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ダンロップ、新技術「ナノ凹凸ゴム」採用のスタッドレスタイヤ新製品「ウインター マックス 03」

氷上ブレーキ性能で22%向上、氷上コーナリング性能で11%向上

2020年8月1日から順次発売

オープンプライス

スタッドレスタイヤの新製品「WINTER MAXX 03(ウインター マックス ゼロスリー)」

 ダンロップ(住友ゴム工業)は6月30日、スタッドレスタイヤの新製品「WINTER MAXX 03(ウインター マックス ゼロスリー)」を8月1日から順次発売すると発表した。新技術の「ナノ凹凸ゴム」を採用したダンロップ史上最高の氷上性能を実現したという製品で、ラインアップは全98サイズ。価格はオープンプライズ。

 ウインター マックス 03は、従来品「WINTER MAXX 02(ウインター マックス ゼロツー)」との比較で、新品時の氷上ブレーキ性能が22%向上し、氷上コーナリング性能も11%向上。タイヤ表面にナノレベルで施された凹凸構造を持つ特殊なゴム「ナノ凹凸ゴム」の微細な突起部分が、いち早く水膜に到達することで除水スピードが速まり、密着時間が増加するとともに素材の柔らかさにより氷への密着を高めたという。

除水スピードの違い(接地面を下から見たイメージ図)
「ナノ凹凸ゴム」は、タイヤ表面にナノレベルで施された凹凸構造を持つ特殊なゴム。この凹凸構造が滑りの原因となる水膜の除去から氷への密着をいち早く行なうことで、新品時の氷上ブレーキ性能が22%向上するとともに、氷上コーナリング性能も11%向上させた
「ナノ凹凸ゴム」の無数の微細な突起部分が連続的に除水を行ない、氷への素早い密着を実現。タイヤ表面、凹凸構造の突起部分がいち早く水膜に到達することで、突起部分が起点となって強い水の流れを生み出し、素早く除水を開始できるとしている

 ナノ凹凸ゴムはゴムの中に含まれる「MAXXグリップトリガー」により摩耗しても凹凸構造を維持し続けるとともに、クラレがウインター マックス向けに開発した素材「液状ファルネセンゴム」の採用によりゴムのしなやかさを長期にわたって保たれ、その高い氷上性能が長期間維持。「ナノ凹凸ゴム」と「液状ファルネセンゴム」を組み合わせることで、ウインター マックス 03では、従来品ウインター マックス 02以上の効き持ちも実現するという。

密着面の違い。ナノ凹凸ゴムは、柔軟性に優れたゴムのため氷に隙間なく密着。これにより「ウインター マックス 02」からさらに密着を進化させ、氷に触れる「面」を最大化し、強い密着力を引き出すとしている
高密度な「ナノ凹凸ゴム」中に含まれる「MAXXグリップトリガー」は水と反応して溶ける性質を持っており、摩耗しても繰り返し凹凸構造が出現。また、ゴムと軟化剤の2面性を持つ「液状ファルネセンゴム」により、低温下での密着とゴムの柔らかさを実現。しなやかさが続くため、時間が経っても氷上性能が低下しにくくなるという

 これらの技術の組み合せにより、ウインター マックス 03では、圧雪アイスバーンやミラーアイスバーン、ブラックアイスバーンなどが発生する冬道でも安全かつ安心して走行できるとしている。

「WINTER MAXX 03」と従来品「WINTER MAXX 02」との性能比較チャート
サイズ表
スタッドレスタイヤの新製品「WINTER MAXX 03」