東京オートサロン 2019

【東京オートサロン 2019】日産、モータースポーツのDNAを受け継ぐ「NISMO」「AUTECH」の2大ブランドの新型モデルや限定車を続々発表

エクストレイル&リーフのAUTECH仕様、大坂なおみ仕様のGT-Rなど

2019年1月11日~13日 開催(最終日は18時まで)

入場料:特別入場券3500円、大人一般入場券2500円、中・高校生一般入場券1800円(全日とも保護者同伴に限り小学生以下無料)

新春の挨拶に加え、NISMOとAUTECHの2枚看板から発表された最新モデルを紹介する株式会社オーテックジャパン社長兼最高経営責任者 ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社 社長兼最高経営責任者 日産自動車株式会社ニスモ・ビジネス・オフィス代表の片桐隆夫氏

 日産自動車は1月11日、幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開催されている「東京オートサロン 2019」にブースを出展。プレスカンファレンスでは日産のモータースポーツブランド“NISMO”と、特別装備車両なども手がける“AUTECH”の両ブランドから最新モデルの発表と限定車の実車お披露目が行なわれた。

片桐隆夫氏

 プレスカンファレンスでは、オーテックジャパン 社長兼最高経営責任者、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル 社長兼最高経営責任者の両方を兼務する日産自動車 ニスモ・ビジネス・オフィス代表の片桐隆夫氏が登壇。

 片桐氏は、「モータースポーツのDNAを受け継いだ走りを予感させるピュアスポーティの方向性。その一方、スポーティでありながらも、より落ち着いたプレミアム感のあるプレミアムスポーティの方向性。これが2つの代表的な例です。私どもはこれら2つの嗜好に対し、日本市場におきましてはNISMOブランドとAUTECHブランドの2枚看板で対応してまいります」。

「NISMOは、常にさまざまなモータースポーツフィールドでエキサイティングな戦いを続けてまいります。SUPER GTのような従来のパワーユニットはもちろんのことながら、日産インテリジェントモビリティの戦略のもと、電動化という次世代パワートレーンのハイパフォーマンス化にも積極的に取り組んでおりまして、展示しておりますようにフォーミュラEへも参戦を開始いたしました。そして、NISMOブランドのもとでその技術を活用いたしまして、市販車の電動モデルに関しましても高性能化を行ない、皆さまにお届けしてまいります」。

「その例といたしまして、昨年7月に『リーフ NISMO』、そして9月には『ノート e-POWER NISMO S」を投入いたしまして、多くのお客さまから高い評価をいただいております。今後もこういった流れを継続してまいりますので、ご期待いただきたいと思います。昨年のこの場で、プレミアムスポーティブランドとして『セレナ AUTECH』を発表。続きまして7月には『ノート AUTECH』を発表させていただきました。本日、この場で第3弾となります『エクストレイル AUTECH』を発表いたします。そして今回は、日産インテリジェントモビリティの象徴とも言えます『リーフ AUTECH Concept』を参考出品しております。今後3台のAUTECHブランドの拡大、充実を予感させるコンセプトカーとなっております」。

「AUTECHブランドのコミュニケーションカラーはブルーでありまして、私どもはこのブルーを『AUTECH BLUE』、別名『湘南BLUE』という風に呼んでおります。AUTECH創業より、湘南 茅ヶ崎の地でクルマ作りをしておりますけれども、湘南 茅ヶ崎の海と空をイメージしてこの青を選んでおります。この『AUTECH BLUE』は、AUTECHならではのデザイン、そしてクルマ作りへの思いが込められております。このBLUEは深く、商品シリーズの中でAUTECHブランドのみが専用色として採用しております」と語り、2つのブランドへの期待を口にした。

GT-Rの特別仕様車「大坂なおみ選手 日産ブランドアンバサダー就任記念モデル」を紹介する日産自動車株式会社 日本マーケティング本部 チーフ・マーケティング・マネージャーオフィス チーフ・マーケティング・マネージャーの小木曽宏行氏

