まるも亜希子の「寄り道日和」
元愛車「CR-Z」の里帰り
2021年5月13日 00:00
なんということでしょうか。丸10年大切に乗って、「ここからは新しいご主人のもとで幸せになるのよ~」と、約半年前にお嫁に出したはずのCR-Zが……。あろうことか出戻ってきてしまいました!
いや~、これが俗に言う「腐れ縁」というやつなのでしょうか(笑)。新しいご主人も大切にしてくれていたのですが、諸事情で維持が難しくなったと連絡があり、とりあえずまた次のご主人が見つかるまで、わが家で引き取ることにしたのです。
とはいえ、わが家にはもう新しいコ(レヴォーグ)がいるわけで、空いている駐車スペースがないんですよね。急いで知り合いを当たって、乗ってくれる人を探したのですが、「1週間前にクルマ買っちゃったよ~残念」といった、ちょっとの差でなかなか見つからず。そうこうしてるうちに、車検切れの日が近づいてきて、どうしよう~と思っていたのです。
そんな時に、夫がスカイラインクーペのタイヤを組み替えるために、たまたまお世話になった「パティオ所沢店」さん。そこでCR-Zの話をしたところ、「うちで委託販売してみますか?」とお声がけいただいたのです。
それまで、もし知り合いで引き取り手がいない場合は、買取店に持っていくしかないかなぁと、ちょっと寂しい気持ちになっていたんですね。10年落ちで、走行距離15万kmオーバーともなると、いくらなんの不備もなく、絶好調で走る個体とはいえ、タダ同然の評価になることは目に見えています。べつにお金が欲しいわけじゃないんですが、家族のように大事にしてきた愛車の最後がそれじゃぁ、スッキリしないなぁと思っていたのです。
なので、買取ではなく委託販売という手があると聞いて、すぐに試してみようと思い立ちました。出発の朝は、あらためて今までの感謝を込めて、手洗い洗車。といっても、「洗い方が甘い!」と夫に怒られて、洗車し直されてしまったのですが(笑)。まぁ気持ちの問題ということで。
そしてラストランは、「一度乗ってみたかったんだ」というジェイズティーポの元編集長も駆けつけてくれたので、運転をお任せしちゃいました。ノーマルモード、エコモード、スポーツモードがあるので、短い時間ながらもいろいろ楽しんでくれたようで、「いいクルマだな~。手放すのがもったいない!」と高評価。ありがたいお言葉です。
そんなこんなで辿り着いたパティオ所沢店は、関越自動車道の所沢ICからほど近い場所にあり、国産車・輸入車問わずいろんなクルマが販売されていました。道路を走るクルマからよく見える、とてもいい場所に置かせていただいて、「これで本当にお別れになるんだなぁ」となんだかしみじみ。手続きはとても簡単で、クルマの現状を伝えつつ、店長とともにチェックします。値付けは通常だと、委託者の希望金額を聞いた上で、市場の動向なども考慮して決めるそうなのですが、私の場合は「いくらでもいいので、店長の経験と勘にお任せします」と一任しました(笑)。
というわけで現在、うちのCR-Zがパティオ所沢店の店頭に並んでおります。どうか、このクルマを楽しんでくれる人の目に止まってほしいと、今はそれを願うばかり。初体験の委託販売、どうなることやらドキドキしつつ、経過を見守りたいと思います。