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スズキから新型車「クロスビー」登場。1.0リッター直噴ターボ+マイルドハイブリッド搭載

ワゴン×SUVで新ジャンルの小型クロスオーバーワゴン

2017年12月25日 発売

176万5800円~214万5960円

新型小型クロスオーバーワゴン「クロスビー」

 スズキは12月25日、“広い室内とあらゆるシーンに適応するユーティリティーを持つワゴン”と“どこまでも走りたくなるようなワクワク感を持つSUV”を融合させた新型小型クロスオーバーワゴン「クロスビー」を発売した。価格は176万5800円~214万5960円。

 クロスビーは、エクステリアデザインを都会でもアウトドアでも映えるスタイルとして、機能的な荷室やユーティリティと雪道などのラフロードに対する走破性を両立。スズキの小型車初となる後退時ブレーキサポートや、1.0リッター直噴ターボエンジンとマイルドハイブリッドの組み合わせを採用した。

モデルエンジン駆動方式変速機価格JC08モード燃費(km/L)
HYBRID MX直列3気筒DOHC 1.0リッターターボ(マイルドハイブリッド)2WD6速AT1,765,800円22.0
4WD1,908,360円20.6
HYBRID MZ2WD2,003,400円22.0
4WD2,145,960円20.6

 クロスビーは、最高出力73kW(99PS)/5500rpm、最大トルク150Nm(15.3kgm)/1700-4000rpmを発生する直列3気筒DOHC 1.0リッター直噴ターボエンジンに、スズキとして初めて最高出力2.3kW(3.1PS)/1000rpm、最大トルク50Nm(5.1kgm)/100rpmを発生するモーターを組み合わせる「マイルドハイブリッド」を採用。トランスミッションには6速ATを採用した。

 プラットフォームには軽量化と高剛性を両立した新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。2WDモデルで960kg、4WDモデルで1000kgと車両重量を抑え、2WD車で22.0km/L、4WD車20.6km/LのJC08モード燃費達成に貢献している。

 雪道などでの走破性に関しては、アプローチアングルを19.7度、デパーチャーアングルを40.4度としたほか、4WDシステムに「イグニス」と同じビスカスカップリング方式を採用。

 ぬかるみや滑りやすい路面での発進をサポートする「グリップコントロール」、急な下り坂で車速を制御する「ヒルディセントコントロール」に加え、パワフルでスポーティな走りの「SPORTモード」、雪道やアイスバーンのスムーズな発進をサポートする「SNOWモード」を搭載している。

軽量かつコンパクトな直列3気筒DOHC 1.0リッター直噴ターボエンジン「K10C」型を搭載。最高出力73kW(99PS)/5500rpm、最大トルク150Nm(15.3kgm)/1700-4000rpmを発生する
ISG(モーター機能付発電機)と専用リチウムイオンバッテリーを搭載して、減速時に発進後や加速時には最長30秒のモーターアシストを行なう
4WD車は「グリップコントロール」「ヒルディセントコントロール」に加え、「SPORTモード」「SNOWモード」の走行モードを備える

 安全装備として、スズキの小型車初採用となる「後退時ブレーキサポート」を含む計9機能を備えた「スズキ セーフティ サポート」を搭載。「HYBRID MZ」では標準装備、「HYBRID MX」ではオプション設定となる。

 また、これまで真上からの俯瞰映像のみが表示できた「全方位モニター用カメラパッケージ」に、「3Dビュー」を追加。さらに、左右から近づいてくる人や物を検知するとブザーと画面表示で警告する「左右確認サポート機能」を搭載し、発進時や見通しのわるい路地から大通りに出るときなどの安全性を向上させた。

 なお、クロスビーは経済産業省や国土交通省などが推進する安全運転サポート車のうち、高齢運転者にとくに推奨する「セーフティ・サポートカーS(通称:サポカーS)」の「ワイド」に相当する。

車両前方のカメラと前後のセンサーで安全運転をサポートする「スズキ セーフティ サポート」はHYBRID MZに標準装備。HYBRID MXにはオプション設定となる
後方の障害物を検知して衝突の危険が生じた場合に自動ブレーキをかける「後退時ブレーキサポート」と、後方に障害物がある状態で誤って強くアクセルペダルを踏み込んだ際にエンジン出力を抑制する「後方誤発進抑制機能」はスズキの小型車で初採用となる
「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」は、「前方衝突警報機能」「前方衝撃被害軽減ブレーキアシスト機能」「自動ブレーキ機能」を備える
「誤発進抑制機能」
「車線逸脱警報機能」
「ふらつき警報機能」
「先行車お知らせ機能」
「ハイビームアシスト」
全車オプション設定となる「全方位モニター」は、車両に取り付けた4つのカメラの映像で、周囲の状況を確認可能。これまでの俯瞰映像だけでなく、スズキの小型車として初めて3Dビュー機能も搭載された
3Dビューの表示イメージ。斜め上空から見たような室外視点と、運転席から車体を透かして外を見るような室内視点の2種類の表示を切り替え可能
左右から近づいてくる人や物を検知すると、ブザーと画面表示で警告する前後の左右確認サポートを搭載
衝撃を効率よく吸収・分散する軽量衝撃吸収ボディ「TECT」を採用
歩行者の頭部や脚部へのダメージを軽減できるよう、歩行者保護性能の高い構造とした
運転席・助手席SRSエアバッグを全車標準装備したほか、フロントシートSRSサイドエアバッグとSRSカーテンエアバッグをHYBRID MZと、HYBRID MXのスズキ セーフティサポート パッケージ装着車に標準装備

