イベントレポート
【ジュネーブショー 2019】英アストンマーティン、SUVモデルのEV「ラゴンダ・オールテレイン・コンセプト」世界初公開
量産モデルとしてバッテリーEVのSUVを2021年に発表予定
2019年3月6日 00:56
- 2019年3月5日~17日(現地時間)開催
- Palexpo
英アストンマーティンは、ジュネーブモーターショー 2019(第89回 ジュネーブ国際モーターショー)でSUVモデルのEV(電気自動車)「Lagonda All-Terrain Concept(ラゴンダ・オールテレイン・コンセプト)」を世界初公開した。
アストンマーティンでは、ゼロエミッション車のブランドとして「ラゴンダ」の名称を復活させ、その最初の量産モデルとしてバッテリーEVのSUVを2021年に発表予定であることを予告していた。このコンセプトモデルの市販車生産については、電動化の拠点となるウェールズのセント・アサン工場で2022年から開始される予定。
ラゴンダ・オールテレイン・コンセプトは、2018年に発表された「Lagonda Vision Concept(ラゴンダ・ビジョン・コンセプト)」をさらに進化させるとともに、SUVモデルとしての資質も備えたモデル。
エクステリアデザインはスーパーヨットの世界からヒントを得たといい、リアに向かって流れるような曲線を描くベルトラインがリラックスしたエレガンスを表現する一方で、荒れた路面を走破可能なSUVならではの力強い造形も特徴として挙げている。バッテリーを搭載したフロアは高い剛性を備えるため、車両後方にヒンジを備えたリアドアを採用するとともに、幅広いクラムシェル・リア・ハッチには巧みに光源が隠された、薄くエレガントなライトストリップを設置。LED光源が直接見えないように、光は下方に向けてから反射される仕組みになっているという。
全体的に落ち着いたダークカラーでまとめられたインテリアでは、4つのシートすべてで同じようにくつろげる雰囲気を創出。自動運転中にはフロントシートをリアシート側に向けて回転させることが可能とのこと。
今回のモデルについて、アストンマーティン・ラゴンダ社長兼グループ最高経営責任者(CEO)のアンディ・パーマー氏は「私たちは、ラゴンダ・オールテレイン・コンセプトとともに、非常にエキサイティングな新しい冒険に乗り出します。ラゴンダは、電気自動車に特化したラグジュアリー・ブランドとして、車両の生産を計画しています。このコンセプトカーは、オーナーの方々を、自宅から華やかなレッドカーペットの会場や、遠く離れた科学研究所へとスマートに送り届けてくれるクルマです。このクルマは、ラゴンダ・ブランドの大きな可能性を示すと同時に、テクノロジー、デザイン、航続距離を含むあらゆる分野で、ラゴンダがどのようにして新たな地平を切り開くのかを体現しています」と述べている。