東京オートサロン2014
スバル、次期「WRX STI」ベースのニュル24時間参戦車両を初公開
カスタム「レヴォーグ」の展示と今シーズンのモータースポーツ参戦体制を発表
(2014/1/10 19:48)
発売前の「レヴォーグ」カスタムカーを5台展示
昨年の東京モーターショーで発表され、今春発売予定の「レヴォーグ」のカスタムカー5台がスバルブースに勢揃いした。スバルの純正アフターパーツ装着車やSTI(スバルテクニカインターナショナル)によるカスタムカー、そしてスバリストにはお馴染みのアフターパーツメーカーであるCORAZON、SYMS、PROVAの手によるカスタムされたレヴォーグの競演だ。
なお、この5台はすでにスバルのWebサイトで告知されており、FacebookとTwitterによる投票、そしてオートサロン会期中のスバルブースでの投票によるカスタムカーバトルが行われている。
●CORAZON
●SYMS
●PROVA
●SUBARU
●STI
2014年のスバルモータースポーツ参戦体制発表
例年通り、今シーズンのスバルモータースポーツ参戦体制がオートサロンで発表された。冒頭でSTIの唐松洋之社長によるモータースポーツへの参戦理由と活動計画が発表された後、今年のニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦マシンが発表された。
参戦理由については、「スバルのアイデンティティともいえる低重心な水平対向エンジンと、シンメトリカルレイアウトによる基本性能の高さを武器にした自動車の安心と楽しさを追求する上での極限での実証こそがスバルモータースポーツ」だと説明した。あくまで乗用車開発の一環であり、レースのためだけの特殊なものではなく、ユーザーが日常的に乗っているスバル車がレースフィールドでも戦えるポテンシャルを秘めたものであることを伝えたいと語った。
活動計画は以下の通り。
ニュル24時間レースの参戦車両は新型「WRX STI」
2011年、2012年に獲得しつつ、昨年2位に終わったSP3Tクラス優勝を奪還すべくニュルブルクリンク24時間耐久レースに昨年と同じチーム体制で参戦。
マシンはなんと、来週のデトロイトショーで公開予定としている新型「WRX STI」をベースにしていることが、ステージに登壇した辰己英治氏から語られた。今回公開されたのはあくまでレース車両だが、新型WRX STIが世界に先駆けここオートサロンで発表されたことになる。
SUPER GTではシリーズ優勝を目指す
SUPER GT GT300クラスは佐々木孝太選手の続投、そして昨シーズン勇退した山野哲也選手に代わり井口卓人選手が加入。総監督に辰己英治氏、レース運営はR&Dスポーツという昨シーズンと同じ体制で全戦にエントリー。目標はシリーズ優勝と明言。
新井敏弘選手は不在
ラリー活動においては、WRC2におけるスバルチャレンジアワードを継続してFIAによる国際ラリーへの参戦支援をすることと、FIA格式のヨーロッパラリー選手権ではパートナーチームへの側面支援を検討するとの発表にとどまった。なお2014年新型車両については、ラリー参戦に必要なFIAホモロゲーションの取得を計画しているとのこと。
長年スバルのラリー活動の顔であった新井敏弘選手は登場しなかった。