ニュース

三菱自動車 山下副社長、ルノー・日産・三菱自動車アライアンスの今後について「私はうまくやっていけると信じている」

カルロス・ゴーン氏の逮捕は「個人的には非常に残念」

2018年11月27日 開催

ルノー・日産・三菱自動車アライアンスの今後について、三菱自動車工業株式会社 副社長執行役員の山下光彦氏は「私はうまくやっていけると信じている」とコメント

 三菱自動車工業は11月27日、愛知県岡崎市にある岡崎技術センターにおいて新R&Dオフィスビルを報道陣に公開。同ビルについて副社長執行役員の山下光彦氏、執行役員 開発マネージメント本部長の三浦順氏、車両技術開発本部長の原徹氏が登壇して概要を説明した。

 その中で、同社の代表取締役会長でもあったカルロス・ゴーン氏(11月26日に開催された取締役会で代表取締役会長の解職が決議された)の逮捕を受けてルノー・日産自動車・三菱自動車のアライアンスが今後どうなっていくのか、日産出身である山下副社長が囲み取材に応じた。以下、報道陣とのやり取りを記す。

――3社連合(ルノー、日産自動車、三菱自動車工業のアライアンス)が今回のゴーン氏の逮捕を受け、今後3社連合の関係の見直しが動き出すなか、技術開発に与える影響を教えてください。

山下副社長:3社の在り方がどうなっていくのかは申し上げられないのですが、これからのクルマ造りで新しい技術が必要になっていく中で、やはり1社だけでまかなえる時代ではなくなってきていますので、そういう意味でアライアンスの力を結束して難しい技術開発に取り組むという方向性は変わらないと思っています。

それから(アライアンスの在り方が)どうなっていくか、今までアライアンスを統合していたゴーン前会長が退場するということになりますので、今後誰がどういう風に決めていくかを作り上げていかないといけない。ルノー・日産でいうと20年近く、それから三菱自動車がアライアンスに入って2年が過ぎようとしていますので、その中でやってきた協業の関係というのはかなり土台がしっかりしてきているので、私はうまくやっていけると信じています。

――2019年にも3社の技術開発の融合が進んでいくという計画があったかと思いますが、(ゴーン氏の逮捕が)それ自体に現段階で直接影響することはないのでしょうか。

山下副社長:日々のオペレーションでは今のところ何ら影響を受けることはなく、アライアンスとの定期的な会合などはその通り進んでいますし、直近で具体的な影響は今のところありません。

――それでは3社の関係はこれまで通りということですか?

山下副社長:そこは技術の開発からすると、われわれが今までやってきた長い過程でありますので大事にしていきたいと思っています。

――これから3社の部品の共有化は進んでいくのでしょうか。

山下副社長:それは進みます。特にお客さまが直接触れられないところ、例えばプラットフォームなどはどこでもやっていると思いますし、それからパワートレーンといったところは必然的に共通化が進むと思います。

――今回の事件について、副社長のお考えをお聞かせください。

山下副社長:今回の事件がどこまで広がりを持つか分かりませんが、個人的には非常に残念です。

――山下副社長は事情聴取は受けていないのでしょうか。

山下副社長:申し上げられません。