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ボルボ、クリーンディーゼル「D4」エンジンを日本導入、主力5モデルに搭載

V40、V40 クロスカントリー、S60、V60は燃費20.0km/L以上を実現

2015年7月23日発売

349万円~675万円

直列4気筒2.0リッター直噴ターボディーゼルの「D4」エンジン

 ボルボ・カー・ジャパンは7月23日、新開発となる2.0リッター4気筒クリーンディーゼル「D4」エンジンを、同社の主力モデルであるV40、V40 クロスカントリー、S60、V60、XC60に搭載して発売した。価格は349万円~675万円。

モデルエンジン変速機駆動方式価格JC08モード燃費
V40 D4直列4気筒2.0リッター直噴ターボディーゼル8速AT2WD(FF)3,490,000円20.0km/L
V40 D4 SE3,990,000円
V40 クロスカントリー D43,640,000円21.2km/L
V40 クロスカントリー D4 SE4,140,000円
S60 D4 SE4,540,000円20.9km/L
S60 D4 R-DESIGN5,290,000円
V60 D4 SE4,740,000円20.2km/L
V60 D4 R-DESIGN5,490,000円
XC60 D45,390,000円18.6km/L
XC60 D4 SE5,990,000円
XC60 D4 R-DESIGN6,750,000円
V40 D4
V40 クロスカントリー D4
S60 D4
V60 D4
XC60 D4

 今回発表された直列4気筒2.0リッター直噴ターボディーゼルの「D4」エンジンは、新世代パワートレーン「Drive-E」の一環として自社開発されたもの。

「D4」エンジンではデンソーのコモンレール・ダイレクト・インジェクションシステム「i-ART」を乗用車として世界初採用。通常のコモンレールシステムが1つのエンジンに1つの圧力センサーを備えるのに対し、「i-ART」では4つのインジェクターにそれぞれ1つずつ圧力センサーを装備し、10万分の1秒という緻密な燃料噴射制御を可能にしたという。

「D4」エンジンの燃料噴射圧力は2500気圧を誇り、短時間に多くの燃料噴射ができ、一度の燃焼に対し数回にわけての噴射が可能になった。「i-ART」システムでは1サイクルあたり2回から最大9回にわけての噴射が可能となっており、優れたレスポンスとパワーを実現しつつ、NOx(窒素酸化物)の発生を抑制した。同時に精緻なコントロールにより圧力ピークが下がり、振動や騒音を低減することにも成功している。

 最高出力は140kW(190PS)/4250rpm、最大トルクは400Nm(40.8kgm)/1750-2500rpmを発生し、トランスミッションには最新のアイシンAW製8速ATを組み合わせている。

「D4」エンジン搭載車のJC08モード燃費については、V40、V40 クロスカントリー、S60、V60で20.0km/L超を達成し、SUVのXC60でも18.6km/Lを実現。ボルボラインアップ史上、最良の低燃費を実現したとしている。またエコカー減税にも対応し、自動車取得税および自動車重量税が免税(100%減税)、自動車税が75%軽減される。

(編集部:小林 隆)