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フォルクスワーゲン、ニュル最速EVを目指したレーシングカー「ID. R」世界初公開

DRSを備えた新空力パッケージで最高速270km/h

2019年4月24日(現地時間)発表

ID. R

 独フォルクスワーゲンは4月24日(現地時間)、今夏にニュルブルクリンク ノルドシュライフェでタイムアタックチャレンジを実施するEV(電気自動車)レーシングカー「ID. R」を世界初公開した。

 同社は2018年6月のパイクスピーク国際ヒルクライムレースに最高出力500kW(680PS)、最大トルク650Nmの「I.D. R Pikes Peak(アイ.ディ.アール パイクスピーク)」で出場。既存の記録(8分57秒118)を打ち破るべく電気駆動プロトタイプクラスに参戦し、7分57秒148をマークした。

 今回のID. Rは、中国のEVメーカーであるNIO「EP9」が出した6分45秒90を打ち破るために開発されたモデル。最高出力はI.D. R Pikes Peakと同じく680PSだが、F1でも用いられるDRS(ドラッグリダクションシステム)を備えた新空力パッケージなどを備えることで最高速は270km/hに達するという。

 なお、同社は今回のID. R公開とともに、無料でプレイできるレーシングシミュレータ「RaceRoom」を発表。ここではニュルブルクリンク ノルドシュライフェを舞台に、ID. Rと実際にタイムアタックのドライバーを務めるロマン・デュマ選手と競争できるとのこと。