ニュース
メルセデス・ベンツ、A クラスベースの新型コンパクトSUV「GLA クラス」
GLA クラスのCMに登場する“実物”マリオがGLA クラスをアピール!
(2014/5/30 11:54)
メルセデス・ベンツ日本は5月29日、「A クラス」をベースにした新型コンパクトSUV「GLA クラス」を発売した。価格は344万円~730万2000円で、ステアリング位置は全車右のみ。同日、東京 六本木にあるブランド発信拠点「メルセデス・ベンツ コネクション」で発表会を開催した。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
GLA 180 | 直列4気筒DOHC 1.6リッター直噴ターボ | 7速DCT | 2WD(FF) | 3,440,000円 |
GLA 180 Sports | 3,990,000円 | |||
GLA 180 Off-Road | 3,990,000円 | |||
GLA 250 4MATIC | 直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボ | 4WD | 4,590,000円 | |
GLA 250 4MATIC Sports | 4,990,000円 | |||
GLA 250 4MATIC Off-Road | 4,990,000円 | |||
GLA 45 AMG 4MATIC | 7,302,000円 |
GLA クラスは、「G クラス」「M クラス」「GL クラス」「GLK クラス」に続く、5番目のSUVモデル。ベースとなるA クラス(A 180)のボディーサイズが4290×1780×1435mm(全長×全幅×全高)なのに対し、GLA クラス(GLA 250 4MATIC)は4430×1805×1505mm(同)という体躯を持つ。
搭載エンジンは3種類。GLA 180は90kW(122PS)/200Nm(20.4kgm)の直列4気筒DOHC 1.6リッター直噴ターボ、GLA 250は155kW(211PS)/350Nm(35.7kgm)の直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボ、GLA 45 AMGは265kW(360PS)/450Nm(45.9kgm)の直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボ(GLA 180とGLA 45 AMGのスペックは欧州参考値)となり、トランスミッションは全モデル7速デュアルクラッチトランスミッション「7G-DCT」を組み合わせる。駆動方式はGLA 180のみ2WD(FF)で、その他のモデルは通常は前輪で駆動しながら、状況に応じて後輪にトルクを配分する可変トルク配分型の4WDシステム「4MATIC」を採用している。
GLA 250においては、急こう配の下り坂を走行する際に一定の車速(約4km/h~18km/h)を保つ「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」を標準装備。DSRの作動状況はCOMANDシステムの7インチワイドディスプレイで確認することができる。ディスプレイでは、ほかにも前輪の切れ角、方位、勾配、横方向の傾きといった情報も見ることが可能になっている。
GLA 180、GLA 250は標準グレードに加え、AMGスタイリングパッケージ(フロントスポイラー、サイド&リアスカートなど)や18インチのAMG5スポークアルミホイールなどを装備する「Sports」グレード、専用18インチホイールやオフロードコンフォートサスペンションなどを搭載する「Off-Road」グレードを展開する。なお、標準グレード(GLA 250 4MATIC)の車高は1505mmとなるが、Sportsグレードは約10mm低くなり、Off-Roadグレードは約30mm高くなる。
エクステリアでは、スポーティさと力強さを強調するボンネットのパワードーム、ヘッドライトからリアホイールアーチにかけてのドロッピングラインと、リアドアからCピラーに向けて上昇するベルトライントリムのラインが融合するサイドビューデザイン、クーペモデルのようなウインドーラインといったスタイリッシュなデザインが大きな特徴になるとともに、Cd値0.29という高い空力性能を備えたこともGLA クラスの魅力の1つになっている。
