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ロータス、「エリーゼ」「エキシージ」「エヴォーラ」の生産を2021年で終了

新シリーズ「Type 131」のティザー写真公開

2021年1月25日(現地時間) 発表

エリーゼ

 ロータスカーズは1月25日(現地時間)、「エリーゼ」「エキシージ」「エヴォーラ」を2021年で生産終了すると発表した。同発表に合わせて、新世代のパフォーマンスカーとして登場する、新シリーズのスポーツカー「Type 131」のイメージを示すティザー写真が公開された。

 新シリーズのスポーツカー「Type 131」については、プロトタイプの生産を、英国へセルの工場において2021年にスタート。エリーゼ、エキシージ、エヴォーラについては、最終モデル生産終了時には、合計で約5万5000台が生産されたことになるという。

左から新たな「Type 131」スポーツカーとハイパーカー「エヴァイヤ」

 すでに存在が明らかにされているハイパーカー「エヴァイヤ」と、新たな「Type 131」スポーツカーは、ロータスに新たな革新と伝説の夜明けをもたらすとしている。

 ロータスカーズのCEOであるフィル・ポップハム氏は「ロータスにとって今年はとても壮大な1年で、新しい車両は新しい施設よりデリバリーされ、よりレベルの高い品質と効率で車両の生産が行なわれます。世界は厳しい状況ではありますが、ロータスは、Vision80ビジネスプランの実現に向けて順調に進んでいます。そして、Vision80ビジネスプランが示すように、ロータスの未来は継続的な革新に満ちています。そして、2021年はクルマのデザインとテクノロジーに大きなインパクトを残し、自動車業界に革命をもたらしたエリーゼをはじめとする現行モデルのレガシーも常に振り返ります」とコメント。

 ロータスカーズのエンジニアリング担当エグゼクティブディレクターであるマット・ウィンドル氏は「新車に取り組んでいるエンジニア、デザイナー、技術者の有名なチームは、常にエリーゼ、エキシージ、エヴォーラの能力や特徴、技術の素晴らしさを考えています。私たちのチームのメンバーは、新旧を問わず、今まで培ったノウハウと今後の革新を融合することに全力を注いでいます。今後生産される新たなクルマが将来をリードする存在となり、ロータスの価値観にしっかりと取り組んでいることを保証します」とコメントした。

 新たな生産設備への投資も発表され、ロータスカーズ本社のあるへセル施設へ1億ポンド以上(140億円以上)を投資、さらにエンジニアリングコンサルタント部門であるロータスエンジニアリングが2021年後半に英国ウォーリック地方に「Advanced Technology Centre」を開設。新しい生産設備への投資はロータスの「Vision80」ビジネスプランの一部としている。

 また、新しい従業員として約250人を採用予定で、これは株主のGeely(吉利)とEtika(エティカ)がロータス所有権を取得した2017年9月以降にロータスに加わった670人に追加となる。

 なお、これまでのエリーゼ、エキシージ、エヴォーラの歴史を振り返ると、エリーゼは1995年に発表され、押し出し接着結合されたアルミニウム、ハイテクコンポジット、軽量のノウハウの先駆的な使用により、少量販売のスポーツカー業界に革命をもたらした。エリーゼで開拓された技術を用いて、2000年に発売されたエキシージは「公道を走るレースカー」の代名詞となり、エキシージは、ロータスに期待される安全性と進歩性を備えながら、最も条件の厳しいサーキットを素早く周回しつつ、ドライバーに公道においても、エキサイティングな走りを提供する能力を示した。

エキシージ
エヴォーラ

 エヴォーラは、ドライバー重視で多用途のロードカーとして認められ、モータースポーツでも、エヴォーラは世界中のナショナルGTチャンピオンシップで優勝し、ル・マンで表彰台を獲得した。

 ロータスカーズは、これからも培ってきた能力や技術を取り入れながら、更なる開発に努め、最優先の基準“For The Drivers”と共に、これからもロータスのDNAを繋げていくとしている。