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独アウディ、マイルドハイブリッドや「Audi AI」搭載の新型4ドアクーペ「A7 スポーツバック」

リチウムイオンバッテリーとベルト駆動式のオルタネータースターターを搭載

2017年10月19日(現地時間)発表

独アウディ、マイルドハイブリッドや「Audi AI」搭載の新型4ドアクーペ「A7 スポーツバック」 新型「A7 スポーツバック」
新型「A7 スポーツバック」

 独アウディは10月19日(現地時間)、新開発のMHEV(マイルドハイブリッド)ドライブシステムを搭載した新型4ドアクーペ「A7 スポーツバック」を発表した。ドイツでの販売価格は6万7800ユーロから。

 新型A7 スポーツバックはボディサイズは4969×1908×1422mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2926mm。従来モデル同様に長いハッチゲートを備え、120km/h以上の高速では内蔵されたスポイラーが自動的に伸長してリアのダウンフォースを高める。

独アウディ、マイルドハイブリッドや「Audi AI」搭載の新型4ドアクーペ「A7 スポーツバック」 4ドアクーペスタイルの新型A7 スポーツバック
4ドアクーペスタイルの新型A7 スポーツバック

 エンジンは最高出力250kW(340HP)、最大トルク500Nmを発生するV型6気筒 3.0リッターターボエンジンを搭載。トランスミッションは7速Sトロニックを組み合わせ、駆動方式は4WDとなる。パフォーマンスでは0-100km/h加速は5.3秒、最高速は250km/h。新欧州ドライビングサイクル(NEDC)による「A7 55 TFSI」の燃料消費量は100km走行あたり6.8L。なお、量産開始後に別の6気筒エンジンや4気筒エンジンを追加予定としている。

 新開発のMHEV(マイルドハイブリッド)ドライブシステムは、2タイプのV6エンジンとの組み合わせでは48Vの主電源を採用するものとなる。リチウムイオンバッテリーとベルト駆動式のオルタネータースターター(BAS)を採用して、ブレーキング時には最大12kWのエネルギー回生が可能。

 55~160km/hの走行時にはフリーホイーリングモードでエンジンを止めてコースティング(惰性走行)することができ、BASにより再スタートもスムーズに行なえるとしている。

 また、スタート/ストップ機能の範囲も拡大され22km/h以下で作動可能。標準装備のフロントカメラと連携して、前のクルマが動き出すのを確認した場合にエンジンの再スタートを予測的に実施する。これらMHEVテクノロジーにより、実際の走行条件で100km走行あたり最大0.7Lの燃料消費が削減できるとしている。

独アウディ、マイルドハイブリッドや「Audi AI」搭載の新型4ドアクーペ「A7 スポーツバック」 120km/h以上の走行時にはリアスポイラーが自動的に伸長してダウンフォースを高める
120km/h以上の走行時にはリアスポイラーが自動的に伸長してダウンフォースを高める

 先進技術では、新型A7 スポーツバックには従来からあるアダプティブクルーズコントロール(ACC)に車線維持に必要なステアリング介入機能を追加した「アダプティブドライビングアシスタント(ADA)」、燃料消費を抑えるドライビングをサポートする「エフィシェンシーアシスタント」など最大39のドライバーアシスタンスシステムを設定。

 また、“2018年のいずれかの時点”から生産されるモデルには、ボタンを押すことで「Audi AIリモートパーキングパイロット」「Audi AIリモートガレージパイロット」を作動させる「Audi AI」を搭載。これらの機能はスマートフォンの「myAudiアプリ」でも利用可能で、ドライバーはスマホを使い、車外でクルマの動きを確認しながら駐車や出庫の操作が行なえる。