 日産自動車 日本マーケティング本部 チーフ・マーケティング・マネージャーオフィス チーフ・マーケティング・マネージャーの小木曽宏行氏は「昨年の9月、日本人初のグランドスラム、女子シングルス優勝を果たしました大坂なおみ選手が日産ブランドアンバサダーに就任いたしました。これは、世界の頂点を目指してトッププレイヤーたちと熱戦を繰り広げる大坂選手の戦いが、日産のチャレンジングスピリットやグローバル企業として世界に挑む姿勢と共通するとの思いから実現したものです。そして、日本のスポーツカーの代表でもあり、日産のスポーツカーの頂点である、日産『GT-R』も大坂選手同様、究極のドライビングプレジャーを実現するため、常に走りのトップを目指しています。では、GT-Rの大ファンでもある大坂なおみ選手の記念モデルを皆さまにご覧いただきたいと思います」と語り、GT-Rの特別仕様車「大坂なおみ選手 日産ブランドアンバサダー就任記念モデル」を紹介した。

2018年12月に予約受付を開始したGT-R特別仕様車 大坂なおみ選手 日産ブランドアンバサダー就任記念モデル(限定50台)。ボディカラーは目にする角度や光の当たり方によって色の見え方が変わり、宝石のような光のある輝きを放つ特別塗装色「ミッドナイトオパール」を専用色としたほか、「ブリリアント ホワイトオパール」「メテオフレークブラックオパール」の3色を設定
インテリアカラーは大坂選手からもアイデアが出されたという「上品な赤」「優しいアイボリー」「鮮やかなオレンジ」と、新規の組み合わせ3色を専用色として設定。これらのカラーに取り囲まれたフロントシートは、引き締まったブラックとしている。4シーターの必要性を備えつつ、よりフロントにフォーカスしてスポーツカーらしさを際立たせる特別なカラーコーディネーションとした。さらに、限定バージョンならではの特別仕様車として、エンジンルーム内のモデルナンバープレートにゴールド色を採用。また、LEDハイマウントストップランプ付きのドライカーボン製リアスポイラーを装着することで、ユーザーにさらなる特別感を与えている
参考出品された「NISSAN LEAF AUTECH Concept」
日産インテリジェントモビリティの象徴とも言えるモデルで、今後のAUTECHブランドの拡大、充実も予感させるコンセプトカーとなっている
「X-TRAIL AUTECH Premium Personalization仕様」
「ELGRAND The Sports Premium Concept」
足まわりをよりスポーティにチューニングした「NOTE e-POWER AUTECH SPORTS SPEC Premium Personlization仕様」
内装は1台1台が匠の技によってハンドメイドで仕立てられ、シートの素材、カラーリングの変更、ステアリングの仕様変更などのカスタマイズが可能。走りだけではなく、インテリアの質感にも拘った個性的なモデルに仕上げられている
迫力のフロントグリルやメタル調フィニッシュの前後プロテクター、サイドプロテクターを装備してスタイリッシュなエクステリアになった「セレナ e-POWER AUTECH」
ボディ剛性をアップさせ、シャシーにチューニングを施すことでハンドリング性能を向上。快適な乗り心地をも手に入れている
「X-TRAIL+Naomi Osaka Concept」は大坂なおみ選手をコンセプトに形作られたエクストレイルのコンセプトモデル
「ノート e-POWER NISMO」はモータースポーツで培ったNISMOのDNAと日産の新技術“e-POWER”を融合させ、NISMOの新しい走りを実現したモデル。エクステリアにはレースで鍛え上げたエアロダイナミクスデザインを採用し、整流効果の高い大型のリアスポイラーを装備。専用デザインとなるディフューザー形状のリアバンパーなど、手抜かりのないコンプリートパッケージに仕上げられた
「迫力のスタイリング」「爽快なドライビング」を目指して開発された「セレナ NISMO」
NISMOチューンで走りやインテリアがよりスポーティな味付けになり、足まわりではシャープなデザインの18インチアルミホイールを採用した「リーフ NISMO」
4本のタイヤの変わりに砂利道や雪道でも走行可能な専用のクローラーを装着した「JUKE Personalization Adventure Concept」
2018年12月15日にサウジアラビアで開催された「ABB FIAフォーミュラE選手権」の開幕戦で、日産 e.damsチームのセバスチャン・ブエミ選手とオリバー・ローランド選手がそれぞれ6位と7位と好成績を収め、2台揃ってポイントを獲得した「NISSAN FORMURLA E」
日産のモータースポーツを担うNISMOのレーシングテクノロジーによって開発され、先代の2倍以上の最高出力と最大トルクを発生する新型EVレーシングカー「NISSAN LEAF NISMO RC」
松田次生/ロニー・クインタレッリ組をドライバーに迎え、SUPER GTのGT500クラスで活躍した「2018 MOTUL AUTECH GT-R」

キクチカズヤ