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WEC 第6戦「ニュルブルクリンク6時間」、決勝はポルシェ 2号車がル・マンに続けて優勝を飾る
予選でポールを獲得したトヨタ 7号車は今季初の3位表彰台
2017年7月19日 16:50
- 2017年7月15日~16日(現地時間)開催
7月15日~16日(現地時間)、FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦 ニュルブルクリンク6時間レースが行なわれた。28台が参加して行なわれた7月15日の予選について、LMP1クラスの小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス/マイク・コンウェイ組のトヨタ TS050 HYBRID 7号車(TOYOTA GAZOO Racing)は、ロペス選手と小林選手がタイムアタックをし、2人の平均タイム1分38秒118でポールポジションを獲得した。ロペス選手は自身初の予選アタックながら1分38秒083のベストタイムを記録。
2番手にはティモ・ベルンハルド/アール・バンバー/ブレンドン・ハートレー組のポルシェ 919 Hybrid 2号車(PORCHE LMP TEAM)、3番手にはニール・ジャ二/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ組のポルシェ919 Hybrid 1号車(PORCHE LMP TEAM)がつけた。中嶋一貴/アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ組のトヨタ TS050 HYBRID 8号車(TOYOTA GAZOO Racing)は、タイヤを温めるために蛇行運転していたLMP2の車両とあわや接触かという場面に遭遇するなど、トラフィックに阻まれ4番手からスタート。
決勝レースではポールポジションのトヨタ 7号車が中盤で順位を落とし、ポルシェ勢がトップ争いする展開に
16日に行なわれた決勝レースは、肌寒い曇天下(路面は朝まで降った雨でところどこ濡れたところがあるがドライコンディション)でレースがスタート。
ポールポジションからスタートした小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス/マイク・コンウェイ組のトヨタ 7号車が小林選手のスタートでレースをリードし、ポルシェ 2号車、ポルシェ 1号車が追う展開。4番手からスタート予定だった中嶋一貴/アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ組のトヨタ 8号車はブエミ選手がスタートドライバーを務めたが、スタート前のフォーメーションラップで突然のスローダウン。なんとかピットに戻るも、燃料ポンプのトラブルから交換を余儀なくされ20分のロスタイム。5周遅れの最後尾でコースインをして苦戦を強いられた。
レース中盤、レースをリードしていたトヨタ 7号車だったが、タイヤ交換してから流れが変わりポルシェにリードを奪われる。ポルシェ 2号車、ポルシェ1号車、トヨタ 7号車と続くが、1コーナー立ち上がりでポルシェ 1号車が2号車をかわしてトップに浮上する。レース中盤から後半にかけて、ポルシェ 1号車と2号車が入れ替わりのトップ争いを展開。トヨタ7号車が後を追う。
レース終盤、トップを走行していたポルシェ 1号車の最後のピットインの時間が長引いた間に、トップがポルシェ 2号車に入れ替わり優勝。ル・マン24時間に続き2連勝を飾ったティモ・ベルンハルド/アール・バンバー/ブレンドン・ハートレー組は、世界ドライバーズチャンピオンシップで後続に30ポイントの差をつけて選手権を有利に進める体制を築いた。トヨタ 7号車は3位で初表彰台をゲット。最後尾から追い上げたトヨタ 8号車はトップから5周遅れながらも4位でフィニッシュして、貴重なポイントを獲得した。
LMP2クラス優勝は、ル・マン24時間レースでLMP1を上まわる走りでクラス優勝したジャッキー・チェン DC レーシングチーム。総合で5位に入り、ル・マンに続き2連勝を飾ったホーピン・タン/オリバー・ジャービス/トーマス・ローレン組は、4戦中3勝目となる勝利を挙げ、46ポイントのリードを確保した。