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独ポルシェ、上海でスポーツEV「タイカン」プロトタイプ公開

中国・英国・米国でデモランを実施

2019年7月1日(現地時間) 発表

ポルシェ初のEVスポーツカー「タイカン」プロトタイプ

 ポルシェAGは7月1日(現地時間)、中国上海で行なわれたポルシェ初のEV(電気自動車)「タイカン」プロトタイプのデモンストレーション走行イベント「ポルシェトリプルデモラン」の様子を公開した。

 ポルシェトリプルデモランは、ポルシェの重要な販売市場である中国、英国、米国の3か国で実施されるもので、タイカンプロトタイプが各国を3週間にわたり訪問する予定。

 ポルシェエクスペリエンスセンター(PEC)上海のハンドリングコースに登場したのは、カモフラージュされたタイカンプロトタイプ。ルーフに龍の絵が描かれるなど、各ホスト国への敬意を表したカラーリングが施され、ポルシェ カレラカップ アジアのドライバーであるリー・チャオ選手がステアリングを握った。

中国籍のビジネスマンでレーシングドライバーのリー・チャオ氏

 タイカンの最高速は250km/hを超え、0-100km/hの加速タイムは3.5秒以内をマークし、12秒以内で200km/hに達するとしている。

 リー・チャオ選手は「タイカンの開発における明確な目標が、ポルシェ特有の優れた性能であることは、運転を開始した直後から感じ取ることができました。ニュータイカンのシャシーは、妥協のないスポーツ性から驚くほどの快適性まで、広い範囲をカバーし、スポーツカーの精確なハンドリングとサルーンの長距離走行の快適性を見事に兼ね備えます。低い重心に加えて、リアアクスルステアリングも重要な役割を果たしています」などと感想を話している。

 今後、ポルシェトリプルデモランでは、グッドウッドフェスティバルオブスピードのヒルクライムレース(7月4日~7日)でマーク・ウェバー氏、ABB FIAフォーミュラE選手権のシーズン最終戦(7月13日~14日、ニューヨーク)でニール・ジャニ氏が、それぞれステアリングを握る。

 そして、タイカンは約600万kmにもおよぶテスト走行を行なって、9月にワールドプレミアされる。