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中野英幸の「ル・マン24時間 2017」フォトギャラリー

パレードやレースでの走行シーンをフルHDで

2017年6月17日~18日(現地時間)決勝開催

 今年のル・マン24時間レースは思わぬ結果で終わった。

 2016年の雪辱を晴らすべく3台体制で臨んだトヨタは、レースの半分も耐えられず敗北した。3連覇を果たしたポルシェも最初にトラブルが出た2号車が優勝したものの、完勝とは言えない結果だろう。LMP2クラスがトップを快走し、あわや総合優勝かというところまで迫ったのだ。2017年から新たなレギュレーションで戦われたこのクラスのマシンは、ストレートスピードもLMP1と遜色なく、違いは立ち上がりのスピードのみ。

 本来トップを争うべきトヨタ、ポルシェがレースの半分も持たなかったことは事実である。しかし、これが本来の耐久レースの姿であるとの解釈も必要なのかもしれない。

 わずか7周でレースを終えた日産エンジンを搭載して参戦したバイコレス(LMP1L)だが、このケースのようなエンジン供給を考えるメーカーが他にもいると考えられている。今後いくつかのエンジンが参加してくるのであれば、十分見ごたえのあるクラスになるのは間違いない。

 そしてLMGTE Proクラスは本当の意味でメーカー選手権だ。2018年にはBMWが参加表明をしており、そのほかにも噂の上がっているメーカーがいくつかある。このクラスのドライバーの顔ぶれを見ればレベルの高さがうなずけるであろう。

 トヨタ、ポルシェともにこの後のWECを戦ってチャンピオンを目指すだろうが、すでに来年のル・マン24時間レースに向け何をやるべきか検討に入ったに違いない。

 本稿ではパレードやレースでの走行シーンなどの写真を掲載する。画像をクリックするとフルHD解像度(1920×1080ピクセル)などで開くので、その迫力の写真を楽しんでほしい。

Photo:中野英幸