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トヨタの豊田章男社長、ル・マン24時間レースを戦ったポルシェのWEC LMP1撤退にコメント

「ポルシェがWEC LMP1から撤退することを決めたと聞き大変残念に思います」

2017年7月28日 発表

2017年のル・マン24時間耐久レースでDr.ポルシェと再会した豊田章男社長

 トヨタ自動車の豊田章男社長は7月28日、独ポルシェAGが2017年末を持ってル・マン24時間耐久レースを含めたFIA世界耐久選手権(WEC)からの撤退を発表したのを受けてコメントを発表した。

 TOYOTA GAZOO RacingのFacebookで公開された豊田社長のコメントでは「ポルシェがWEC(世界耐久選手権)LMP1から撤退することを決めたと聞き大変残念に思います」などと、今の気持ちを伝えるとともに、「今年、残された5戦を全力で競い、お互いの心に・・・、そしてファンの皆さまの心に残る素晴らしいレースをしましょう」と、ポルシェにエールを贈っている。

 なお、ポルシェは2019年からFIA フォーミュラE 世界選手権に参戦すると表明している。

以下、コメント全文。

 ポルシェがWEC(世界耐久選手権)LMP1から撤退することを決めたと聞き大変残念に思います。

 昨年、ル・マン24時間レースにおいて、ポルシェチームとは、優勝を懸けて競い合うような良い戦いができ、私どもトヨタのことをライバルと認めていただけました。

 そして本年の戦いに向けて、そのポルシェの気持ちに応えたい、そして超えたい…その想いで我々は努力を重ねることができ、新たな技術や技能を実現することに力を尽くせています。

 今年のル・マンでは、Dr.ポルシェと再会でき、お話をさせていただきました。ポルシェも、我々と同じく、もっといいクルマづくりの為にモータースポーツに取り組んでいるというお話を聞きました。それを、ずっと前から、継続して取り組まれているポルシェは本当に尊敬すべきカーメーカーです。

 そのポルシェと、来年は同じ道で競い合い、技術を高め合うことが出来なくなると思うと、本当に寂しく、残念に感じます。

 しかし、まだ戦いは終わっていません。今年、残された5戦を全力で競い、お互いの心に・・・、そしてファンの皆さまの心に残る素晴らしいレースをしましょう。感謝の気持ちでいっぱいですが、感謝の言葉は、シリーズが終わった後に、述べさせてください。

 その時に、どちらが「チャンピオンおめでとう」という言葉を添えられるか? それを楽しみに戦いを続けましょう。

 ポルシェの皆さま、よろしくお願いします。

トヨタ自動車株式会社 取締役社長 豊田 章男