ニュース
メルセデス・ベンツ、初の大型改良を施した「GLC」「GLC クーペ」発表会
10.25インチワイドディスプレイやMBUXを標準装備
2019年10月4日 00:00
- 2019年10月3日 開催
メルセデス・ベンツ日本は10月3日、マイナーチェンジしたミドルサイズSUV「GLC」とそのクーペ版「GLC クーペ」の発表会を都内で開催した。
最初に登壇した同社の代表取締役社長 上野金太郎氏は「メルセデス・ベンツは今年もたくさんの新型車を発表してきました。3月にはトップパフォーマンスを発揮するメルセデスAMG GT 4ドアクーペと同クーペ、同ロードスター、6月にはMBUXを搭載したマルチパーパスのBクラスとプレミアムSUVのGLE、7月には初のフルEVとなるEQCとAクラスセダン、8月にはデザイン最優先のCLA、CLA シューティングブレーク、ハイパフォーマンスのAMG A35 4マチックをデビューさせました。本日発表するのはメルセデス・ベンツSUVのベストセラーであるGLCとGLC クーペの新型です。車名の頭文字であるGLはSUVであること、最後の1文字はサイズを表しています。弊社のSUVは合計8車種あり、日本で販売されるすべての自動車ブランドの中で最多のSUVラインアップをそろえています」と、これまでの流れなどを紹介した。
さらにGLCについては、「2008年に発売されたGLKと呼ばれた初代は、2016年にGLCに名前を変え、現代的なデザインと快適性、安全性を備えた新型モデルとしてデビューしています。昨年は弊社SUVの中でも最多となる6316台を販売しました。今回のモデルは、それに初の大型改良を施したものになっています」とコメントした。
GLC、GLC クーペの詳細についてプレゼンテーションしたのは、同社営業企画部商品企画1課の渡辺彬氏だ。「新型GLCは、エクステリアとインテリアを大きく改善したモデルです。安全面やコネクテッドなど、最新のコンポーネントもすべて投入しています。エクステリア面での特徴は、フロントはクローム仕上げのアンダーガードと2本のパワードームを備えたボンネット、ノーマルとAMGモデルで異なるデザインのグリルなどです。リアはバンパーとエグゾーストエンドを一新。フルLEDリアコンビネーションランプは、SUVらしいブロックデザインを採用し、特別なライトシグネチャーを生み出しました」。
「インテリアは、ダッシュボード中央にナビなどを表示する高精彩10.25インチワイドディスプレイを装備。“ハイ、メルセデス”で起動する対話型インフォテインメントシステムMBUXも標準装備しました。操作はタッチ式の画面だけでなく、センターコンソールのタッチパッドやステアリングに配したタッチコントロールボタンなどでも操作できます。安全運転支援システムは、フラグシップモデルであるSクラスと同等のシステムを選択することもできます」と紹介した。
メルセデス・ベンツ日本もサポートするモントルー・ジャズフェスティバル・イン・ジャパンのトリを務めるという石川周之介カルテットの華麗な演奏の後、アンベールされたシルバーのGLCとブルーのGLC クーペはいずれも「300 4MATIC」グレードのもの。搭載するパワートレーンは、直列4気筒 2.0リッターツインスクロールターボエンジンで、最高出力190kW(258PS)、最大トルク370Nmを発生。従来の同等モデルである「GLC 250 4MATICスポーツ」に比べてそれぞれ35kW(47PS)、20Nmアップされている。
一方、「220d 4MATIC」グレードには、Eクラスにも搭載されている最高出力143kW(194PS)、最大トルク400Nmの直列4気筒 2.0リッタークリーンディーゼルターボを搭載。トランスミッションは両車とも9速ATを採用している。これらの納車は11月ごろを予定しているという。
また、GLC、GLC クーペにはさらに高性能な「メルセデスAMG」モデルが用意されており、AMG 43シリーズはV型6気筒 3.0リッター直噴ツインターボ、AMG 63シリーズはV型8気筒 4.0リッター直噴ツインターボを搭載。メルセデスAMGが開発した31:69というリア寄りのトルク配分を行なう4WDシステム「AMG 4MATIC」でスポーツ走行に備えており、こちらは12月ごろに納車が開始される予定だ。