2015ジュネーブショー

ホンダ、ジュネーブショー前夜祭で新型「シビック TYPE-R」を一足早くお披露目

ゲストで登場したジェイソン・バトン選手は「チームが前へ進んでいるのを感じている」

2015年3月5日~15日(現地時間)

スイス ジュネーブ

GENEVA PALEXPO

前夜祭で一足早くお披露目された新型「シビック TYPE-R」

 3月3日(プレスデー。一般公開は5日から)から始まる「第85回ジュネーブ国際モーターショー」の前夜に、本田技研工業はプレビューイベントをジュネーブ市街で開催した。

 この前夜祭ともいえるイベントで公開されたのは、翌日のプレスカンファレンスでワールドプレミアされる新型「シビック TYPE-R」と「NSX」に加え、今シーズンからマクラーレンとタッグを組みF1に参戦することになったF1マシン「MP4-30」の3台になる。

会場のようす
新型シビック TYPE-Rの開発主査を務めた八木氏も登場

 公開されたシビック TYPE-Rのエクステリアデザインは、コンセプトモデルの方向性を引き継ぐもので、細部の形状に手が加えられているように見える。パワートレーンや制御系がついに公開されたのが最大のトピックになる。2.0リッター直噴ターボの「VTEC TURBO」エンジンは最高出力310PS、最大トルク400Nmを発生。0-100km/h加速は5.7秒、最高速は270km/hをマークする。

 ニュルブルクリンクのノルドシュライフェで開発を行ってきた新型シビック TYPE-Rは、同クラス最速タイムを出すことが目標として掲げられており、これはコンセプトモデルの公開前から公言されていた。そのタイムだが、ジュネーブショーのプレスカンファレンスで発表するとのことだった。関係者は自信を見せていたので、驚愕のタイムがマークされていることに違いないはずだ。新型シビック TYPE-Rの詳報や開発主査のインタビューは追ってリポートしたい。

新型シビック TYPE-R
デトロイトショーでワールドプレミアされたNSXは、アキュラのロゴからHONDAロゴに付け替えられた。ホンダとして発売を行うという意思を発表したことになる
「マクラーレン・ホンダ MP4-30」とジェンソン・バトン選手
開発が進んでいくごとにしっかりとしたポテンシャルを発揮していると話していた

 また、プレビューイベントのゲストとした登場したのはマクラーレン・ホンダのステアリングを握るジェンソン・バトン選手。シーズン前の事前テストではトラブルも多く発生し、順風満帆なスタートとはいかなかった。だが、前日まで行われていたバルセロナでのテストでは周回数を重ねることもでき、チームが前へ進んでいるのを感じているという。難しい状況にはあるが、何事も始めるときには苦労するもので、シーズン開幕のオーストラリアグランプリではよい状況になっているはずと語っていた。

「マクラーレン・ホンダ MP4-30」

真鍋裕行

1980年生まれ。大学在学中から自動車雑誌の編集に携わり、その後チューニングやカスタマイズ誌の編集者になる。2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立。現在は、編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで、幅広くリポートしている。また、雑誌、Webサイトのプロデュースにも力を入れていて、誌面を通してクルマの「走る」「触れる」「イジる」楽しさをユーザーの側面から分かりやすく提供中。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。