ニュース
ロータス、“より軽く、よりロータスらしく”リフレッシュした最新4モデルを一般公開
「ハードネゴシエーションで価格を下げる努力をしている」と高橋一穂社長
2017年10月15日 08:00
- 2017年10月11日 開催
エルシーアイは10月11日、「LESS MASS MEANS MORE LOTUS~より軽く、よりロータスらしく~」をテーマに、2018年モデルとして全モデルに改変が施されたロータスの最新モデル4台を六本木ミッドタウン(東京港区六本木)でお披露目。同日に開催された一般向けイベント「LOTUS NEW RANGE in TOKYO MIDTOWN」を前に記者発表会を行なった。
エルシーアイ 代表取締役社長の高橋一穂氏は、新しくなった2018年モデルを前に「以前はどんどん重く大きく大馬力に、という方向に進みつつある懸念があったんですが、最近は本来のライトウエイトというところに回帰する動きで、モデルチェンジのたびにだんだん軽くなってくる、そういう方向に戻りつつあるということです。為替の影響も多少あるんですけども、どんどん値上がりして金額が高くなったというところを、相当ハードネゴシエーションして、価格を下げる努力をしております。今回、エリーゼが500万円を切った値段で提供できるということで、今後ますます日本のマーケットで台数を増やせるんじゃないかと期待しております」とコメントした。
今回の発表会のために本国から来日したロータスカーズ ヘッドオブセールズ アジア&ミドルイーストのダイアン・ワトソン氏は「今日、これまでロータスが造ってきたなかで、最も優れたクルマを持ってきました。エルシーアイのおかげでロータスのブランドが成長し、確たる地位を日本で築くことができました。非常に多い、9000台というロータス車が日本を走っています。これからもさらに着実に成長していき、エルシーアイがその価値を継続的に高めていきます。ロータスブランドに対して私たちは重要なパートナーです。エルシーアイには世界で最も多い台数の『エキシージ カップ 380』をオーダーしていただきました。さらに『3-Eleven』も日本が最も多いです。今月の終わりごろから量産が始まる最も高出力な『エボーラ GT430』も、最も多くのご注文をいただけることを願っています」と語り、日本市場におけるロータスブランドの販売に対する期待を口にした。
エリーゼ
「エリーゼ」は日本だけのラインアップとなるベースグレード。既存モデルよりも軽量化されたフロントトランクシェルを採用し、リアトランクパネルの変更などによりデザインが一新された。
エアコン、オーディオ、フロアマットなど、車内で外せるものは全て取り除かれ、“最もエリーゼらしい”グレードとなっている。徹底的な軽量化を行なって車重は841kgを実現。搭載されるエンジンは直列4気筒DOHC 1.6リッターエンジンで、最高出力は100kW(136PS)/6800rpm、最大トルクは160Nm/4400rpm。タイヤは前:175/55 ZR16、後:225/45 ZR17の横浜ゴム「ADVAN NEOVA AD07」を装着。500万円を切る498万8000円で日本のマーケットに提供される。
このエリーゼは「LESS MASS MEANS MORE LOTUS」のコンセプトを体現する、純粋にドライビングの楽しさを味わえる1台として会場に展示された。
エヴォーラ 410
「エヴォーラ」の持つ優れたエアロダイナミクスをさらにチューニングすることで、最高レベルのハンドリング性能と高速安定性を実現。ボディ全体を包むカーボンファイバーコンポーネントなどの採用で70kg軽量化している。
「エヴォーラ 410」に搭載されるエンジンはV型6気筒DOHC 3.5リッタースーパーチャージャー付き「2GR-FE」型で、最高出力306kW(416PS)/7000rpm、最大トルク420Nm/3500rpm。軽量化されたホイールには前235/35 ZR19、後285/30 ZR20のミシュラン「Pilot Super Sport Cup2」を装着。公道でも洗練された快適な走りを楽しむことができるというロータスが提示する新時代のグランドツアラー。2シーターのみの設定で、価格は1344万6000円~1395万3600円となっている。
エリーゼ スプリント 220
エリーゼのトップモデルとしてロータスのDNAを忠実に受けついだ「エリーゼ スプリント220」。カーボンファイバー、ポリカーボネイトなどをボディに採用し、リチウムイオンバッテリーの搭載などによって徹底的な軽量化を図り、旧型のエリーゼ スポーツなどと比較して26kgの軽量化を実現。“最もハイエンドのエリーゼ”として登場した。価格は745万2000円。
エンジンは直列4気筒DOHC 1.8リッタースーパーチャージャー付きの「2ZR-FE」。最高出力162kW(220PS)/6800rpm、最大トルク250Nm/4600rpm。新型の軽量鍛造アルミホイールに前175/55 ZR16、後225/45 ZR17の横浜ゴム「ADVAN NEOVA AD07」が装着される。また、「エラン」などにも使われていた「スプリント」のエンブレムが採用され、ロータスファンの心をくすぐる1台となっている。
エキシージ スポーツ 380
「エキシージ スポーツ 380」でもカーボンファイバーやポリカーボネイトを多用し、リチウムイオンバッテリーの搭載などで30.2kgの軽量化を果たした。V型6気筒DOHC 3.5リッタースーパーチャージャー付きエンジンはスーパーチャージャーの変更で25PSパワーアップして、最高出力280kW(380PS)/6700rpm、最大トルク410Nm/5000rpmを発生する。
軽量化された専用ホイールに前215/45 ZR17、後265/35 ZR18のミシュラン「Pilot Super Sport Cup2」を装着。さらにエキシージの進化版として限定60台の派生モデル「エキシージ カップ 380」も日本導入が始まっている。
エキシージ スポーツ 380は6速MT車が1123万2000円、6速AT車が1173万960円。エキシージ カップ 380は1366万2000円となる。
2018年の「ジャパン・ロータスデー」は9月2日
発表会ではこのほかに、モータースポーツアクティビティとして2009年から年に1度開催されている「ジャパン・ロータスデー」についても紹介。2017年は4月2日に富士スピードウェイで開催され、約600台のロータス車が結集。古い車両から最新モデルまで、数多くのロータス車が一堂に会した。
2018年の日程も決定したと発表。これまでは春に開催されていたが、2018年からは秋開催に変更され、2018年9月2日の開催を予定していることが明かされた。
また、ナンバー付き車両のワンメイクレースとして続けられている「ロータスカップ・ジャパン」は、すでに2017年シーズンは4戦の開催を終了し、このあとの第5戦と第6戦は、ツインリンクもてぎで行なわれる「WTCC 日本ラウンド」のなかで1度に2戦を開催してシーズンの最終戦を迎える予定になっている。
現在は15台がエントリーして実施されているロータスカップ・ジャパンでは、2018年には「エキシージ スポーツ 380」を導入した「380クラス」が新たに設定される予定。2018年は25台のエントリーを目指し、ジャパン・ロータスデーを含む年間6戦の開催が予定されている。