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ヤマハ、EV向け試作モーターユニットの開発受託を開始

業界最高クラスの出力密度を実現し、最高出力は35~200kW

2020年2月4日 発表

開発中の電動モーターユニット(35kWクラス)

 ヤマハ発動機は2月4日、4輪車を含むモビリティ向けに、業界最高クラスの出力密度を実現する電動モーターユニットの試作開発受託を開始した。

 この電動モーターユニットは、ヤマハがエンジン開発で培ってきた技術や感性によって“ヤマハらしいエモーショナルなパワーユニットの創造を目指して開発した”というもの。エンジン開発で培った鋳造技術のほか、加工技術や高効率なセグメントコンダクタの採用などにより、コンパクトながら高い出力を実現。モーター方式はIPMSM(永久磁石埋込型同期モーター)で、最高出力は35~200kW。冷却方式は水冷と油冷に対応する。

 最高出力と冷却方式は顧客のニーズに合わせて変更でき、ヤマハでは2輪車をはじめとする各種製品群で柔軟に対応してきた生産技術を活かし、短期間で顧客の要望に沿った試作開発が可能だとしている。

 今回の試作開発受託は、ヤマハが2018年12月に発表した2030年長期ビジョンにある「Transforming Mobility(モビリティの変革)」を目指す活動の一環となり、社外への試作ユニット提供を通じて市場ニーズの発掘を目的に行なわれる。

試作モーターユニットの活用イメージ
試作モーターユニットを搭載した実験用車両もすでに製作されている
ヤマハ 電動モーターユニットイメージムービー(42秒)