イベントレポート

【ジュネーブショー 2019】英アストンマーティン、初の量産ミッドエンジン・スーパーカー「ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプト」

量産バージョンには新開発のV6ターボエンジン搭載

2019年3月5日~17日(現地時間)開催

Palexpo

ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプト

 英アストンマーティンは、ジュネーブモーターショー 2019(第89回 ジュネーブ国際モーターショー)で初の量産ミッドエンジン・スーパーカー「Vanquish Vision Concept(ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプト)」を世界初公開した。

ジュネーブモーターショー 2019のアストンマーティンブース

 これまでイタリアのスーパーカー・メーカーが大きなシェアを獲得してきたミッドエンジン・カテゴリーに、アストンマーティンが参入。ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプトをベースにした量産バージョンを今後展開することを予告しており、その量産バージョンではアストンマーティンが新開発したV6ターボチャージャー・エンジンを搭載するという。

 また、ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプトではミッドエンジンのスペシャリストであり、最高技術責任者(CTO)のマックス・スウェイ氏の主導によって開発されたテーラーメイドの接着アルミニウム構造によるシャシーを採用したとのこと。

ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプト

 今回のモデルについて、アストンマーティン・ラゴンダ社長兼グループ最高経営責任者(CEO)のアンディ・パーマー氏は「最初に、ヴァンキッシュの名称を復活させることができて嬉しく思っています。ヴァンキッシュは、弊社の量産フラッグシップカーに使われてきた名称であり、今回発表する重要なコンセプトカーにふさわしい名前です。ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプトの発表は、アストンマーティンの歴史における記念すべき瞬間であり、弊社のセカンドセンチュリープランを実現するために欠かすことのできないステップでもあります。アストンマーティン初の量産ミッドエンジン・スーパーカーは、私たちのブランドに変革をもたらすことになるでしょう。アストンマーティンは、このモデルとともに、伝統的にラグジュアリー・スポーツカーの主要な市場となってきた新しいカテゴリーに参入します」とコメント。

 また、マックス・スウェイ氏は「このようなクルマを製作することは、2017年にアストンマーティンの一員になって以来、私が挑戦してきたことです。これによって、アストンマーティンは新しいカテゴリーに参入することになります。私たちは、幅広い専門知識、画期的なアイデア、妥協のないコンセプトによって、これを実現します。エンジニアリングの詳細は、まだお伝えすることができませんが、このクルマはライバルと最高のレベルで戦えるだけでなく、アストンマーティンならではのユニークな方法でお客様を魅了すると確信しています」と述べている。

編集部:椿山和雄