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ランドローバー、新型「レンジローバー スポーツ PHEV」を東京 銀座にオープンするポップアップショールームで日本初公開

6月30日~9月24日に限定オープンする「JAGUAR LAND ROVER STUDIO」で展示

2018年6月27日 開催

ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社 マーケティング・広報部 ディレクターの若林敬市氏(左)と、ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社 代表取締役社長のマグナス・ハンソン氏(右)

 ランドローバー(ジャガー・ランドローバー・ジャパン)は6月27日、東京 銀座に6月30日~9月24日の期間限定でオープンする「JAGUAR LAND ROVER STUDIO」(東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビル1階)の報道向け内覧会を実施。この席で、同日に予約受注を開始したランドローバーブランド初のPHEV(プラグインハイブリッドカー)「レンジローバー スポーツ PHEV」を日本初公開した。

「レンジローバー」とレンジローバー スポーツのラインアップに新たに追加されたPHEVモデルは、パワートレーンに最高出力212kW(300PS)を発生する2.0リッターの“INGENIUM”ガソリンエンジンと、最高出力85kW(116PS)を発生する高出力モーターを併用し、システム合計の最高出力297kW(404PS)、最大トルク640N・mを誇るパラレルハイブリッドシステムを搭載。

 8速ATを介してパワーを路面に伝え、0-100km/h加速はレンジローバーが6.8秒、レンジローバー スポーツが6.7秒で、最高速はいずれも220km/hという動力性能を誇り、同時にゼロ・エミッションを実現する「EVモード」では、フル充電された状態で51kmの最長航続距離を実現する。

 PHEVとしての充電機能では、フロントグリルに設置したリッド内に200Vの普通充電用ポートを備え、車両後方のラゲッジスペースのフロア下に13kWhの大容量バッテリーを搭載。NEDC(新欧州ドライビング・サイクル)燃費は両モデルともに2.8L/100kmとなり、CO2の排出量も64g/kmと、環境負荷の低さもアピールポイントとなっている。価格はレンジローバー PHEVが1508万円~2866万円、レンジローバー スポーツ PHEVが1185万円~1315万円。

レンジローバー PHEV価格表
モデル価格
VOGUE(PHEV)15,080,000円
AUTOBIOGRAPHY(PHEV)17,800,000円
VOGUE LONG WHEELBASE(PHEV)15,730,000円
AUTOBIOGRAPHY LONG WHEELBASE(PHEV)18,360,000円
SVAutobiography(PHEV)28,660,000円
レンジローバー スポーツ PHEV価格表
モデル価格
HSE(PHEV)11,850,000円
HSE DYNAMIC(PHEV)12,420,000円
AUTOBIOGRAPHY DYNAMIC(PHEV)13,150,000円
日本初公開となった「レンジローバー スポーツ PHEV」
グレードは「AUTOBIOGRAPHY DYNAMIC」
フロントグリル内に200Vの普通充電用ポートを設定
最高出力212kW(300PS)を発生する2.0リッターの“INGENIUM”ガソリンエンジンと、最高出力85kW(116PS)を発生する高出力モーターを組み合わせ、システム合計の最高出力297kW(404PS)、最大トルク640N・mを誇るパラレルハイブリッドシステムを採用
275/45 R21サイズのコンチネンタル「Cross Contact」を装着
リアハッチに装着されたグレードを示すバッヂ。フロントグリルの充電リッド以外では、この「P400e」というバッヂがPHEVモデルに与えられた外観の大きな相違点
レンジローバー スポーツ PHEV AUTOBIOGRAPHY DYNAMICのインパネ
ステアリングは4本スポークのレザー巻きスタイル
レンジローバーヴェラールと同じくフルデジタルメーターの「バーチャルコックピット」を採用
バーチャルコックピットはPHEV専用の表示を行なう「インテリジェントプラグインハイブリッドディスプレイ」となり、航続可能距離の情報や、充電プラグが差し込まれている時はそのまま車両を動かしてしまわないよう警告表示も行なわれる。また、充電中は左下にコンセントのアイコンが点滅表示して注意喚起する
センターコンソールのシフトセレクター後方に「EVモード」のスイッチをレイアウト
ペダルはアクセル、ブレーキ共に吊り下げ式
ステアリングのセンターパッド両サイドに、タッチ操作に対応するオーディオやACCの操作パネルを設定
ステアリング背面にパドルシフトも装備
2つの10.2インチタッチスクリーンで構成する「Touch Pro Duo」を標準装備
フロントシートの背面に設定されるディスプレイはオプション装備
レンジローバー スポーツ PHEV AUTOBIOGRAPHY DYNAMICのシート
ラゲッジスペースのフロア下に大容量バッテリーを搭載。フロア下の手前側は収納スペースとなっている

