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NVIDIA、自動運転車など自律動作マシン向け組み込みAIプラットフォーム「Jetson AGX Xavier モジュール」
2018年12月13日 13:00
- 2018年12月13日 提供開始
NVIDIAは12月13日、自律動作マシン向けの組み込みAI(人工知能)プラットフォーム「Jetson AGX Xavier モジュール」の提供を開始した。同日より世界中で提供開始され、1000個以上購入した場合の単価は1099ドル。
Jetson AGX Xavier モジュールは、手のひらサイズでありながら最大32TOPSの計算能力を達成するとともに、消費電力は10Wと時計付きラジオ並みの低消費電力を実現。AIを搭載したロボット、ドローン、IVA(インテリジェント ビデオ アナリティクス)向けのアプリケーションなど、知能化したデバイスを大規模に展開することが可能になる次世代自律動作マシンの実現を後押しする製品との位置付け。
また、開発者や企業においては、NVIDIAのソフトウェア開発キットが使用でき、AI、コンピュータービジョン、マルチメディアなどをサポートする「JetPack」、ストリーミング分析機能を備え、IoTやスマートシティ用アプリケーションにAIを取り入れることができる「DeepStream SDK」を用意、これらのSDKにより時間とコストを節減しながら、マシンに新機能を追加してパフォーマンスを向上させる作業が容易に行なえるようになるとしている。
Jetson AGX Xavier モジュールの登場により、Jetsonファミリーのモジュールは、「Jetson TX1」「Jetson TX2」については「Jetson TX2」「Jetson TX2i」「Jetson TX2 4GB」の3つのバージョン、「Jetson AGX Xavier モジュール」というラインアップになる。
同社のニュースリリースでは、いち早くJetson AGX Xavierを利用している業界からのコメントを掲載。デンソーの常務役員である杉戸克彦氏は「デンソーでは、自動車部品メーカーとしての長い歴史を活かしながら、AIを工場に導入することで、生産性と効率性を改善し、現場の安全性を高めます。Jetson AGX Xavierは、このイニシアティブを主導する重要なプラットフォームになると考えています」とコメントしている。