【東京オートサロン 2019】EJ20エンジンのデビュー30周年を記念した「WRX STI Rally CONCEPT」も展示されるスバルブース

　1月11日、幕張メッセ（千葉県千葉市美浜区）で「東京オートサロン2019」が開幕した。スバルはモータースポーツ統括会社のSTI（スバルテクニカインターナショナル）と共同で東7ホールにブースを出展し、「フォレスター」「インプレッサ」のコンセプトモデルを含む計8台を展示した。

「フォレスター Advanced Sport CONCEPT」（参考出品車）

「フォレスター Advanced Sport CONCEPT」

「フォレスター Advanced Sport CONCEPT」は、e-BOXERを搭載したフォレスター「Advance」をベースに外装には市販モデルには設定のない新色「ファイターグレー」を採用。内装も白を基調としたオリジナルカラーを採用し、内外装にイエローのアクセントカラーを加えたコンセプトモデルだ。このコンセプトモデルを手がけたのは、スバルのデザイン部に在籍し、現在市販されているフォレスターのカラーも担当した武井真奈美さん。

　運動性能についても、19インチアルミホイールやブレンボ製フロントモノブロック対向6ピストンキャリパーをはじめ、多くのSTIパフォーマンスパーツを装着しており、フォレスターの走りを支えるSGP（スバルグローバルプラットフォーム）のポテンシャルをより高めている。

ブレーキキャリパーと同色のイエローを各所に配したエクステリア

19インチアルミホイールやイエローのブレンボ製フロントモノブロック対向6ピストンキャリパーをはじめ、STIのパフォーマンスパーツで走行性能を高めている。また、ウインドウのフレームはスモークメッキで統一された

エクステリア同様のイエローのアクセントを配したモノトーン基調のインテリア

色とともに素材の組み合わせも凝った仕様

STI Performanceのロゴが配されたドアトリム

内外装のカラーを担当したスバル商品企画本部 デザイン部の武井真奈美さん

「インプレッサ STI Sport CONCEPT」（参考出品車）

「インプレッサ STI Sport CONCEPT」

「インプレッサ STI Sport CONCEPT」は、「2.0i-EyeSight」をベースにSTIのパフォーマンスパーツで走行性能を高めながら、カラーコーディネートにより軽やかな印象を表現したコンセプトモデル。鮮やかな新色「ジェットホワイト」のボディにブラックのルーフを採用し、その塗り分け部分にもデザイン性を持たせているのが特徴だ。

　インテリアでは、レヴォーグなど現行のSTI Performanceモデルに採用されているものとは異なる色調のボルドーを採用し、新しいSTIの世界を表現している。カラーを担当したのはスバル デザイン部の佐藤祐香さん。

新色のジェットホワイトとブラックでまとめられたモノトーンのボディ。その塗り分けられた境目にもアクセントのラインを配するなど、リズミカルな軽快さをを表現している

素材感も大きく異なる3色の組み合わせで明るい印象のインテリア

内張にはブラックを採用していて、明るく華やかでありながらも全体的には落ち着いた印象も併せ持つインテリア

質感の大きく異なる素材を組み合わせたシート。ボルドーの部分はグレーと重ね合わせた生地にドリル加工によるパンチングが施され、スバルデザインのアイデンティティともなっているヘキサゴンが描かれている

ドアトリムに配された2本のストライプも凝った作り

インテリアと統一感を持たせたボルドーのインパネパネル

STIシフトノブ

内外装のカラーを担当したスバル商品企画本部 デザイン部の佐藤祐香さん

　今回のスバルブースを飾ったフォレスター、インプレッサのコンセプトモデルはともに女性デザイナーが手がけたものとなった。

STIのパフォーマンスパーツを装着した参考出品車は「レヴォーグSTI Performance」と「WRX STI Rally CONCEPT」の2台

　レヴォーグのカスタムパーツ装着モデル「レヴォーグSTI Performance」は、空力性能を向上させるエアロパーツのほか、フレキシブルタワーバーやフレキシブルドロースティフナーなど、STIがレース活動や試験によって磨いてきた技術をフィードバックしたパフォーマンスパーツを装着したカスタマイズモデルだ。「XV」で採用されるクールグレーカーキのボディカラーにスモーク塗装のアルミホイールを組み合わせている。

「レヴォーグSTI Performance」

「XV」に採用されるクールグレーカーキのボディカラー。スモーク塗装のオーナメントやアルミホイールが組み合わされる

STIパーツが装着されているエンジンルーム

内装にはブルーのインパネパネルを採用

STIドアインナープロテクターは参考出品

　スバルのモータースポーツマシンを支え続けるEJ20エンジンのデビュー30周年を記念して出展されたのが、「WRX STI Rally CONCEPT」。WRブルーのボディカラーにゴールド塗装のBBS製19インチアルミホイールを組み合わせた外装と、レカロシートに6点式ベルトが歴代のラリー車を想起させる。「TypeS」ベースながら、Sシリーズ専用のエアアウトレットダクト付きリアバンパーを採用している。

「WRX STI Rally CONCEPT」

歴代のスバルのラリー車を想起させるWRブルーのボディカラーにゴールドの組み合わせ

STIのSシリーズに採用されるアウトレットダクト付きリアバンパーを採用

オリジナルグリル

レカロシートと6点式ベルトでラリーイメージを表現している

2018年シーズンを戦ったモータースポーツ参戦車両4台を展示

　スバルブースでは4台の参考出品車のほか、2018年シーズンを戦ったスバル/STIのモータースポーツ参戦車両が展示された。

　展示車両はSUPER GT GT300クラスを戦った「SUBARU BRZ GT300 2018」を筆頭に、ニュルブルクリンク24時間耐久レースでクラス優勝を遂げた「WRX STI NBR CHALLENGE 2018」、全日本ラリーでシリーズチャンピオンを獲得した新井敏弘/田中直哉組の「WRX STI」、GAZOO Racing 86/BRZレースにシリーズ参戦した「BRZ」（CG ROBOT Racing 2018/井口卓人選手）の4台。

「SUBARU BRZ GT300 2018」

ニュルブルクリンク24時間耐久レースでクラス優勝を遂げた「WRX STI NBR CHALLENGE 2018」

全日本ラリーでシリーズチャンピオンを獲得した新井敏弘/田中直哉組の「WRX STI」

GAZOO Racing 86/BRZレースにシリーズ参戦したBRZ（CG ROBOT Racing 2018）

SUPER GTシリーズ、2018年の第6戦（スポーツランドSUGO）での優勝トロフィの展示

2018 ニュルブルクリンク24時間耐久レース SP3Tクラス優勝トロフィの展示

会場ではスバル×STIオリジナルグッズが当たるキャンペーンを実施している

A賞のSTI 30周年限定ステッカー

STIのスタッフが常駐し、STIパーツの詳しい説明を受けたり相談ができたりするコーナー

　なお、1月11日11時から行なわれたカンファレンスについては追ってお届けする。

【お詫びと訂正】記事初出時、「WRX STI Rally CONCEPT」の装備の一部表記に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。