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クルム選手らのアドバイスでタイムアップ!! 北村友里恵の「NISMOドライビングアカデミー」を体験してみた

「ノート e-POWER NISMO」などNISMOロードカー所有者向けレッスン

2017年11月27日 開催

プロドライバーから直接指導を受けられる「NISMOドライビングアカデミー」を体験してきた

 NISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)は、NISMOロードカー所有者を対象とした「NISMOドライビングアカデミー」を2017年から全国のサーキットなどで開催している。このNISMOドライビングアカデミーは、ミハエル・クルム選手が“校長先生”となり、プロのレーシングドライバーがサーキット走行に必要な運転技術の指導を行なってくれるというもの。

 11月27日には報道関係者向けに体験会が行なわれ、サーキット走行をしたことのない記者が初心者向けのプログラムを体験してきた。通常よりも走行本数が少ないということではあったが、非常に濃い内容のプログラムだった。

NISMOドライビング・アカデミーとは?

NISMOロードカー

 NISMOドライビングアカデミーは、「GT-R NISMO」「フェアレディZ NISMO」「ジューク NISMO」「ノート NISMO」「マーチ NISMO」「セレナ NISMO」というNISMOロードカー6モデルの所有者で、サーキット走行を始めたい人向けのスポーツドライビングレッスン。参加費は1万2000円~3万円。

 プログラムは、スポーツドライビングの基礎を学びつつ、クルマの性能をミニコースや広場を使って安全に体感できるサーキット走行未経験者を対象とした「ステージ1」、低速~高速での同乗走行や先導走行を行ない、サーキットの走り方を練習する「ステージ2」、アドバイスを受けながらドライビングテクニックの向上を目指す、ステージ1・2の受講者とサーキット走行経験者を対象とした「ステージ3」の3つ。今回はステージ1・2と特別プログラムのジムカーナを体験できた。

 講師はクルム選手やNISMOに所属するレーシングドライバーが務め、プロドライバーの指導のもとでドライビング技術を基礎からじっくりと学ぶことができ、楽しく安全にスキルアップすることができる。

 2017年度の残りの開催は、12月16日の大磯ロングビーチ特設会場(神奈川県中郡大磯町)、12月24日の岡山国際サーキット(岡山県美作市)、2018年2月3日の鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)となる。それぞれの募集期間や募集台数、参加費についてはNISMOドライビングアカデミーのWebサイトを確認いただきたい。

 なお、サーキット未経験者向けのプログラムということもあってか、サーキット走行に必要となるヘルメットやドライビンググローブについては数に限りはあるがレンタルを行なっているとのこと。NISMOロードカーを所有していれば、装備がなくても気軽に参加できるようになっている。

NISMOロードカーの所有者であれば、装備がなくても参加可能

体験会の“特別プログラム”でタイムを測定

 NISMOドライビングアカデミーでは、通常は3名の講師による指導を受けることができる。しかし、今回の体験会では特別にクルム選手、松田次生選手、藤井誠暢選手、星野一樹選手、千代勝正選手、佐々木大樹選手という超豪華講師陣での体験となった。使用する車両は、こちらも通常だと参加者それぞれが所有するNISMOロードカー各種ということになるのだが、体験会では全員同じ日産自動車の「ノート e-POWER NISMO」となった。

体験会の講師陣。左から藤井誠暢選手、星野一樹選手、千代勝正選手、佐々木大樹選手、松田次生選手、ミハエル・クルム選手

 体験会が始まる前に、クルム選手が「NISMOドライビングアカデミーは、NISMOロードカーのよさを分かるだけでなく、ブレーキングやコーナリングなど、普通の道路では分からない自分のクルマの限界がどこにあるのかを感じるチャンスがあります。普通だと毎日ABSを使うことはないと思います。毎日使うのは次生選手くらい(笑)。でも、今日は使うチャンスがあります。最初はできなくても、時間が経って自信が付いてくると上達できると思います」と話した。

