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ゼンリンデータコム、「いつもNAVI[ドライブ]」にHRIのAIを搭載。自然発話でのルート検索などに対応

HRIが開発したAIによる音声認識機能「対話システムツールキット」実装

2017年10月31日 発表

ゼンリンデータコム、「いつもNAVI[ドライブ]」にHRIのAIを搭載。自然発話でのルート検索などに対応 音声認識機能「対話システムツールキット」との連携イメージ
音声認識機能「対話システムツールキット」との連携イメージ

 ゼンリンデータコムは10月31日、カーナビアプリ「ゼンリンいつもNAVI[ドライブ]」のAndroid OS対応版をバージョンアップ。新たにHRI(ホンダ・リサーチ・インスティチュート)が開発したAI(人工知能)を活用する音声認識機能「対話システムツールキット」を実装して、ナビ機能を大幅に拡張した。

 対話システムツールキットはさまざまな対話システムを少ないコストで構築し、高性能な「言語理解モジュール」を用意していることも特長の1つとしているツール。今回の実装ではゼンリンデータコムが提供している「いつもNAVI CGI」を情報データベースとして利用するほか、発話部分に音声合成システムのソリューションを提供しているエーアイの小型機器組み込み用音声合成エンジン「microAITalk」を組み込んでいる。

 これにより、ゼンリンいつもNAVI[ドライブ]の入力シーンなどでユーザーが発話した音声を入力内容として送信し、対話システムツールキットが持つ言語理解モジュールが入力内容を独自のロジックで理解。各文章や言いまわしがどのような意味を持っているのか解釈して、いつもNAVI CGIにデータをリクエストする。

 例えばユーザーが「下道で東京タワーを経由してお台場に行く」と発話した場合、「一般道優先」で経由地に「東京タワー」、目的地に「お台場」を設定。また、「ガソリンを入れてから自宅へ帰る」と発話した場合でも、「あいまい検索」によって経由地に「ガソリンスタンド」を設定して「自宅に帰る」ルート設定するなど、日常会話と同じ自然発話で簡単にルート検索などができる。

 10月31日からスタートしたサービス提供は実証実験となっており、ゼンリンデータコムでは収集したデータを今後のサービスに反映する予定としている。