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【オートモビル カウンシル 2019】イタリアン・スポーツカー「P400 ミウラ S」「ギブリ 4900」「365 GTB/4デイトナ」の展示などを写真で紹介

トヨタ、日産、ホンダのヘリテージカーも登場

2019年4月5日~7日 開催

1dayチケット(当日):2500円

学生チケット(当日):1500円

ランボルギーニ「P400 ミウラ S」

 ヘリテージカーの魅力を伝えるイベント「オートモビル カウンシル 2019」(幕張メッセ:4月5日~7日開催)が4月5日に開幕した。会場では、主催者展示としてランボルギーニ「P400 ミウラ S」、マセラティ「ギブリ 4900」、フェラーリ「365 GTB/4デイトナ」といった、1960年代~1970年代に生産されたイタリアン・スポーツカー3台が展示された。

 この主催者展示は「自動車が与える夢、自動車が持つタイムレスな美」をテーマにしたもので、「P400 ミウラ S」のベルトーネ、「ギブリ 4900」のギア、「365 GTB/4デイトナ」のピニンファリーナといった、イタリアの「カロッツェリア」が競い合うように美しさを追求していた時代の3台が揃った。

マセラティ「ギブリ 4900」
フェラーリ「365 GTB/4デイトナ」
ランボルギーニ「P400 ミウラ S」

 このオートモビル カウンシルは、過去から現代にいたる歴史(=ヘリテージ)にスポットライトを当て、各々のブランド固有のフィロソフィーや魅力を発信し、日本の自動車文化の創成を図っていこうというイベント。イベントの趣旨に賛同する国内メーカーから、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、マツダ(マツダの出展は別記事を参照)がブースを出展している。

 会場では、各メーカーによるヘリテージ車両の展示のほかにも、ヘリテージカーの販売、自動車関連グッズの販売なども行なわれている。この記事では、国内メーカーなど主要なブースを写真を中心にしてお伝えする。

「スープラ」「ソアラ」「マークII」を展示するトヨタ

本格的な4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用したMA70型「スープラ」

 トヨタ自動車は、1980年代を代表するクルマを展示する国内メーカー/ブランド5社の共同企画「百花繚乱80's」(別記事を参照)と連携して、MA70型「スープラ」と新型A90「スープラ」を並べて展示。合わせて、MZ20型「ソアラ」、GX71型「マークII」の計4モデルを展示している。

新型A90「スープラ」
1985年度のグッドデザイン賞を受賞したGX71型「マークII」
世界で初めてスペースビジョンメーターといった最新技術を多く搭載したMZ20型「ソアラ」

「GT-R」「フェアレディZ」50周年記念の展示をした日産

会場で初公開されたレストアされた「フェアレディZ-L」(1970年 S30型)

 日産自動車は、「GT-R」「フェアレディZ」の2モデルが、1969年の誕生から共に50年目の節目を迎えることを記念して、「GT-R&Z 50th Anniversary」を出展テーマに展示を行なった。ブースでは50周年を記念するために1年間かけてレストアされた初代「フェアレディZ-L」(1970年 S30型)が初公開された。

 また、「スカイライン」をベースにレーシングモディファイが行なわれた「スカイライン 2000 GT-R」(1969年 PGC10型 JAFグランプリ優勝仕様車 No.39)、2013年9月にドイツ ニュルブルクリンク 北コースで当時の量産車世界最速周回タイムとなる7分8秒679を記録した「Nissan GT-R NISMO N-Attack Package」(R35型)を展示している。

50周年を記念するために1年間かけてレストアされた初代「フェアレディZ-L」(1970年 S30型)が初公開
2013年9月にドイツ ニュルブルクリンク 北コースで当時の量産車世界最速周回タイムとなる7分8秒679を記録した「Nissan GT-R NISMO N-Attack Package」(R35型)
「スカイライン」をベースにレーシングモディファイが行なわれた「スカイライン 2000 GT-R」(1969年 PGC10型 JAFグランプリ優勝仕様車 No.39)
日産の展示

「シティ」「N-VAN」で“M・M思想”を伝えるホンダ

 本田技研工業は、1981年にデビューした「シティ」と2018年に発売された「N-VAN」を展示して、「人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に」というホンダのクルマづくりの基本思想である“M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想”を伝えている。

2018年発売の「N-VAN」
1981年デビューの「シティ」
シティと同時に発売されたシティ搭載用トランクバイク「MOTOCOMPO(モトコンポ)」や、同時期に販売された携帯発電機「デンタ」も展示された

マクラーレン オートモーティブ アジアの特別展示

 国内メーカーのほかにも、マクラーレン オートモーティブ アジアの協力で「MP4-12C」(2013年)、「720S Spider」(2019年)が特別展示された。

レストア車両を出展するボルボやヤナセ

 会場ではヘリテージカーの車両展示だけではなく、メーカーやインポーターが手掛けた実際に購入することもできるレストア車両の展示もあった。クラシックボルボのレストア事業を手がける「KLASSISK GARAGE(クラシック・ガレージ)」や、ヤナセのグループ会社 ヤナセオートシステムズが運営する「ヤナセ クラシックカー センター」がブースを出展していた。

ボルボの出展
ヤナセの展示

タイヤメーカーの横浜ゴムやミシュランも出展

 ヘリテージカーを走行させるうえで問題となってくるのがタイヤの調達。横浜ゴムやミシュランはブースを出展して、現在でも入手可能なタイヤを展示。ヘリテージカーへの取り組みを紹介していた。

横浜ゴムの展示
ミシュランの展示