NISMOドライビングアカデミーについて話すクルム選手

 今回の体験会でまず行なわれたのは、短縮版の座学講習。通常は約30分の講習で、サーキットを走ってクルマが壊れたりケガをしたり、サーキットの施設を壊してしまったりした場合のリスク説明や、タイムスケジュールの説明、講師全員からのアドバイスなどが行なわれる。今回は代表として松田選手から走行に関する説明が行なわれた。

ステアリングの操作とドライビングポジション、ステージ1のプログラムについて説明する松田選手。サーキットを走る場合のドライビングポジションは、ステアリングの頂点を掴んだときに腕が伸びきらない状態でブレーキがしっかり踏める距離がベストな位置とのこと

 座学講習のあとは、今回の“特別プログラム”となる特設ジムカーナコースでのタイムトライアルを実施。サーキット未経験者から経験者までグループ分けされ、2回のタイム計測が行なわれた。

記者にとっては初めてのヘルメットで、かぶり方もよく分からない……
体験会の相棒となる日産「ノート e-POWER NISMO」と記念撮影
緊張で笑顔が引きつっている
ドライビングポジションを合わせて、走行開始
戻ってきたらすぐ2回目の走行
スタート地点でフラッグを振ってもらうだけで気分は高揚する
コースを間違えないことと、パイロンを引っ掛けないことだけを考えていた
2回目の走行のあとは、佐々木選手からレクチャーを受けることができた

 ここでサーキット未経験者の記者は、2回とも1分を超えるタイムを記録。参加者の平均タイムが約56秒なので、成績としてはミスコースをしてしまった人の記録を除くとダントツの最下位。1回目の走行の後にアドバイスを受けたこともあって2回目の走行ではタイムが縮まったものの、ベストは1分08秒24だった。

全員が走り終わってからクルム選手が「GT-R NISMO」で走行。参考タイムは47秒82

サーキットを走るために「ステージ1」で基礎を学ぶ!

ステージ1は場所を変えて行なわれた

 ステージ1では、サーキット走行の基礎となる「フル加速・フルブレーキ」「定常円」「Jターン」というプログラムを実施。どれもクルマの限界を体感するためのものとなり、スタート前と走行後に講師から個別にアドバイスを受けることができる。なお、今回の体験会の走行回数はそれぞれ2回で、通常のプログラムより少ない回数となる。

 最初に行なったフル加速・フルブレーキでは、思い切り加速してからABSを効かせて止まることが目的。走行前に行なわれた説明のときに、クルム選手からは「クルマが壊れることはないから、心配しないで“いきなり子供が出てきた、ヤバイ!”という気持ちで思い切りブレーキを踏んでほしい。タタタタッという音とタイヤが路面と擦れる音がしっかり出ると、ABSが効いている証拠」というアドバイスがあった。

 ただ、いざ実践となるとこれがなかなか難しい! 1回目の走行では思い切りが足りず、一般道を走行するときのように緩くペダルを踏んでしまい、ABSをしっかり作動させることができなかった。

ブレーキを強く踏み込むのも思い切りが必要。ABSが効いているのかは車内にいても分かる

 ブレーキに関しては、2回目の走行前に星野選手から「ただ思い切り踏めばいいだけではなく、アクセルからブレーキに踏み変えるスピードも重要になってくる」とアドバイスをいただいたため、2回目は思い切りと踏み変えのスピードを念頭に置いて走行。ABSが作動したことは分かったのだが、まだ少し思い切りと踏力が不足していたのか、やはり走りすぎてしまった。

 走行後には千代選手から「クルマを止めるにも相当な力が必要。サーキットでは短い距離で一気にクルマを止めるために、強いブレーキを行なわなければならない」とアドバイスをいただいた。

