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マセラティ、成田国際空港で「グラントゥーリズモ」「グランカブリオ」2018年モデルをジャパンプレミア
ボーイング 747特別機で空輸直後に公開
2017年10月13日 19:10
- 2017年10月12日 開催
- 1890万円~2216万円(グラントゥーリズモ)
- 2000万円~2175万円(グランカブリオ)
マセラティ ジャパンは10月12日、4シータークーペ「グラントゥーリズモ」とオープントップモデル「グランカブリオ」の2018年モデルを成田国際空港でジャパンプレミアした。それぞれにスポーツ、MC(マセラティコルセ)の2グレードが設定され、グラントゥーリズモ スポーツは1890万円、グラントゥーリズモ MCは2216万円。グランカブリオ スポーツは2000万円、グランカブリオ MCは2175万円となっている。
この2018年モデルの導入に伴い、従来の4.2リッターエンジンを搭載するグラントゥーリズモおよびグランカブリオはカタログ落ちしている。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
グラントゥーリズモ スポーツ | V型8気筒DOHC 4.7リッター | 6速AT | 2WD(FR) | 18,900,000円 |
グラントゥーリズモ MC | 22,160,000円 | |||
グランカブリオ スポーツ | 20,000,000円 | |||
グランカブリオ MC | 21,750,000円 |
6月末に本国で発表を行ない、9月から生産を開始したばかりの2018年モデルのグラントゥーリズモ&グランカブリオ計28台が日本に上陸。これらのモデルはイタリア モデナで生産された後、ボーイング 747の特別機で日本に空輸され、空港に到着してから24時間以内に来場者(当日は報道陣、ディーラーマン、ユーザーを招待)に披露するという珍しい趣の発表会となった。空輸機はエアブリッジ・カーゴ・エアラインズが所有する機体で、外装にはマセラティロゴが与えられる特別な仕様となっている。
2018年モデルとなる新型グラントゥーリズモ/グランカブリオは、いずれもフェラーリとマセラティが共同開発し、フェラーリがマラネロで生産を行なう自然吸気のV型8気筒DOHC 4.7リッターエンジンを搭載。最高出力338kW(460PS)/7000rpm、最大トルク520Nm(53.0kgm)/4750rpmを発生し、ZF製の6速ATを介して後輪を駆動する。
2018年モデルでは、エクステリアデザインの見直しが図られるとともに、エアロダイナミクスの改善、インテリアデザインの変更、新型インフォテイメントシステムの導入が実施された。
まずエクステリアでは前後バンパーのデザインがリフレッシュされ、フロントまわりではより大型になった六角形のグリルを採用するとともに、バンパーのサイドエアダクトの形状を見直すなどして空力性能の向上が図られた。加えてフロントバンパー内のエアスプリッターのデザインを刷新するなどしてCd値は従来の0.33から0.32に低減された。
ヘッドライトは従来と同様のLED/バイキセノンとなるが、LEDデイタイムランニングライトの形状が見直されるとともにマセラティのロゴが刻まれた。また、リアまわりではバンパーデザインの形状変更に加え、スポーツとMCで異なるセンターディフューザーを採用。グラントゥーリズモ MCではボディ同色のカーボンファイバーボンネットが標準装備されている。
一方、4座独立のポルトローナ・フラウレザーシートを採用するインテリアでは、助手席周辺のダッシュボード形状がより立体化されたほか、ダッシュボードの中央にApple CarPlayやAndroid Autoに対応する8.4インチのタッチスクリーン式インフォテイメントシステムを装備。加えてセンターコンソールのボタン数を従来から減らしてデザインをすっきりさせた。
成田国際空港貨物ターミナル地区内の制限区域内飛行機整備工場で行なわれた発表会では、マセラティ ジャパン 代表取締役のグイド・ジョバネッリ氏が登壇して挨拶を行ない、「グラントゥーリズモとグランカブリオの2018年モデルのローンチは成田国際空港のハンガーが選ばれました。イタリア ミラノから28台のモデルがチャーター便で到着したところでございます」と、通常は一般解放されない格納庫に、マセラティのロゴが入ったB747と新型グラントゥーリズモ/グランカブリオが一堂に会したことを報告。
また、新型グラントゥーリズモ/グランカブリオについても触れ、「グラントゥーリズモのコンセプトは1947年に作られ、なかでもアイコニックな3台が挙げられます。1947年の『A6 1500』はピニンファリーナによって作られ、このモデルが私たちの最初のグラントゥーリズモとなりました。ここでは完璧なプロポーションとエレガントな表現を実現しています」。
「その後、GTの伝統は1957年の『3500 GT』に引き継がれます。1957年はマセラティにとって大きな出来事があった重要な年になりました。まず『マセラティ250F』がF1で勝利し、ジュネーブモーターショーでは3500 GTのローンチがあったのです。そして3つめに紹介するのは『ギブリ』で、1967年はランボルギーニ『ミウラ』やフェラーリ『デイトナ』の時代でありました。このときはイタリアのデザイナーが“形の革命”を起こし、それまでの柔らかい曲線からより幾何学的なデザインに移行したころなのです」とコメント。
加えて2007年に登場した、ピニンファリーナデザインの現行グラントゥーリズモについては「1967年代のマセラティレースカーにインスパイアされたデザインを採用しており、非常にユニークなイタリアデザインを採り入れ、パワフルでダイナミック、見かけに反して4人が乗れるスペースが確保されているモデルです」と紹介。
そして新型グラントゥーリズモ/グランカブリオでは「これまでのスタイルに最大の敬意をもって新たに作り直すことがポイントでした。新しいエアロダイナミクスパフォーマンスを実現するとともに、フロントまわりのリフレッシュをしたいということで最新のマセラティデザインを採り入れました。インテリアのパネルやセンターコンソールにおいても、最新のマセラティのファンクションを採用しています」と、その特徴について述べるとともにスポーツとMCをそれぞれに用意していることにも触れ、「MCはマセラティコルセの略になり、これはマセラティ全体のフラグシップモデルとして、今後もマセラティのレースの伝統というものを表現してまいります。また、手組みで作られるV型8気筒DOHC 4.7リッターは460PSを発生し、これが非常にユニークなドライビング体験やマセラティ独特のスリリングなサウンドをもたらします」と、2018年モデルの特徴について紹介を行なっている。