ニュース
3月1日に開通した東九州道 豊前IC~宇佐IC間を写真で紹介
ETC 2.0、トンネルLED照明、高機能舗装などを採用
(2015/3/3 12:36)
- 2015年3月1日開通
3月1日15時に開通した、東九州自動車道 豊前IC(インターチェンジ)~宇佐IC間(延長21.1km)。開通日当日の開通式などは別記事で紹介したが、本記事では開通4日前に行われた報道陣向け事前見学会の模様をお届けする。
福岡と大分を高速道路で結ぶ東九州道 豊前IC~宇佐IC間を開通
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20150302_690772.html
事前見学会は豊前ICをスタートし、各道路のポイントをNEXCO西日本(西日本高速道路)のスタッフが紹介していくというもの。開通前の豊前IC~上毛PA(パーキングエリア)間の8倍速動画も掲載したので、あわせて楽しんでいただきたい。
豊前IC
豊前ICは今回の開通でもっとも北側となるインターチェンジ。豊前ICより北側は未開通区間となっており、椎田南IC~豊前ICまでが開通(2016年春予定)すると、起点となる福岡県の北九州JCT(ジャンクション)から鹿児島県までが高速道路でつながることになる。
料金所は、最近開通した高速道路でよく見かけるタイプで、入口側2レーン、出口側2レーンで構成されている。2レーンのうち、1レーンをETC専用レーンとしており、流入路にペイントを実施。ETCレーンであることが一目で分かるようになっている。但し、もう片方のレーンにもETC通信ユニットは設置されており、片側のレーンしか使えない場合に備えているとのこと。実際、すべてのレーンにETCアンテナは設置されていた。なお、このETCアンテナはETC 2.0にも対応しているとのことだ。
42KP付近
次に訪れたのは42KP(キロポスト)付近。ここにはICまでの距離表示があるため、撮影ポイントとなった。東九州道は北九州JCTが起点のため、北九州JCTから42kmの位置となる。
上毛PA
開通区間における唯一のPAとなるのが上毛PA。基本的にトイレ休憩用の施設だが、地元の協力などによりフル方向対応の上毛スマートICが併設されている。ETCでのみ利用できるスマートICだが、上り車線にも、下り車線にも入ることができ、便利に利用できるだろう。
県境となる山国川橋
福岡県と大分県の県境に位置するのが、開通式でも使われた橋長170mの山国川橋。この山国川橋の中央に「福岡県 大分県」表示があり、県境の印になっているとのこと。道路の管理はNEXCO西日本が一括して行うのだが、事故の際はどちらの県警が担当するのか決める必要がある。そのため、このような表示で担当が分かるようになっている。
中津IC
中津日田道路と接続するのが中津IC。ここではあまり時間を取ることができず、簡単に紹介をしておく。
赤尾第三トンネル
今回の開通区間で最長のトンネルとなるのが、長さ970mの赤尾第三トンネル。そのほかのトンネルも含め、今回の開通区間のトンネルはすべてLED照明が用いられており、長寿命によるメンテナンスコストの引き下げを図っている。事前に説明されたとおり、トンネル内のポールの色は赤となっていたほか、降雨による汚れ落ちがないため、ヒラヒラ(NEXCOスタッフもヒラヒラと呼んでいた)を付けることで、通過風圧での簡易掃除機能を付加している。これは、反射板も同様で、掃除用の風車が付いていたほか、ロービームで反射しやすいよう低い位置に取り付けられているとのこと。