待っている間が一番緊張していたかもしれない
2回目は頭の中で「思い切りと踏み変え……」と繰り返し唱えながら走行
走行後に千代選手からアドバイスをいただいた

 次の定常円では、クルマのグリップ力の限界を実感してほしいとのこと。クルム選手は「定常円は、アグレッシブに走ってクルマの挙動を乱すことが狙い。行きたいところから離れてしまったりタイヤから音が出たりしてしまうので、そこで行なってほしいのはアクセルをOFFにしてスピードを緩めること。パフォーマンスが落ちると危なくなるので、ラインをきれいに走れるようにその練習をしてほしい」とアドバイスを行なった。

定常円についての説明とアドバイスを行なうクルム選手

 1回目の走行は、挙動は乱れるのだがそれがなぜなのかも分からないままあっという間に終了。クルマの限界まで至ることはなかった。

1回目の走行前には星野選手からアドバイスをいただいた
アンダーステアが出ているような気はするのだが、タイヤは鳴らない
走行後は千代選手からアドバイスをいただく

 そして、2回目の走行の前にはクルム選手と松田選手がクルマまで来てくださり「最初はゆっくりでもいいからステアリング角度を同じに保って、徐々にスピードを上げていくとクルマが曲がらなくなっちゃう。それが限界。アクセルを踏み続けていって音が出たりすると、それが限界なのでそこからアクセルを戻す。頑張って!」と直接アドバイスをいただくことができた。

クルム選手からドライビングポジションをレクチャーされる記者
「目線は先の方を見るように」としっかりアドバイスをしてくださった藤井選手

 2回目の走行では、アドバイスを受けてドライビングポジションを変更した成果もあってか、1回目の走行よりも安定して走ることができた。ステアリング角を一定にして、曲がれるならアクセルを踏む。曲がれないならアクセルを離す。その瞬時の判断がいかに重要なのか、少しだけ味わうことができた。

2回目の走行走行後には、クルム選手に「限界に近づけたね! でもまだ(限界まで)もうちょっとあったよ」と声をかけていただいた

 次の走行まで少し時間があったので、プログラムの途中で松田選手にNISMOドライビングアカデミーについて話をうかがったところ、「初心者の方にたくさん来ていただいて『面白かった』というのが一番大事だと思います。しっかりサーキットを走れる自分のNISMOロードカーなどで、クルマの限界を楽しんでもらう。なかなか普段走る機会はないと思うのですが、セレナ NISMOでも参加できて、『こんなに走るんだ』と思っていただけると思います」。

「そして、ブレーキをこんなに踏まなきゃいけないんだとか、円を回っていると身体にくるなとか、レーシングドライバーが普段いかに大変なのか、難しいことをやっているのかを体験していただけるかと思います(笑)」と、もっと多くの方にクルマの楽しさや難しさを知ってほしいと話していた。

クルマだけではなく、乗り物全般が大好きだと話していた松田選手。定常円のプログラムの前に「フェアレディZ NISMO」でド迫力のデモンストレーションを行なっており、クルマから降りてきたときは満面の笑みだった

 定常円に続いて行なったのはJターン。クルム選手は「アクセルを全開で踏んで、ブレーキを踏んで曲がってほしい。ブレーキを踏む力が足りないと、オーバースピードになってしまい、曲がれなくなってコースアウトしてしまったりしてタイムが伸びない。踏みすぎると止まってしまう。その力加減を体感してほしい」とアドバイスを行なった。

 1回目は今まで行なってきたフル加速・フルブレーキ、定常円でのアドバイスを参考に走行。走行後に千代選手から「減速しすぎてしまったので、コーナーの途中からアクセルを踏むような感じになってしまい、ちぐはぐな走りになっていた」という指摘を受け、「ブレーキは一瞬だけ強く踏むように」とアドバイスをいただいた。

 2回目の走行ではコーナー手前で減速しすぎないように心掛けたのだが、今度はステアリングとアクセルの操作を早くしすぎてしまった。佐々木選手から走行後に「コーナーを曲がる前にステアリングとアクセルの操作を一瞬こらえるとよりきれいに曲がれるようになりますよ」とアドバイスをいただいて、ステージ1のプログラムは終了となった。

