スバル、初のプラグインハイブリッドモデル「クロストレック ハイブリッド」米国で発表。2018年内米国販売開始

初のプラグインハイブリッドモデル「CROSSTREK HYBRID（クロストレック ハイブリッド）」を米国で発表

　スバルは11月19日（現地時間）、初のプラグインハイブリッドモデル「CROSSTREK HYBRID（クロストレック ハイブリッド）」を米国で発表した。11月30日から一般公開が始まるLAショー（2018 LOS ANGELES AUTO SHOW）に出展され、米国で2018年内に販売を開始する予定。

　クロストレック ハイブリッドは、商品開発における「先進の技術で環境に貢献できる商品を開発、社会に提供」するという環境理念を商品として具現化したもの。ガソリンエンジン仕様のクロストレックが備える走破性の高さや使い勝手のよさはそのままに、時代に求められる環境性能を実現。高い動的質感と優れた環境性能を両立し、ガソリンエンジン車では体験できない新たな「安心と愉しさ」を提供するとしている。

クロストレック ハイブリッド

クロストレック ハイブリッド

　パワートレーンには、燃焼効率を高めた新開発の専用の水平対向4気筒 2.0リッター直噴エンジン、2つのモーターを組み込んだ新型リニアトロニック（CVT）、シンメトリカルAWDを組み合わせたプラグインハイブリッドシステム「SUBARU StarDrive Technology」を搭載。エンジンで最高出力137HP/5600rpm、最大トルク134lb-ft/4400rpm、モーターで最高出力118HP、最大トルク149lb-ftをそれぞれ発生する。

　荷室下に大容量リチウムイオンバッテリーを配置することでガソリン車同様の低重心かつシンメトリカルな構成とし、90MPGaの燃費性能と最大480マイルの航続距離を実現するとともに、EVレンジで17マイル走行可能とした。

　走行性能については、優れた車体剛性を持つ「SGP（スバル・グローバル・プラットフォーム）」を採用して走りの質感を高めたほか、モーターのレスポンスを活かした優れた悪路走破性を実現し、ハイブリッド走行時には力強いモーターアシストで滑らかでレスポンスがよい力強い加速を提供。ブレーキには、回生ブレーキとメカニカルブレーキを組み合わせた電子制御ブレーキシステムを採用した。

　デザインは先進性と高機能性を際立たせ、エクステリアでは要所に配した専用アイテムでボディの厚みとラギッドさを表現。クロストレック ハイブリッド専用のボディカラーとして「ラグーンブルー・パール」を設定するなど、色と素材で先進性や上質感を演出した。

エクステリアには専用アイテムを装着するとともに、専用ボディカラー「ラグーンブルー・パール」を設定

　インテリアではブルーを基調にコーディネートして先進性と特別感を演出。専用のコンビネーションメーターにもブルーを配してスポーティさと精緻さをそれぞれ表現した。

　また、プラグインハイブリッド車ならではの表示コンテンツや専用機能を追加して強化されたテレマティクスシステムを採用。スマートフォンから遠隔で充電設定を変更可能にしたほか、クルマに乗り込む前にあらかじめ空調を稼働できるなど、利便性と快適性を高めた。

インテリアはブルーを基調に先進性と特別感を演出。プラグインハイブリッド車ならではの表示コンテンツや専用機能を追加したテレマティクスシステムを採用

　安全性については、プラグインハイブリッド化に伴う重量増に対応した車体フレーム強化を施し、重量増などの影響を感じさせないという高い危険回避性能を備えるほか、荷室下の高電圧バッテリーには衝突時のエネルギーが直接及ばないよう前後にサポートフレームを配置。さらに、堅固なケースで保護して電気が外に漏れないように安全対策を施すと同時に、さまざまな衝突試験で安全性能を検証して安全性を確保した。

　そのほかにも、バッテリーなどプラグインハイブリッド化に伴う追加部品による快適性と使い勝手への影響を最小限に留め、アクティブライフをより充実させる多用途性を確保。家庭用コンセントからも充電可能とすることで利便性を高めるとともに、ガソリン車同様にさまざまなアクティビティをサポートするため、1000lbまでのトーイングを可能とした。