NVIDIA「GPU Technology Conference 2019」

【GTC 2019】ソニー、車載用イメージセンサー「IMX424」「IMX390」をデモンストレーション

自動運転社会の実現に向けた「Safety Cocoon」

2019年3月18日(現地時間)

ソニーの「Safety Cocoon」というコンセプトを再現したスケールモデル

 ソニーセミコンダクタソリューションズは、米国カリフォルニア州サンノゼ市で開催されているNVIDIAの技術カンファレンス「GTC 2019(GPU Technology Conference 2019)」において、NVIDIA「Drive AGX Xavier」と同社のCMOSイメージセンサー「IMX424」「IMX390」を組み合わせたデモを行なった。

 スケールモデルに装着された「IMX424」は、500m先まで撮影するカメラとしてフロントに1台、55m先までを撮影するカメラをフロントに2台、137m先までを撮影するカメラをリアに1台をそれぞれ配置。「IMX390」では車両の周辺28m先までを撮影するカメラとして4台配置。自動車の周囲360度を検知して、早期に危険回避の準備を可能にするソニーの自動運転社会の実現に向けた「Safety Cocoon」というコンセプトを再現した。

ソニーの「Safety Cocoon」というコンセプトを再現したスケールモデル
Drive AGX Xavier
液晶パネルの右半面に表示された8つのカメラの映像
デモの内容を紹介するパネル
HDR撮影のON、OFFを比較する映像
高感度撮影の比較

 会場ではIMX424やIMX390の製品特徴として、高感度特性により照明のない夜間の走行時に高品質な情報の取得が可能なことや、HDR(高ダイナミックレンジ)により逆光やトンネルの出入り口など、明暗差が大きなシーンにおいて、白飛び、黒潰れの少ない高品質な情報の取得が可能なことなどを紹介。NVIDIAの車載コンピュータ「Drive AGX Xavier」と組み合わせて動作するデモンストレーションすることで、ソニーの車載用イメージセンサーとしての強みを強調した。

Jetson Xavierと組み合わせて4台のカメラの映像を合成するデモ
CMOSイメージセンサー「IMX424」「IMX390」の製品特徴を紹介するパネル
ソニーの展示

編集部:椿山和雄