「I-PACE」を2018年後半に日本市場で導入予定とハンソン社長

ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社 代表取締役社長のマグナス・ハンソン氏

 内覧会の冒頭で挨拶を行なったジャガー・ランドローバー・ジャパン 代表取締役社長のマグナス・ハンソン氏は、この2018年がジャガー・ランドローバーにとって特別な年であり、今年になってから2月にコンパクトSUVの「E-PACE」を発売してユーザーから好評を受けているほか、フラグシップラグジュアリーサルーンである「XJ」が誕生50周年を迎えると紹介。また、フルEV(電気自動車)レースカー「I-TYPE」で「フォーミュラE」に参戦し、市販車EVベースの国際選手権「ジャガー I-PACE eTROPHY」を世界で初めて発足させており、ジャガー・ランドローバーでは2020年までに全ラインアップに電動化のオプションを設定すると定めていることも説明。これに加え、3月のジュネーブショー 2018で世界初公開したフルEVのSUV「I-PACE」は、日本市場でも2018年後半に市場導入する予定であると明らかにした。

 ランドローバーブランドについては、2018年はランドローバーの70周年にあたるとハンソン氏は説明。ランドローバーでは「新たなプレミアムSUVセグメントのモデル」として1970年に「レンジローバー」をリリースして、このレンジローバーによってジャガー・ランドローバーはSUVメーカーとして最高の地位を築き上げてきたとコメントした。

 この70周年を日本で祝うにあたり、4月に大幅なフェイスリフトなどを行なったレンジローバーとレンジローバー スポーツの2018年モデルを市場投入しており、さらに同日、ランドローバーとして初めてのPHEVモデルをレンジローバーとレンジローバー スポーツに追加するとハンソン氏は述べ、日本初公開となるレンジローバー スポーツ PHEVのアンベールを実施した。

アンベールを行なってレンジローバー スポーツ PHEVを初公開。運転席に座っているのは、ハンソン氏に続いて車両解説などを行なったジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社 マーケティング・広報部 ディレクターの若林敬市氏
ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社 マーケティング・広報部 ディレクターの若林敬市氏

 アンベールされたレンジローバー スポーツ PHEVの車内から姿を現わしたジャガー・ランドローバー・ジャパン マーケティング・広報部 ディレクターの若林敬市氏は、4月に実施されたレンジローバーとレンジローバー スポーツのフェイスリフトの内容や、同日に予約受注を開始したPHEVモデルの詳細解説などを実施。会場にはアンベールが行なわれたレンジローバー スポーツ PHEV以外にも、レンジローバーの2018年モデルと「レンジローバー ヴェラール」の計3台が車両展示。若林氏はレンジローバー ヴェラールが「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー 2018」を受賞したことを紹介し、レンジローバーとレンジローバー スポーツのフェイスリフトでも、レンジローバー ヴェラールのデザインコンセプトとして採用した「還元主義」の理念を取り入れていると解説した。

 これに加えて若林氏は、さまざまな施策を予定しているランドローバーの70周年について解説を実施。製品では「70周年記念の特別仕様車」を発売するほか、70周年にちなんで「0.70%」という特別低金利ローンの設定、7万円分の純正アクセサリーを先着70人にプレゼントするキャンペーンなどを実施する。

 また、6月30日~9月24日にオープンするJAGUAR LAND ROVER STUDIOでも、9月上旬までランドローバーにフォーカスした車両展示などを実施するほか、日ごろはディーラーなどで試乗車として用意されることのない「SVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)モデル」の特別試乗会、夜の首都高速を走れる「イブニング・ドライブ」などの特別プログラムを実施していくという。

PHEVモデルの動力性能
パラレルハイブリッドシステムは「セーブ機能」「エネルギー最適化予測機能」を備えている
スマートフォンアプリを使い、バッテリー残量や車両ステータスの確認などが行なえる
充電方法は普通充電のみ
PHEVシステムの概要
レンジローバーで5グレード、レンジローバー スポーツで3グレードをラインアップ
特別仕様車の設定など、ランドローバーの70周年を記念する製品面での施策
JAGUAR LAND ROVER STUDIOの施設概要
期間を3つに分けて車両展示や試乗プログラムを展開
特別プログラムなども用意する
カフェスペースで提供予定の「ランドローバー モヒート」
カフェスペースで提供予定の「ジャガー フュージョン」
若林氏のプレゼンテーション中には充電デモも行なわれた
フォトセッション時には、ハンソン氏が充電プラグを握ってポーズを決めるシーンも
JAGUAR LAND ROVER STUDIOの外観
内部では壁面などでランドローバーの歴史やエピソードなどを紹介
ランドローバーは英国王室の「エリザベス女王」「エディンバラ公」「ウェールズ公」の認定ワランティを3つ全て授かっている
ランドローバーグッズの販売も行なわれている
レンジローバー 2018年モデル
グレードは「VOGUE」
タイヤはグッドイヤーの「Eagle F1 A/T」を装着
内装色はアイボリー
レザーシートを装着。リアシートの背もたれも、ドアトリムに設置されたスイッチを使って電動リクライニングが可能
レンジローバー ヴェラール
グレードは「HSE」
タイヤはピレリの「Scorpion ZERO」を装着する