遊び心に溢れたデザイン

クロスビーの走行イメージ

 デザインコンセプトを「一緒に毎日の楽しさを広げていきたくなる“愛すべき相棒”」とするクロスビーのボディサイズは、3760×1670×1705mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2435mm。175/60 R16の大径タイヤを装着して、最低地上高は180mmを確保した。

 ボディカラーには、“ライオンのたてがみが輝く様子”をイメージした「ラッシュイエローメタリック」や、“キャラバン隊が旅する砂漠”をイメージした「キャラバンアイボリーパールメタリック」といった新色とブラック、もしくはホワイトのルーフを組み合わせた2トーンカラーや、ルーフとドアスプラッシュガードのカラーパネルを組み合わせた3トーンコーディネート、落ち着いた雰囲気のモノトーンなどを用意。

HYBRID MX
「ラッシュイエローメタリック ブラック2トーンルーフ」
「キャラバンアイボリーパールメタリック ホワイト2トーンルーフ」
「ファーベントレッド ブラック2トーンルーフ」
「クラッシーブラウンメタリック ホワイト2トーンルーフ」
「フレイムオレンジパールメタリック ブラック2トーンルーフ」
「スピーディーブルーメタリック ブラック2トーンルーフ」
「ミネラルグレーメタリック 3トーンコーディネート」
「スーパーブラックパール 3トーンコーディネート」
「スーパーブラックパール」
「ピュアホワイトパール」
「ミネラルグレーメタリック」
HYBRID MZ
「ラッシュイエローメタリック ブラック2トーンルーフ」
「キャラバンアイボリーパールメタリック ホワイト2トーンルーフ」
「ファーベントレッド ブラック2トーンルーフ」
「クラッシーブラウンメタリック ホワイト2トーンルーフ」
「フレイムオレンジパールメタリック ブラック2トーンルーフ」
「スピーディーブルーメタリック ブラック2トーンルーフ」
「ミネラルグレーメタリック 3トーンコーディネート」
「スーパーブラックパール 3トーンコーディネート」
「スーパーブラックパール」
「ピュアホワイトパール」
「ミネラルグレーメタリック」

 エクステリアでは、シャープなイメージのベルトライン上部と厚みがあり丸みを持たせたサイドボディの対比により頑丈でタフな印象を、Aピラーを立てることでキャラクター性と広い室内空間をそれぞれ表現し、柔らかみのある形状のヘッドライトで親しみやすさを持たせた。さらに、メッキフロントグリルやシルバーのフロント/リアバンパーガーニッシュなどを採用することで質感を高めている。

 横基調のスタイリングで広さを表現するインテリアでは、冒険心を刺激するデザインとして、力強いイメージの2本のパイプフレームをインパネ全体のモチーフに採用。HYBRID MZではシルバーのインパネサイドキャップを装着して遊び心を強調している。

 また、前席のヒップポイントを高くすることで、見晴らしのよいアイポイントと、屈まなくても乗り降りできる乗降性のよさを両立。ブラックのファブリックシートは、車体色に合わせて「イエロー」「アイボリー」「オレンジ」の3色のカラーアクセントをあしらったほか、HYBRID MZではシートの座面が撥水加工となり、前席のシートバックとヘッドレストのふちにカラーアクセントと同色のシートパイピングが施されている。

 加えて、全車に運転席・助手席シートヒーターが標準装備されるほか、後席シートに165mmのスライド機構を採用して、ラゲッジからも簡単に操作できるように足下のほかに肩口にもレバーを設置。天井やAピラー、エンジンルームなどの各所に遮音材を採用して室内の静粛性を向上させている。

175/60 R16のラジアルタイヤを装着し、「力強い佇まい」「たくましいボディ」を表現するエクステリア
インテリアでは、モチーフにパイプフレームを採用し、HYBRID MZではシルバーのインパネサイドキャップを装着して遊び心を強調。エアコンルーバーはヘッドライトと同じ意匠を用いている
HYBRID MXのインテリア
HYBRID MZのインテリア
車体色に合わせて「イエロー」「オレンジ」「アイボリー」のシートカラーアクセントが配される
全車にマニュアルモード付パドルシフトを装備
HYBRID MZにはクルーズコントロールシステムを標準装備
運転席・助手席シートヒーターは全車標準装備となる
助手席の前輪付近などを確認できる「サイドアンダーミラー付ドアミラー」を採用
スピードメーターは、立体的な造形のシルバー加飾を施し、差し色にブルーをあしらった常時発光式を採用。光が反射するとクロスビーが現われる遊び心が盛り込まれている
スピードメーター内に設置された3.5インチの大型マルチインフォメーションディスプレイ。時計や外気温などを表示するだけでなく、4WD車では走行モードを切り替えるとアニメーションが表示される
インパネドリンクホルダーには500mlの紙パック飲料も収納可能
BOXティッシュを収納できるインパネトレー(助手席)
インパネセンタートレーには、スマートフォンなどを充電しながら収納できる(USBソケットはオプション)
助手席シートアンダーボックスなど、収納も充実
助手席シートバックポケットとパーソナルテーブルはHYBRID MZに標準装備

 ラゲッジルームには、9.5インチサイズのゴルフバッグを3つ、35Lのキャリーバッグを5つ搭載可能。取り外して水洗いのできる大容量ラゲッジアンダーボックス(2WD車:81L、4WD車:37L、ともにVDA方式)が全車に標準装備され、中央が深い作りになっている2WD車ではベビーカーを立てて置くことができる。

ラゲッジルームには9.5インチのゴルフバッグを横に置ける
後席は肩口に設置されたレバーでラゲッジルームからも簡単に倒せる
大容量ラゲッジアンダーボックスは取り外して水洗い可能
シートレイアウトのイメージ