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横浜ゴム、「北海道タイヤテストセンター」に氷面状態を安定させ高度な技術開発を実現する「屋内氷盤試験場」開設

全長119mで乗用車用タイヤからトラック・バス用タイヤにも活用

2018年1月30日 発表

冬用タイヤのさらなる高度化に向けて開設された新施設「屋内氷盤試験場」

 横浜ゴムは1月30日、北海道旭川市にある冬用タイヤテストコース「北海道タイヤテストセンター(Tire Test Center of Hokkaido=TTCH)」内に新たに開設した、冬用タイヤの氷上性能をテストする「屋内氷盤試験場」の落成式を実施した。

 TTCHは2015年12月に、タイヤ事業のグローバルな拡大に伴う評価数の増加、評価手法の高度化などに対応するためオープンしたテストコース。横浜ゴムでは冬用タイヤを“グローバルに成長するための最重要商品”と位置付けており、TTCHのほかにも冬用タイヤのテストコースとしてスウェーデンに「YOKOHAMA TEST CENTER of SWEDEN(YTCS)」を保有する。TTCHでは世界中で販売する全ての冬用タイヤの試験を行ない、YTCSでは欧州やロシア、北欧向け商品の確認評価を担当。使用される国や地域の冬路面に最適な冬用タイヤ開発を推進している。

 冬用タイヤのさらなる高性能化を目指して新しく開設された屋内氷盤試験場では、屋外で行なわれる試験と比べて天候や気温などの外的要因の影響を受けにくく、コースの氷面状態を安定的に保つことが可能。これによって試験データの精度が向上し、より高度な技術開発が可能になる。屋内氷盤試験場は乗用車用タイヤにとどまらず、トラック・バス用タイヤのテストにも活用される。

屋内氷盤試験場の施設概要

建物寸法:全長119m、全幅24m、室内高(最高部)8.8m
延床面積:2859.6m2
構造:鉄骨造平屋建て
稼動開始日:2018年1月5日

北海道タイヤテストセンターの施設概要

名称:北海道タイヤテストセンター(英文:Tire Test Center of Hokkaido=TTCH)
開業:2015年12月
所在地:北海道旭川市神居町上雨紛500
敷地面積:90万6462m2
試験対象:乗用車およびトラック・バス向け冬用タイヤ(春から秋は夏用タイヤの試験にも活用)
試験コース:100km/h超での高速試験が可能な直線約1kmの圧雪路、氷盤路、雪上/氷上登坂路、雪上/氷上旋回路、ハンドリング路

屋内氷盤試験場の外観