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写真で見る スズキ「クロスビー」(車両型式:DAA-MN71S)
2017年12月25日 16:35
軽自動車を中心に高い人気を誇っているハイトワゴンと、ボディサイズを問わず人気のSUV。この人気カテゴリーを組み合わせた小型車が、スズキのブランニューモデル「クロスビー」だ。ワゴンならではの大人5人が余裕を持って乗ることのできる広い室内空間と、雪道やラフロードをモノともしない走破性の高さ。ありそうでなかった、そんな1台がこのクルマなのだ。
ボディサイズは3760×1670×1705mm(全長×全幅×全高)と、全高を除けば同社の「イグニス」や「ソリオ」とだいたい同じぐらいのイメージ。その一方で室内は1BOX形状であるソリオには及ばないもののイグニスよりは広いと、ちょうど中間ぐらいのサイズ感といったところ。フロントシートとリアシートの乗員間距離もイグニスより155mm長く取られているなど、全長5mクラスのSUVと同等のゆったりしたスペースが確保されている。
走破性に関しては最低地上高が180mmと、並のクロスオーバーSUVより余裕のある高さに設定。タイヤをボディ四隅に配置することで、アプローチアングル19.7度、デパーチャーアングル40.4度と、乗用車としてみれば十分な対地障害角が確保されている。駆動方式は2WD(FF)と4WDを設定。4WDは路面状況に応じて自動的に駆動力配分を行なうビスカスカップリングタイプを採用しており、インパネのスイッチを操作することで「スポーツ」「スノー」のほか、滑りやすい路面での発進をサポートする「グリップコントロール」、急な下り坂などで自動的に車速を約7km/hに制限する「ヒルディセントコントロール」を選択することが可能となっている。
パワートレーンは直列3気筒DOHC 1.0リッター直噴ターボエンジン「K10C」型とともに、2.3kWの出力を持つ「WA05A」モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを採用。スペックはエンジンが最高出力73kW(99PS)/5500rpm、最大トルク150Nm(15.3kgm)/1700-4000rpm、モーターはリチウムイオン電池で駆動することにより最高出力2.3kW(3.1PS)/1000rpm、最大トルク50Nm(5.1kgm)/100rpmを発生する。トランスミッションは全車6速AT。
最新の「HEARTECT(ハーテクト)」プラットフォームを採用することにより、ボディ剛性を確保するとともに軽量化も実現。車両重量は2WD車で960kg、4WD車では1000kgを達成しており、こちらも走破性の向上に寄与している格好だ。JC08モード燃費はマイルドハイブリッドシステムとの相乗効果により2WD車が22.0km/L、4WD車は20.6km/Lと良好な数値となっている。
安全装備面ではフロントに単眼カメラとレーザーレーダー、リアに4つの超音波センサーを備える「スズキ セーフティ サポート」を設定。クルマだけでなく歩行者にも対応する衝突被害軽減ブレーキのほか、フロント&リアをカバーする「誤発進抑制機能」、同社の小型車としては初採用となる「後退時ブレーキサポート」など、多岐にわたる装備を搭載。さらにオプションとして俯瞰映像のほか3D映像で車両周囲の確認を可能とする「全方位モニター用カメラパッケージ」も用意されている。
ボディカラーは標準設定となるモノトーン仕様が「ミネラルグレーメタリック」「スーパーブラックパール」「ピュアホワイトパール」の3タイプ。オプションの2トーンルーフ仕様は「ラッシュイエローメタリック ブラック2トーンルーフ」「キャラバンアイボリーパールメタリック ブラック2トーンルーフ」など6タイプ。ホワイト2トーンルーフ仕様に加えスプラッシュガードのカラーを変更した3トーンコーディネート仕様も用意され、こちらは「ミネラルグレーメタリック 3トーンコーディネート」など2タイプが用意され、豊富なバリエーションから選択することが可能となっている。
グレードは「HYBRID MX」と「HYBRID MZ」の2タイプ。前者がベーシックグレードとなり、スズキ セーフティ サポートをセットにした「スズキ セーフティ サポートパッケージ装着車」も設定。上級グレードとなる後者はそれらを標準装備するとともに、LEDヘッドライトやクルーズコントロール、IRカットガラスといった快適装備などが標準となる。
価格はHYBRID MXが176万5800円、HYBRID MZが200万3400円。4WD車は14万2560円高。オプションのスズキ セーフティ サポートパッケージは10万6920円。