また、安全装備も充実しており、前方車両への追突の危険性がある場合に回避または被害軽減を図る「CPAプラス(緊急ブレーキ機能)」や、長時間運転時にドライバーの疲労や眠気を70以上のパラメーターで検知し、注意を促す「アテンションアシスト」などを全車に標準装備。さらに渋滞追従機能を備えた「ディストロニック・プラス」、車両の死角をレーダーでモニターして危険性を警告する「ブラインドスポットアシスト」などを含む安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」をオプション設定している。
GLA クラスは「マリオに負けないオールラウンドな走行性能が自慢」
今回発表されたGLA クラスのテレビCMは5月29日から全国でオンエアされるわけだが、CMでは任天堂のゲームソフト「スーパーマリオブラザーズ」とコラボレーションした内容に仕上がっている。
これは「取り回しのよいボディーサイズ」「オールラウンドな走行性能」といった特徴を備えることで、年齢・性別問わず幅広いユーザーがターゲットとなっているGLA クラスと、スーパーマリオブラザーズが1985年に発売されて以降、いまだに幅広い層に親しまれているという両者の特徴が合致したことから実現したコラボレーションとなる。そのため、発表会では同社の上野金太郎社長兼最高執行経営役員(CEO)とCMに登場する“実物”マリオがともにGLA クラスに乗って登場するという演出がなされた。
上野社長は、「メルセデス・ベンツといえば、日本ではセダン、スポーツカーというイメージが強いかもしれないが、SUVにおいても35年という長い歴史を持ち得意分野の1つ。このGLA クラスを日本に導入することで、プレミアムブランドでもっとも多くのSUVラインアップを揃えることになり、さらに多くの方にブランドの違う側面に触れていただきたい」と語った。
また、上野社長に続き登壇したマーク・ボデルケ副社長は、「GLA クラスはオールラウンドな走行性能、スタイリッシュなデザイン、さまざまな安全装備を備えた魅力的なSUV。GLA クラスはラインアップの中でもっとも小さなSUVだが、メルセデス・ベンツの伝統や技術がギュッと詰まっている」と、その魅力について語るとともに、GLA クラスの誕生を記念して設定されたGLA 250 4MATICベースの「GLA 250 4MATIC Edition 1」や、GLA 45 AMG 4MATICベースの「GLA 45 4MATIC Edition 1」という2台の特別仕様車を5月29日に発売したことを紹介した。
なお、ボデルケ副社長はスーパーマリオブラザーズとコラボレーションした理由についても触れ、「マリオはどんな場所でも敵をかわしながら進みますが、GLAもマリオに負けないオールラウンドな走行性能が自慢。また、マリオもメルセデスのSUVも、30年以上という長い間(ユーザーから)愛されている」と、スーパーマリオブラザーズとGLA クラスに2つの共通点があるとした。さらに、GLA クラスの発売日である5月29日がWii U専用ソフト「マリオカート8」の発売日でもあり、今夏にはマリオカート8にGLA クラスをモチーフにしたカートが配信されること、GLAカートを使ったマリオカート大会を今秋開催することなどが明かされている。
GLA クラス主要諸元
GLA 180(欧州参考値) | GLA 250 4MATIC | GLA 45 AMG 4MATIC(欧州参考値) | |
---|---|---|---|
ステアリング位置 | 右 | ||
全長×全幅×全高[mm] | 4417×1804×1494 | 4430×1805×1505 | 4445×1804×1479 |
乗車定員(名) | 5 | ||
ホイールベース[mm] | 2699 | 2700 | 2699 |
前/後トレッド[mm] | - | 1555/1545 | - |
車両重量[kg] | - | 1570 | - |
エンジン | 直列4気筒DOHC1.6リッター直噴ターボ | 直列4気筒DOHC2.0リッター直噴ターボ | |
ボア×ストローク[mm] | 83.0×73.7 | 83.0×92.0 | |
最高出力[PS/rpm] | 90(122)/5500 | 155(211)/5500 | 265(360)/6000 |
最大トルク[Nm/rpm] | 200(20.4)/1250-4000 | 350(35.7)/1200-4000 | 450(45.9)/2250-5000 |
JC08モード燃費 | - | 14.0km/L | - |
トランスミッション | 7速デュアルクラッチ「7G-DCT」 | ||
前/後ブレーキ | ベンチレーテッドディスク/ディスク | ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク |
前/後タイヤ | 235/50 R18 | 235/45 R19 |