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ミシュラン、スタッドレスタイヤ新製品「エックスアイス スノー」シリーズ。ロングライフ設計の採用など全面改良

アイスブレーキング性能9%向上、雪上ブレーキング性能4%向上

2020年8月11日より順次発売

オープンプライス

スタッドレスタイヤの新製品「MICHELIN X-ICE SNOW(ミシュラン エックスアイス スノー)」

 日本ミシュランタイヤは6月30日、スタッドレスタイヤの新製品「MICHELIN X-ICE SNOW(ミシュラン エックスアイス スノー)」シリーズを8月11日より順次発売すると発表した。ロングライフ設計を採用するなど全面改良した製品で、サイズは14インチ~22インチの計84サイズ。価格はオープンプライス。

 エックスアイス スノーの製品特徴は、MICHELIN X-ICE3+との比較でアイスブレーキング性能を9%向上、雪上ブレーキング性能で4%向上させるとともに、アイス・雪上でのブレーキング性能の維持力を向上させながら、長期の使用に耐えられるようにロングライフ設計が採用された。

アイスブレーキング性能
雪上ブレーキング性能

 新製品は日本の冬季路面を時期や地域、時間帯などあらゆる角度から分析し、想定されるすべての路面環境下において高いレベルの性能を発揮できるスタッドレスタイヤとして開発。さらにその性能が装着初期だけにとどまらず、履き替え時までより長く続くようにコンパウンドや溝形状、サイプの深さや数などが全面改良されている。

新開発のエバー・ウインター・グリップ・コンパウンドを採用

 採用技術では、新開発の「EverWinterGripコンパウンド(エバー・ウインター・グリップ・コンパウンド)」が採用され、剛性の高いポリマーベースの材質をコンパウンドに配合して、ベースコンパウンドとの摩耗差により微小な凹凸を生成することでエッジ効果と水膜を破って接地するアイスグリップ性能を高めた。一方で、雪上では雪踏み効果を発揮。摩耗しても接地面の凹凸は再生され続けるため高い性能が長く続くという。

新開発の「EverWinterGripコンパウンド(エバー・ウインター・グリップ・コンパウンド)」
実際の顕微鏡写真

新世代Vシェイプトレッドパターンを採用

新世代Vシェイプトレッドパターン

 トレッドパターンは新世代Vシェイプトレッドパターンが採用され、サイプの長さを従来品より28%増加することで、エッジ効果を強化。アイスグリップ性能に貢献しながら、新トレッドパターンデザインにより増加したボイドレシオがシャーベット路面やウェット路面で効率よく雪や水を排出し、安定したグリップを発揮する。

「VTSサイプ」「NewクロスZサイプ」2つのフルデプスサイプテクノロジー

「VTSサイプ」「NewクロスZサイプ」2つのフルデプスサイプテクノロジーがプラットフォームに深く刻まれ、履き替え時までトレッドパターンを維持して、ブレーキング性能の持続に貢献。

2つのフルデプスサイプテクノロジーを採用
VTSサイプ
NewクロスZサイプ

 VTSサイプでは、倒れこみを防止することで接地面を確保してアイスグリップを発揮しながら、厚みのあるサイプが雪上にしっかり食い込み、雪踏み効果を発揮。

 NewクロスZサイプは、3Dサイプによる倒れこみの防止により剛性を確保し、あらゆる路面で安定したハンドリングを実現。接地面効果を最大化するとともにアイス路面の水膜を除去し、アイスグリップに貢献する。

新品時と50%摩耗時の比較写真

EverWinterGripコンパウンドを溝底部まで採用

 EverWinterGripコンパウンドを溝底部(プラットホーム)まで採用することで、スタッドレスの使用限界末期(50%摩耗)になってもトレッドブロックがしなやかさを保ち、アイス性能が長期間継続するとしている。

EverWinterGripコンパウンドを溝底部まで採用
MICHELIN X-ICE3+
MICHELIN X-ICE SNOW(ミシュラン エックスアイス スノー)