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ロータス、最後の「エリーゼ」「エキシージ」発表 ファイナルエディションの価格は777万7000円から

ファイナルエディションは1台のエリーゼ、2台のエキシージで構成

2021年2月8日 発表

エリーゼ スポーツ 240:777万7000円

エキシージ スポーツ 390:1177万円

エキシージ スポーツ 420:1397万円

最後の「エリーゼ」「エキシージ」を発表

「エリーゼ」「エキシージ」のファイナルエディションを発表

 ロータスカーズは2月8日(現地時間)、2021年で生産終了となる「エリーゼ」「エキシージ」のファイナルエディションを発表した。ファイナルエディションは全5モデルが用意され、このうち日本には「エリーゼ スポーツ 240」(777万7000円)、「エキシージ スポーツ 390」(1177万円)、「エキシージ スポーツ 420」(1397万円)の3モデルが導入される。

 ロータスは1月25日(現地時間)に「エリーゼ」「エキシージ」「エヴォーラ」を2021年で生産終了すると発表。この発表に合わせて、新シリーズのスポーツカー「Type 131」のイメージを示すティザー写真を公開した。Type 131については、プロトタイプの生産を英国へセルの工場において2021年にスタートすることがアナウンスされている。

 ファイナルエディションの特徴の1つに、2つのスクリーンから選択できる新しいTFTデジタルダッシュボードを挙げており、1つは従来のダイヤルセットを備え、もう1つはデジタル速度の読み取りとエンジン速度バーを備えたレースカースタイルになるという。

新しいTFTデジタルダッシュボード

 ステアリングホイールは新しいデザインで、革とアルカンターラのコンビネーションを採用するとともに、乗降性を高めるフラットボトムデザインタイプとした。また、全てのモデルにファイナルエディションのビルドプレート、新しいシートトリムとステッチパターンを装備する。

エリーゼ スポーツ 240 ファイナルエディション

エリーゼ スポーツ 240 ファイナルエディション

 エリーゼスポーツ 240 ファイナルエディションは、キャリブレーション改訂により23PSの出力増を実現しており、最高出力243PSと最大トルク244Nm(24.9kgfm)を発生。1tあたり263.6PSのパワーウェイトレシオによって0-100km/h加速は4.5秒とした。

 外観では10スポークアンスラサイト軽量鍛造アルミホイール(フロント:6J×16インチ、リア:8J×17インチ)を標準装着しており、これは「エリーゼスポーツ220」の標準ホイールよりも1本あたり0.5kg軽量となり、タイヤは横浜ゴム「Advan Sport V105」(フロント:195/50R16、リア:225/45R17)を組み合わせる。

 ボディカラーは、1996年に発表した最初の生産車両で使用されたアズールブルー、Autobytel Lotus Elise Championship race seriesを成功させたときのモータースポーツ部門のブランドカラーであるブラック、1995年のフランクフルトモーターショーで見られたオリジナルのショーカーカラーへのオマージュであるレーシンググリーンなどを用意。

 また、オプションのカーボンフロントアクセスパネル/カーボンテールゲート/カーボンシルカバーなどのカーボンパネル、リチウムイオンバッテリー、ポリカーボネート製リアウィンドウによってさらなる軽量化も可能にしており、全ての軽量オプションを選択すると重量は922kgから898kgまで削減することが可能という。

エリーゼ スポーツ 240 ファイナルエディションの室内

エキシージ ファイナルエディション

エキシージ ファイナルエディション

 エキシージ ファイナルエディションは、エキシージ スポーツ390とエキシージ スポーツ420の2つのモデルを展開し、いずれもTFTデジタルダッシュボード、ファイナルエディションビルドプレート、新しいステアリングホイール、新しいシートトリムとステッチパターンを装備。

 両モデルともスーパーチャージャー付きV型6気筒3.5リッターエンジンを搭載し、パワーアシスト機能なしのステアリングは、あらゆる速度で絶妙なフィードバックと鮮やかなコミュニケーションを提供するとのこと。

 エキシージのボディカラーは、2011年のフランクフルトモーターショーで発表された「エキシージV6」のメタリックホワイト、2007年のジュネーブモーターショーで公開された「エキシージ GT3 コンセプト」に使用されたメタリックオレンジなどを展開する。

エキシージスポーツ390 ファイナルエディション

 エキシージスポーツ390 ファイナルエディションは、生産終了した「エキシージ スポーツ 350」の後継モデルとなり、キャリブレーションを改訂したチャージクーリングを備えたEdelbrock製スーパーチャージャーは最高出力402PSと最大トルク420Nm(42.8kgfm)を発生し、これは従来から52PSのパワー増となる。1138kgの車両重量との組み合わせにより、最高速は277km/h、0-100km/h加速は3.8秒とアナウンスされている。

 先進のエアロダイナミクスによってリアで70kg、フロントで45kg、最高速度において合計115kgのダウンフォースを発生。このパワーを路面に確実に伝えるため、足下では10スポークシルバー軽量鍛造アルミホイール(フロント:7.5J×17インチ、リア:10J×18インチ)とミシュラン「Pilot Sport 4」(フロント:205/45ZR17、リア:265/35ZR18)を装着する。

エキシージスポーツ390 ファイナルエディションの室内
エキシージスポーツ 420 ファイナルエディション

 一方、エキシージスポーツ 420 ファイナルエディションは10PSのパワーアップによってエキシージ最速モデルとなり、最高速は290km/h、0-100km/h加速は3.4秒を実現。車両重量は1110kg、スーパーチャージャー&インタークーラーのV6エンジンは最高出力426PS(1tあたり383.8PSのパワーウェイトレシオ)と最大トルク427Nm(43.5kgfm)を発生する。

 標準装備されるのは、調整可能なフロントとリアのアイバッハ製アジャスタブルフロント/リアアンチロールバー、高速/低速コンプレッションで3段階のダンピング微調整が可能なナイトロン製フロント/リア3ウェイアジャスタブルダンパー、10スポークアンスラサイト軽量鍛造アルミホイール(フロント:7.5J×17インチ、リア:10J×18インチ、シルバーとの選択)とミシュラン「Pilot Sport Cup 2」(フロント:215/45ZR17、リア:285/30ZR18)などとなっている。

 ブレーキ系統にはAPレーシング製フロント/リア4ポッドブレーキキャリパーとAPレーシング製2ピースJフックベンチレーテッドブレーキディスクを備え、熱容量が大きく食いつき感に優れたこのディスクは摩耗粉がたまりにくく、安定したペダルタッチと大きな制動力を実現するという。

エキシージスポーツ 420 ファイナルエディションの室内