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ルノー、最高出力を273PSに向上させた新型「メガーヌ ルノー・スポール 273」発表会

ルノー・スポールF1チームのジョリオン・パーマー選手もゲスト参加

2016年10月5日 開催

メガーヌ ルノー・スポール 273:399万円~409万円

メガーヌ ルノー・スポール 273 トロフィー S<LHD>:456万円

 ルノー・ジャポンは10月5日、2014年に独ニュルブルクリンクサーキットで当時のFF量産車コースレコードとなる7分54秒36を記録した「メガーヌ ルノー・スポール トロフィー R」と同じ273PSを発生するパワートレーンを採用した「メガーヌ ルノー・スポール 273」と、このクルマをベースに左ハンドル仕様で装備を充実させた限定50台の特別仕様車「メガーヌ ルノー・スポール 273 トロフィー S<LHD>」を発売した。価格はメガーヌ ルノー・スポール 273が399万円~409万円、特別仕様車のメガーヌ ルノー・スポール 273 トロフィー S<LHD>が456万円。

「メガーヌ ルノー・スポール 273」(左)と特別仕様車「メガーヌ ルノー・スポール 273 トロフィー S<LHD>」(右)
メガーヌ ルノー・スポール 273
「メガーヌ ルノー・スポール」に代わってメガーヌ ルノー・スポール 273がカタログモデルとなった。ボディカラーは「ルージュフラムM」
タイヤサイズは前後とも235/40 ZR18
リアバンパーの中央にマフラーをレイアウト
リアハッチのバッヂやスカッフプレートにルノー・スポールの文字が入る
直列4気筒DOHC 2.0リッターターボエンジンは最高出力201kW(273PS)/5500rpm、最大トルク360Nm(36.7kgm)/3000rpmを発生
特別仕様車のメガーヌ ルノー・スポール 273 トロフィー S<LHD>
限定50台でスピードライン製19インチブラックアロイホイールなどを装備する左ハンドル仕様の273 トロフィー S<LHD>
ボディを装飾するのは、さりげなくハイパフォーマンスモデルを主張するシルバーの“TROPHY”ロゴが入った専用デカール
タイヤサイズは前後とも235/35 R19。フロントブレーキはブレンボ社製のモノブロック4ポットキャリパーを採用。「メガーヌ ルノー・スポール 273 トロフィー S<LHD>」にはが装備される
ルーフエンドスポイラーに清流用のフィンを設置。アクラポヴィッチ製チタンマフラーはエキゾーストエンドにカーボン加飾を装備する
エンジンスペックはベースモデルと同じ最高出力201kW(273PS)/5500rpm、最大トルク360Nm(36.7kgm)/3000rpm

F1マシンも手がけるルノー・スポール レーシングで培った開発ノウハウを反映

ルノー・スポールF1チームのドライバー ジョリオン・パーマー選手(左)とルノー・ジャポン株式会社 代表取締役社長 大極司氏(右)

 販売開始となった10月5日に東京 六本木の六本木ヒルズで実施された発表会には、ルノー・ジャポンの代表取締役社長である大極司氏、ルノー・ジャポンのマーケティング部チーフプロダクトマネージャーを務めるフレデリック・ブレン氏に加え、今週末に三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開催されるF1日本グランプリに出場するルノー・スポールF1チームのドライバー ジョリオン・パーマー選手も参加した。

ルノー・ジャポン株式会社 マーケティング部チーフプロダクトマネージャー フレデリック・ブレン氏

 商品解説を担当したブレン氏は、今回の開発を担当したルノー・スポールの歴史に続き新型となるメガーヌ ルノー・スポール 273の車両概要を紹介。「競技車両の開発ノウハウをフィードバックしたシャシーカップを採用し、以前は265PSだったエンジンを8PSアップして273PSとして、トルクも以前より10Nm上げることで高速コーナーでのシフトチェンジを不要にして、コーナースピードを上げることを重要視したセッティングとしました。価格は399万円からで、レザーシート仕様は10万円高の409万円です」と説明した。

 さらにブレン氏は「50台の限定車となる『メガーヌ ルノー・スポール 273 トロフィー S<LHD>』は(2014年6月のフロントマスク刷新後の)メガーヌ ルノー・スポールとして初めて日本に導入される左ハンドル仕様で、アルカンタラを採用したステアリングやサイドブレーキハンドル、シフトブーツを備え、レカロ製レザー&アルカンタラコンビバケットシート、オーリンズ製の調整式ダンパー、カーボンエンド付アクラポヴィッチ製チタンマフラー、F1タイプのエアインテークブレード、スピードライン製19インチブラックアロイホイールなどを装備して、価格は456万円となっています。お手ごろと言えるのではないでしょうか」と語った。

メガーヌ ルノー・スポール 273のインテリア。レザーステアリングは0時位置に白いステッチが刻まれている
スピードメーターに刻まれた最高速は290km/h
6速マニュアルトランスミッションを搭載。クラッチも備える足下のペダル類は滑り止めラバー付アルミペダルとなる
シート表皮はファブリック。リアシートにもフォースリミッター付き3点式レッドシートベルトを装備する
インテリアカラーはブラック。インパネにはカーボン加飾パネルを装着
左ハンドル仕様となる273 トロフィー S<LHD>のインパネ
ステアリングやサイドブレーキハンドル、シフトブーツなどがアルカンタラ表皮となる
フロントシートがレカロ製のレザー&アルカンタラコンビバケットシートになり、リアシートの表皮もレザー&アルカンタラコンビ仕様となる
ルノー・ジャポン株式会社 代表取締役社長 大極司氏

 大極氏は「ルノーのハートはモータースポーツにあり、いろんなモータースポーツにいろんな形で参加してまいりました。以前、ドイツにありますニュルブルクリンクサーキットでルノーのテストドライバーがFF量産市販車で最速タイムを出し、何度もそのレコードを塗り替えてきたことをもう1度注目してほしい。その同じセッティングがこのメガーヌ ルノー・スポールに搭載されているので、これを日本のみなさまにもぜひ楽しんでいただきたいと思います。モータースポーツで頂点を極めるのがフォーミュラ1です。今日は、数日後にF1日本グランプリで戦うドライバーのジョリオン・パーマーさんを迎えて一緒に新型メガーヌ ルノー・スポール 273をアンベールしたいと思います」と語ってパーマー選手を招き入れ、新型メガーヌ ルノー・スポール 273のアンベールを行なった。

ルノー・スポールF1チームのドライバー ジョリオン・パーマー選手

 10月9日に決勝レースが行なわれるF1日本グランプリに参戦するため来日したルノー・スポールF1チームのパーマー選手は、発表会のために用意されたスペシャルメニュー「バーチャルF1走行映像」を体験。

 会場内に用意されたルノー・スポールF1チームのショーカーに乗り込み、「もしもF1六本木グランプリが開催されたなら」と言う想定で、鈴鹿サーキットに近いコースレイアウトを再現して六本木の市街地で撮影された映像によるシミュレートで、F1マシンを使って夜の六本木を疾走するスピード感をバーチャル体験した。

「バーチャルF1走行映像」で夜の六本木を舞台としたF1走行をバーチャル体験するパーマー選手

 パーマー選手は体験後に「トンネルがあったり信号機があったりと、凄くクレイジーなコースでとてもよかった。とてもクールでした」と感想を語った。

ルノー・スポールF1チームのマシン「Renault RS16」ショーカー