考えすぎることもよくないと知ったJターン

ショートコースを走行する「ステージ2」では、サーキット走行の難しさと楽しさを体感

ステージ2の前の座学講習でサーキットの走り方について説明する松田選手

 午後はステージ2のプログラムでショートコースを走行。内容は、低速での同乗走行のあと約10分間の先導走行が行なわれ、最後にレーシングスピードでの同乗走行となる。なお、今回は先導走行が1回しか行なわれなかったが、通常のプログラムでは2回行なわれるとのこと。

 このプログラムでは「ライン取りとブレーキタイミングの確認が重要」とクルム氏。レコードラインで走るということは、速く走れるだけでなく走りやすく安全に走れるラインでもあるということだった。

 簡単な説明を受けたあとは、松田選手が運転をするノート e-POWER NISMOに同乗! 低速での同乗走行では、どこでスピードを落としてどの縁石なら乗っても大丈夫なのかなどを説明しながら走っていた。

同乗走行ではコースについてのレクチャーを受ける。ここで一番注意しなければいけないのは、プロドライバーがステアリングを握る助手席に座るという貴重な体験に興奮してしまい、説明が頭に入らないということなのかもしれない

 そして、先導走行では星野選手がドライブするマーチ NISMOのあとに続いて走行。同乗走行で松田選手に教えていただいたことを頭に思い浮かべながら走るのだが、先導車についていくので必死。頭が真っ白になりつつも、午前中のプログラムのことを思い出してうまく走れたような気がしたときはもう最高の気分になれる。走行していると長く感じる約10分という時間も、過ぎてしまえばあっという間。クルマを降りた瞬間には「もっと走りたい……!」という気持ちでいっぱいになった。

先導走行の様子。コーナーのラインの取り方やブレーキングポイントなど、先導車の走りをトレースして走ることが主な目的となる

 最後に行なわれたレーシングスピードでの同乗走行では、NISMOロードカーのポテンシャルの高さを実感。松田選手が楽しそうにドライブするノート e-POWER NISMOの助手席で、サーキットを走るときの難しさやコツなどを聞いていると、ショートコースということもあってなのか本当に“一瞬で”終わってしまった。

レーシングスピードでの同乗走行は、今回の体験会では車種がランダムに決められていたが、通常のNISMOドライビングアカデミーのプログラムでは、できるだけ参加者の車両と駆動方式や車種が近い車両に同乗できるようにしているとのこと
NISMOドライビングアカデミーのステージ2では、サーキット走行をプロドライバーの隣で体感できる貴重な機会が得られる

 なお、通常ではステージ2の終了後にレーシングコースの体験走行が実施される。そこで約3周程度のパレードランや、メインストレートに止まっての記念撮影などが行なわれるとのことだった。

最後の走行は“特別プログラム”のタイム計測

 NISMOドライビングアカデミーの全プログラムを終了したあとは、最初に行なった“特別プログラム”のタイムトライアルを再び実施。「ブレーキは強く一瞬踏むだけ、アクセルは急ぎすぎないで、ステアリングは切りすぎない…」と学んだことを振り返りながら走行したところ、なんと記者は約7秒もタイムを縮めることができたのだ!

最後のタイムトライアルでは、約7秒タイムを縮めることに成功!
成績は1分0秒71で、参加者で唯一1分の壁を切ることはできなかった……。ちなみに、もっとも早いタイムは53秒05

 このタイムトライアルは通常のプログラムには含まれておらず、今回が初めての試みだったとのこと。「これまで、本当に技術が向上してきたのかよく分からなかったが、ほとんどの参加者が午前と午後でタイムを縮めてきて、成長を実感することができた。これからも自信を持って続けられます」とスタッフがうれしそうに話していたのが印象的だった。

