兼CEO 毛籠勝弘氏
マツダノースアメリカオペレーションズ(MNAO)ロバート・T・デイビス副社長
会場は米国のメディアや販売店などの関係者、各国から訪れた海外メディアなど大勢が駆けつけた。会場の装飾は日本の伝統を見てもらうために、生け花や押し花などが飾られていた

真鍋裕行

1980年生まれ。大学在学中から自動車雑誌の編集に携わり、その後チューニングやカスタマイズ誌の編集者になる。2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立。現在は、編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで、幅広くリポートしている。また、雑誌、Webサイトのプロデュースにも力を入れていて、誌面を通してクルマの「走る」「触れる」「イジる」楽しさをユーザーの側面から分かりやすく提供中。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。