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開催中止のWRC最終戦「ラリー・オーストラリア」についてトヨタの豊田章男チーム総代表がコメント

2020年のラリージャパン、豊田チーム総代表「一緒に戦えると思います」。

2019年11月14日 発表

現地で行なわれているチャリティイベント

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(トヨタ自動車)のチーム総代表 豊田章男氏は11月14日、11月14日~17日(現地時間)に開催予定だったWRC(FIA世界ラリー選手権)第14戦「ラリー・オーストラリア」に関してコメントを発表した。

 ラリー・オーストラリアは、オーストラリアのニューサウスウェールズ州北部における深刻な森林火事の影響により、11月12日(現地時間)に大会主催者から開催中止が発表された。

 これによって同大会で決定予定であったマニュファクチャラーズチャンピオンについては、第13戦までのランキング結果で1位のヒュンダイ(HYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAM)が380ポイントでチャンピオンを決めた。2位のトヨタ(TOYOTA GAZOO RACING WRT)は362ポイントで18ポイント差、2年連続のタイトル獲得は叶わなかった。

現地で行なわれているチャリティイベント
Rally Australia 2019 - WRC Charity Events

 豊田氏のコメントでは、森林火災の被災者に対するお見舞いの言葉が述べられるとともに、2020年に開催されるラリージャパンで今年味わえなかった喜びを味わいましょうと、タイトル奪還への意気込みを示した。

 以下は豊田氏によるコメント全文となる。


 オーストラリア東部で発生中の森林火災の被害に遭われている皆さまにお見舞い申しあげます。また、この瞬間も、猛火と戦っている地元消防の方々に感謝すると共に、いち早い鎮火が実現できるよう祈念いたしております。

 スペインでのドライバー/コ・ドライバータイトル獲得後、もうひとつのタイトルをオーストラリアで獲得しようと、チームは最大限の努力を続けてくれていました。

 本当であれば、週末に、それを果たし、その喜びの中で、チームのみんなに感謝の気持ちを伝えたいと思っておりましたが、ラリー・オーストラリアがキャンセルとなり、それを実現することはできません。

 この場を借りて、今年、一緒に戦ってくれたチーム全員に私からの感謝の気持ちを伝えたいと思います。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのみんな、一年間、ヤリスを強くし続けてくれて、ありがとう。

 全タイトルを獲って喜ぶという目標は、一年後に日本で叶えたいと思いますので、気持ちを切り替えて、また次の一年もみんなで頑張っていきましょう。

 現地にいるチームのみんなは、オーストラリアの地でも、すぐに気持ちを切り替えてくれていました。このことについても、お礼を言いたいと思います。

 チームのみんなは、ラリー期間中のために用意していた食材を地元に提供したり、消防署に行って激励をしてくれたり、地元で困っている人たちのために、率先して動いてくれました。

 私もSNSで、その様子を知りました。現場の判断で、すぐに動いてくれたのだと思います。トヨタを代表するメンバーが、こうして率先して行動してくれたこと、本当に嬉しく、そして誇らしく思います。チームのみんなに、本当に感謝します。ありがとう。

 この素晴らしいメンバーと来年も戦っていけること本当に楽しみです。来年、ラリージャパンでは、みんなのそばに居ながら、一緒に戦えると思います。今年味わえなかった喜びを、なんとしてもみんなで味わいましょう。

 最後になりましたが、応援いただいたファンの皆さま、熱い声援を1年間ありがとうございました。皆さまが、もっともっと応援したくなるようなチームになれるよう、我々も努力を続けてまいりますので、引き続き、応援いただければ嬉しく思います。

 皆さま、引き続き、よろしくお願いいたします。

TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team
チーム総代表 豊田章男