参加者がタイムを縮めるたびに、講師陣は満面の笑みで拍手を送っていた

 特別プログラムを含め、すべてのプログラムが終了してからは、通常のNISMOドライビングアカデミーの参加者と同じように、全員に修了証の授与が行なわれた。

1人ずつクルム選手から自分の名前と講師のサインが入った修了証が手渡される
写真左が今回の修了証。ステージ1と2を受講すると、ステージ3のサーキット走行に参加できる。写真右は参加者全員に配られるNISMOドライビングアカデミーのテキスト。ドライビングポジションの決め方や服装といった基本的なことから、コースイン/コースアウトの方法、抜き方/抜かれ方といった実際の走行に至るまで、サーキット走行に必要な知識がすべて盛り込まれている

 最後に、体験会の振り返りとNISMOドライビングアカデミーなどについて、講師陣が1人ずつコメントを行なった。

 クルム選手は「1日の勉強でもっといいドライバーになったと思う。普通の道で何か起こってももっとコントロールできるとか、ブレーキを踏んでも怖くないとか、そうなっていると思う。そういう意味でも、もっとたくさんの人に参加してほしい」とコメント。

ミハエル・クルム選手

 松田選手は「今日は基礎の基礎をやっていただいたと思うのですが、しっかりとやることによってタイムアップにもつながってきて、クルマのコントロールの勉強にもなったと思いますし、それができるのはNISMOロードカーのパフォーマンスがないとできないと思います。フェアレディZだったりGT-Rに乗るとさらにクルマのよさも分かると思います。NISMOロードカーでサーキットに来て、SUPER GTの応援をしていただけるとうれしいと思います」とコメント。

松田次生選手

 佐々木選手は「プロの横に乗ることで新しい発見があったり、クルマの限界値を知ることができると思うので、自分でも走れて同乗走行もできることがNISMOドライビングアカデミーのいいところだと思います。ブレーキの離し方だったりとか、ステアリングの入れ方だったりとかでクルマの動きは変わります。速く走るだけじゃなくて、正しい運転の勉強ができたと思います。街中でも今日勉強したことを練習できるので、普段から楽しんでもらって、いざ攻めるのはコースとかでさらに楽しんでもらえれば、もっとクルマが楽しくなると思います」とコメント。

佐々木大樹選手

 千代選手は「NISMOロードカーに乗っている方のなかには、サーキットに行って走りたいけれどなかなか踏み出せない方も多いと思います。NISMOドライビングアカデミーでは、サーキットを走ったことのない人を対象にいちから丁寧にレクチャーしているので、広くいろんな方にクルマで走る楽しさを知っていただけたらと思います」とコメント。

千代勝正選手

 星野選手は「遠足は家に帰るまでが遠足です。でも、ドライビングトレーニングはここまでなので、家に帰るまでにアンダーステアの練習などは絶対にしないでください! 気をつけて帰っていただいて、もしも何かが飛び出してくるようなことがあったときに、今日学んだブレーキを発揮するようにしてください」とコメント。

星野一樹選手

 藤井選手は「NISMOロードカーは同じ乗り味でマーチからGT-Rまであります。先日発売されたセレナ NISMOでショートコースを全開で攻めてみたのですが、ミニバンなのですが同じような感じでサーキットを走れちゃうようなポテンシャルがありました。いろんな層の方がこのアカデミーに来ていただけたらうれしいです」とコメント。

藤井誠暢選手

 最後に、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル 社長兼最高経営責任者 片桐隆夫氏が、「体制が整ったので、e-POWERやセレナ、その次も楽しいクルマを出していきます。NISMOロードカーは走りがいいよね、楽しいよね、というハードだけではなくて、それを購入すると楽しく走れる走り方もできるよね、というようなかたちにしたいなと、NISMOドライビングアカデミーを始めています。来年以降もクルマをたくさん出して、NISMOドライビングアカデミーを強化いたしまして、初級のステージ1、ステージ2からさらにステップアップできるように、(2017年は1回の開催だった)サーキットを走るステージ3をシリーズ化していくことも考えております」と今後について語って、体験会は終了した。

ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社 社長兼最高経営責任者 片桐隆夫氏
NISMOロードカーとNISMOドライビングアカデミーの講師陣