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コンチネンタル、マツダ「デミオ」「CX-3」「CX-5」向けコンバイナーHUDの生産開始

日本の自動車メーカーにコンバイナーHUDを提供するのは初

2017年5月15日 発表

マツダ「デミオ」「CX-3」「CX-5」のオプションとして用意されるコンバイナー式HUD

 コンチネンタル・オートモーティブ・ジャパンは5月15日、日本の自動車メーカー向けとして初めてコンバイナー式HUD(ヘッドアップディスプレイ)の生産を開始したと発表した。同HUDはマツダ「デミオ」「CX-3」「CX-5」用としてオプション設定される。

 今回のコンバイナー式HUDでは、「コンバイナー」と呼ばれる小型で半透明なプラスチックディスクを使用。これにより、フロントガラスと光路の調整が不要となり、コックピットにおける自由スペースが増え、小型かつ平坦なデザインが可能になるという。

 フロントガラスに情報を表示する従来のHUDと同レベルの機能性を有し、ボンネットの先にフルカラーのディスプレイを表示できるので、ドライバーは運転方向から視線を逸らすことなく、他車の動きなどを確認しながら重要な情報を得ることが可能になっている。また、運転中に機器を操作することで発生する「ブラインドドライビング」と呼ばれる状態も劇的に緩和されるとしている。

 コンバイナーHUDについて、コンチネンタルの計器&ドライバーHMI事業部長のフランク・ラーベ氏は「コンバイナーHUDは、新製品の価値をより多くの運転手が享受できるよう、細心の注意を払って開発された製品の一例です。所要スペースが従来のHUDに必要となる面積の半分で収まるため、アプリケーション次第で、デミオやCX-3等、コンパクトカーやスポーティーなクルマに最適です。コンチネンタルの人間工学に基づいた技術がこのたびマツダ社の製品に採用されたことを誇りに思います」とコメントしている。