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三菱電機、自動車向け「安心・安全ライティング」技術説明会
2020年の事業化へ向けた技術を実現。東京モーターショー2017で展示
2017年10月10日 16:28
- 2017年10月10日 開催
三菱電機は10月10日、光でドア開けやクルマの後退を周囲に伝える「安心・安全ライティング技術」の説明会を都内で開催した。
この安心・安全ライティングは、2015年にコンセプトが発表されており、その段階では、路面へ何らかの方法で図形を照射して注意喚起を促すという概念のみの報告にとどまっていた。しかし、今回は照射方法にLEDを用いたり、路面だけでなくクルマ本体へのボディライティングを合わせて注意喚起を行なったり、量産できる部品を使って技術を実現したことが大きなポイントだとしている。
今回紹介されたのは、交通死亡事故の約6割が夜間に発生しているという歩行者の事故を未然に防ぐための「後退をお知らせする表示」「ドアを開けることをお知らせする表示」。
三菱電機 デザイン研究所 産業システムデザイン部長 籠橋巧氏は、安心・安全ライティングについて「照射面積の大きい表示とどの角度から見ても誤解を生まない表示で、とくにクルマに注意を払っていない歩行者へ注意喚起を促しております。また、ドライバーの顔が見えない状況でもクルマの動きを素早く理解できるという点については、路面ライティングとボディライティングの両方を併用するというかたちで、実現を図ろうという狙いのものです」と説明した。
なお、今後実用化に向かっての課題として、法規への適合と見やすい図形の照射、どのくらいの距離から視認性が確保できるかといったところを検討して、2020年以降の事業化を目指すとのこと。
この「後退をお知らせする表示」「ドアを開けることをお知らせする表示」は、10月25日~11月5日(プレスデー:10月25日~26日、一般公開日:10月27日~11月5日)に東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催される「第45回東京モーターショー2017」に出展される。