ニュース

脇阪寿一監督がトヨタ「GR ヤリス プロトタイプ」をドライブ。「速いです、ヤバいですねぇ」

左ステアリング仕様の「GR ヤリス プロトタイプ」も紹介

2019年シーズンに監督としてSUPER GTのGT500クラスを制覇した脇阪寿一氏。日本を代表するレーシングドライバーでもある。今回ドライブしたのはヴィッツにGR ヤリスのパワートレーンを移植した開発車

 2020年1月10日~12日に開催される「東京オートサロン 2020」で世界初公開されるトヨタ自動車「GR ヤリス」。WRC(世界ラリー選手権)に参戦するヤリスにつながるスポーツカーとして位置付けられている。

 そのGR ヤリスのプロトタイプ試乗会の際に、2019年シーズンのSUPER GT500クラスでチャンピオンを獲得した脇阪寿一監督を見かけたので、同乗試乗を依頼。脇阪監督に快く引き受けていただいたので、脇阪監督がドライブするGR ヤリス プロトタイプの映像をお届けする。

Juichi Wakisaka driving GR Yaris
GR ヤリス プロトタイプのドライビングを楽しむ脇阪監督
こちらはトヨタの凄腕ドライバーによる試走。50:50のトルク配分で、すぐにパワースライドに持ち込みつつ、向きを変えていく

 あらためて説明するまでもないが、脇阪監督はSUPER GTとその前身となる全日本GT選手権のGT500クラスで計3回のシリーズチャンピオンを獲得した、日本を代表するドライバーだ。2019年シーズンは、6号車 LEXUS TEAM LEMANS WAKO'S(大嶋和也/山下健太組)の監督として、レクサス LC500の最終年に見事タイトルを手に入れた。ちなみに、レクサスチームとして参戦した初年度となる2006年は、脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組の36号車 OPEN INTERFACE TOM'S SC430がチャンピオンを獲得。脇阪監督は、レクサスの初年度をドライバーとして、最終年度を監督としてGT500クラスのチャンピオンを獲得したことになる。

 その脇阪監督は、GR ヤリスのプロトタイプを見て「かっこええやん」と、そのスタイルも気に入った様子。ドライブするGR ヤリス プロトタイプは、ヴィッツのボティにGR ヤリスのパワートレーンを移植。4WDモードも前後トルク50:50固定の開発車となるものだが、そのパワフルさを存分に引き出してくれた。試乗後のコメントは、「速いです、ヤバいですねぇ」と、楽しいクルマであると解説。短い時間にコメントをまとめていただけるところなど、さすが脇阪監督であった。

GR ヤリス プロトタイプ(奥)と、ヤリスWRC(手前)
こちらは逆方向から撮影。GR ヤリス プロトタイプは、ルーフが後方にかけて低くなっているのが分かる。現行のヤリスWRCで苦しんでいる部分が分かる
現行ヤリスもWRC仕様は、かっこいいのひと言
GR ヤリス プロトタイプをガン見する脇阪監督。「かっこええやん」

 会場にはヤリスWRCや、新型ヤリスボディの「GR ヤリス プロトタイプ」も展示されていた。このGR ヤリス プロトタイプは左ステアリング仕様で、ボディには「GR-4」のロゴも入る。メカニズムの詳細は別記事「トヨタ、『GR ヤリス プロトタイプ』」を参照していただきたいが、このGR-4ロゴ入りGR ヤリス プロトタイプは、GRオリジナルのストラットタワーバーも入っており、微妙に仕様が違う。

空力を重視した3ドアハッチバックボディ。リアコンビネーションランプには、エアロスタビライジングフィン(通称:お魚フィン)を見ることもできる
直列3気筒1.6リッターターボエンジン。高効率なダイナミックフォースエンジンのスポーツ仕様。このプロトタイプには、ストラットタワーバーが装着されていた
左ステアリング仕様の内装
ステアリングホイール
シフト部。左上は、4WDのモード切り替えスイッチ
エアコンはデュアルエアコン仕様。豪華バージョンなのだろうか?
シート部
ベダル部
左ステアリング仕様のメーターパネル。レッドゾーンは7000rpmから
安全装備の「Toyota Safety Sense」なども装備する

 詳細は「東京オートサロン 2020」での発表を待つしかないが、どのような仕様で「GR ヤリス」がデビューするのか、今からとても待ち遠しい。