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アウディ、「A3」「S3」を商品改良。A3クワトロモデルに新開発の“ライトサイジング”エンジン搭載
今夏モデルから先進運転支援システムをパッケージ化した「セーフティパッケージ」の提供開始
2017年1月26日 14:20
- 2017年1月26日 発売
- A3 スポーツバックシリーズ:293万円~606万円
- A3 セダンシリーズ:311万円~624万円
アウディ ジャパンは1月26日、「A3(セダン/スポーツバック)」「S3」の商品改良を行なって同日より販売を開始した。価格はA3 スポーツバックシリーズが293万円~606万円、A3 セダンシリーズが311万円~624万円。今回から、ホイールを17インチにサイズアップするとともに車高を15mm下げた“sport”モデルが、2WD(FF)の1.4 TFSIおよび4WDの2.0TFSI クワトロに設定されている。
A3 スポーツバックシリーズ
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
A3 スポーツバック 1.4TFSI | 直列4気筒DOHC 1.4リッターターボ(122PS/200Nm) | 7速DCT(7速Sトロニック) | 2WD(FF) | 2,930,000円 |
A3 スポーツバック 1.4TFSI sport | 3,290,000円 | |||
A3 スポーツバック 2.0TFSI クワトロ | 直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ(190PS/320Nm) | 4WD | 3,990,000円 | |
A3 スポーツバック 2.0TFSI クワトロ sport | 4,290,000円 | |||
S3 スポーツバック | 直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ(290PS/380Nm) | 6,060,000円 |
A3 セダンシリーズ
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
A3 セダン 1.4TFSI | 直列4気筒DOHC 1.4リッターターボ(122PS/200Nm) | 7速DCT(7速Sトロニック) | 2WD(FF) | 3,110,000円 |
A3 セダン 1.4TFSI sport | 3,470,000円 | |||
A3 セダン 2.0TFSI クワトロ | 直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ(190PS/320Nm) | 4WD | 4,170,000円 | |
A3 セダン 2.0TFSI クワトロ sport | 4,470,000円 | |||
S3 セダン | 直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ(290PS/380Nm) | 6,240,000円 |
今回の改良で、エクステリアではシングルフレームグリル、バンパー、ヘッドライト、リアディフューザーなどをスポーティなデザインに変更。シングルフレームグリルはやや幅が拡げられ、六角形のテーマがより強調されるようになるとともに、フロントバンパーは左右のエアインテークの部分を中心により立体的な造形となった。ヘッドライトはバイキセノンが標準で、オプションで用意されるLEDヘッドライトを選択した場合、リアコンビネーションランプに「ダイナミックターンインディケーター」が組み込まれることになった。
パワートレーンでは、A3のクワトロモデルに従来の1.8 TFSIに代わって「Bサイクル」と呼ばれる独自の燃焼方式を採用した新しい2.0 TFSIエンジンを搭載。Bサイクルの名称は発案者のラルフ・ブダック氏(アウディ AGのエンジニア)にちなんだもので、バルブタイミングの設定により低~中負荷領域で吸気工程を短縮する「ミラーサイクル」の原理を取り入れ、燃料消費を削減(高負荷運転時ではバルブタイミングを一般的なものに戻す)。圧縮比は11.6と、過給エンジンとしては高く設定されたことも高効率に貢献しており、結果として最高出力140kW(190PS)/4180-6000rpm、最大トルク320Nm/1500-4180rpmと、JC08モード燃費16.0km/L(先代モデル比8%向上)という良好な燃費を両立させることに成功した。
また、A3 クワトロとS3に組み合わせるトランスミッションは、従来の6速仕様からトルク容量を高めた新しい7速DCT(7速Sトロニック)にグレードアップ。A3 2.0TFSI クワトロ sportとS3では、標準装備の「アウディドライブセレクト」で“efficiency”モードを選択したとき、巡航中のアクセルOFF時にクラッチが切り離され、ギヤがニュートラルな状態となる「フリーホイーリング」機能が追加されている。
インテリアではフルデジタルの多機能ディスプレイシステム「バーチャルコックピット」がA3シリーズでも選択できるようになったほか、MMIコントロールユニットも全面的に刷新。また、オプションのナビゲーションシステムとの組み合わせで「アウディ スマートフォンインターフェイス」が利用できるようになったことでiPhone/Androidに対応し、車載インフォテイメントシステムとの接続、特定のアプリの共有(スマートフォンと車載インフォテイメントシステム間の)が可能になっている。
そのほか安全装備については、レーダーセンサーにより前方の交通状況を常時監視し、緊急時には自動ブレーキを発動するなどして事故の危険を減らすシステム「アウディプレセンス フロント」を全車に標準装備。約10km/h~65km/hで歩行者を、約10km/h~250km/hでほかの車両を検知。接触する可能性があると判断したときに警告を発するとともに、必要に応じてブレーキ操作への介入が行なわれる。さらに状況に応じてフルブレーキを発動し、最大限の減速、衝突の回避、衝撃の緩和を図る。さらにアダブティブクルーズコントロールも全車標準装備となっている。
なお、今夏以降に販売される車両からは「アウディアクティブレーンアシスト」「アウディサイドアシスト」「トラフィックジャムアシスト」などの先進システムを組み合わせた「セーフティパッケージ」が提供される予定であることも発表された。
「アウディアクティブレーンアシスト」は、ドライバーの車線維持操作をサポートするシステムで、ウインカーを使用しない状況でクルマが車線を逸脱しそうになると、警告を発すると同時にステアリングにも介入し、クルマを同一車線内に維持する。「アウディサイドアシスト」はレーダーとカメラにより後方および側方の運転状況を監視することで、車線変更時の事故の危険を減らすシステム。「トラフィックジャムアシスト」はアダプティブクルーズコントロールの拡張機能の1つで、約0km/h~65km/hで渋滞した高速道路などを走行中、アクセル、ブレーキだけでなくステアリング操作も一部代行し、ドライバーの負担を軽減する機能になっている。
【お詫びと訂正】記事初出時、エンジン排気量の表記に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。