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【デトロイトショー】日本より4日遅れでワールドプレミアした新型「WRX STI」

米国ではWRブルーの限定車「ローンチエディション」も登場!!

ステージ上に並ぶ2台の新型「WRX STI」
会期:2014年1月13日~26日(プレスデー13日~14日、関係者招待日15日~16日、チャリティプレビュー17日、一般公開日18日~26日)

会場:米国デトロイト COBOセンター

 当初から、このデトロイトショーでの登場が予告されていたスバル(富士重工業)の新型「WRX STI」。しかし、なんと先日の東京オートサロンで「ニュル24時間レース参戦車両」としてまさかの初公開が行われてしまった。期待して待っていたファンにはいささかワールドプレミア感は薄れるものの、市販車として姿を現したニューモデルを紹介したい。

 プレスデー2日目となる1月14日9時55分(現地時間)にスタートしたスバルのプレスカンファレンス。スバル・オブ・アメリカ COOのトム・ドール氏によってシルバーとブルーのWRX STIが紹介された。

新型「WRX STI」市販モデル
STI仕様の専用パーツを多数装着

 詳細についてはすでにお伝えしている関連記事(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140115_630744.html)にもあるように、水平対向4気筒の2.5リッターエンジンに6速MTの組み合わせ。WRX STIのルーツといった位置づけはインプレッサ G4になるが、新しいWRX(米国仕様車。以下同)はワイドなボディーを与えられており、既存のインプレッサシリーズとは異なる車両となっている。WRX STIもボディーサイズはベースとなるWRXの4595×1795×1475mm(全長×全幅×全高)と同じで、ホイールベースも2650mmで変わらない。タイヤサイズだけは245/40 R18(WRXでは235/45 R17)とサイズアップしている。

タイヤサイズは245/40 R18
水平対向4気筒2.5リッターターボエンジンは最高出力305HP/6000rpm、最大トルク290lb-ft/4000rpmを発生

 搭載するエンジンは2.5リッターの水平対向ターボエンジンで、スペックは最高出力305HP/最大トルク290lb-ft。WRXに搭載する2.0リッター水平対向直噴ターボ“DIT”エンジンの最高出力268HP/最大トルク258lb-ftからパワーアップを果たしている。足まわりには旋回性能を高める「アクティブトルクベクタリング」なども搭載しており、車両重量は27㎏ほど増加している。

 WRXからの主な変更点を挙げると、エンジンフード、前後バンパー、ヘッドライト、フロントフェンダー、ドアパネル、クォーターパネル、LEDテールライトなどとなっている。発売は4月を予定。価格については未定で、近日中に発表されるとのこと。

インテリアはブラックを基調に、要所に赤いステッチなどを差し色に使って力強さを演出
新開発の強化6速マニュアルトランスミッションを採用
WRX STI専用装備の「マルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)」は従来型から継続採用
ホールド性を重視したスポーツ形状のシート

往年の“WRカー”を想起させる発売記念車も登場!

 この発表と同時に登場したのが、WRブルー・パールに塗られたボディーにゴールドのBBS製18インチホイールを装着する「ローンチエディション」。内装では黒のアルカンターラ表皮に青いアクセントが入った専用シート、ショートストロークシフトなどを装備する。こちらはアメリカ国内で1000台が用意され、3カ月だけの限定販売となる特別記念車。このモデルが日本市場で発売されるかについては未定である。

WRX STI“ローンチエディション”
スバル WRカーのアイコン的アイテムであるゴールド塗装のホイールを採用
専用の“STIレターマーク”をフロントグリルやフロントフェンダーなどに設置
エンジンはWRXの水平対向4気筒 2.0リッター直噴ターボから水平対向4気筒2.5リッターターボに変更されている
ワイドなフェンダー、大型リアスポイラーなどで高い走行性能をアピール
ディフューザー一体型バンパーやツインデュアルタイプのテールパイプを装着
「Dシェイプステアリング」を初採用。車内の要所にカーボン調加飾パネルを設置している
シートのサイドサポート部分の赤い表皮が、ローンチエディションではブルーに変更されている

(青山義明)