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三菱自動車、3列シートのクロスオーバーSUV「MITSUBISHI e-Yi CONCEPT」を上海モーターショー 2019でアジア初公開

ツインモーター4WD採用のPHEV

2019年4月9日 発表

次世代クロスオーバーSUVのコンセプトカー「MITSUBISHI e-Yi CONCEPT(イーイーコンセプト)」

 三菱自動車工業は4月9日、次世代クロスオーバーSUVのコンセプトカー「MITSUBISHI e-Yi CONCEPT(イーイーコンセプト)」のアジア初公開など、中国 上海で開催される上海モーターショー 2019(会期:4月16日~25日)の出展概要を発表した。

 MITSUBISHI e-Yi CONCEPTは、ツインモーター4WDのPHEV(プラグインハイブリッドEV)で、三菱自動車のブランド・メッセージ “Drive your Ambition” を具現化したモデル。同社の強みとなる電動化技術、4WD技術、先進運転支援(ADAS)技術、コネクテッドカー技術などを備えた次世代クロスオーバーSUVとの位置付け。

 電動化技術では「アウトランダーPHEV」で培った独自のPHEVシステムを採用。大容量の駆動用バッテリーを車両中央フロア下に搭載。エンジンは2.4リッターのPHEV専用ガソリンエンジンを採用し、モーターはフロントとリアに搭載したツインモーター方式を採用しながら、3列シートのキャビンレイアウトを可能とした。

 PHEVシステム自体の高効率化に加え、ラジエター部ではグリルシャッターによる空気抵抗の低減など、きめ細かい低燃費化技術を採用して、EV航続距離は70km以上(WLTP)、満充電・燃料満タンの状態からの総航続距離は700km以上(WLTP)とした。

次世代クロスオーバーSUVのコンセプトカー「MITSUBISHI e-Yi CONCEPT(イーイーコンセプト)」

 4WD技術では「ランサーエボリューション」で培ったノウハウを活かし、前輪左右の駆動力配分をブレーキで制御するAYC(Active Yaw Control)を採用。これらと4輪のブレーキ制動力、前後モーター出力の制御(ABS&ASC)を統合制御して、走る・曲がる・止まるといった運動性能を飛躍的に高める車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」を採用した。

 先進運転支援システムでは、自動車専用道路の同一車線において、クルマ側がアクセルやブレーキに加えてハンドルを自動操作することにより、ドライバーをアシストする。

 車名に冠した「e」は、Electricを表し、同時にExplore、Experience、Engageも表す。また、もう1つの「Yi」は漢字で「毅」「奕」と表し、「毅」は強い、頑丈、持久性を、「奕」は美しいを表しているという。

次世代クロスオーバーSUVのコンセプトカー「MITSUBISHI e-Yi CONCEPT(イーイーコンセプト)」

 このMITSUBISHI e-Yi CONCEPTをはじめ、三菱自動車ブースでは“Urban Ambitious Life”をテーマに中国現地生産車であるクロスオーバーSUV「エクリプス クロス」「アウトランダー」など、プレスデー(4月16日~17日)は5車種計7台、一般公開日(4月20日~25日)は7車種計10台を出品。

 また、中国での車両生産・販売合弁会社である広汽三菱汽車有限公司と共同で出展し、広汽三菱ブランドとしては2018年に発売した電動SUVである「祺智(チーツー)EV」と「祺智(チーツー)PHEV」の2台を出品する。