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ホンダ「シビック TYPE R」、鈴鹿サーキットのFFモデル最速ラップタイム2分23秒993を記録
シビック TYPE R Limited Editionの量産前最終開発車両で記録
2020年7月9日 16:06
- 2020年7月9日 発表
本田技研工業は7月9日、「シビック TYPE R Limited Edition」の最終的な性能評価のための走行テストを鈴鹿サーキット国際レーシングコースで行ない、FFモデル最速ラップタイムの2分23秒993を記録したと発表した。
今回の走行テストは量産前の最終開発車両で行なわれたもので、最速ラップタイムを支えた技術としては、Limited Edition専用のBBS製20インチ鍛造アルミホイールを採用してバネ下重量を軽量化。サーキットパフォーマンスに優れたハイグリップ20インチ専用タイヤ(ミシュラン パイロットスポーツ Cup2)を適用。アダプティブ・ダンパー・システムとEPSの専用セッティングを行なったという。
なお、シビック TYPE R Limited Editionの生産は、ホンダオブザユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミテッド(Honda of The U.K. Manufacturing Ltd.)で行なわれ、欧州と日本・北米を含む世界各国で販売予定。
シビック TYPE R 開発責任者である柿沼秀樹氏は「世界中のシビック TYPE Rファンの皆さまへ」とのメッセージを発表した。以下はその全文となる。
世界中から届くシビック TYPE R(DBA-FK8)への驚きと喜びの声はわれわれの心を鼓舞し、決して立ち止まらずに、スポーツカーとしての本質とドライビングプレジャーをさらに磨き上げるべく、お客さまの期待を超える進化を目指しました。
モータースポーツの世界では、歩みを止めることは即、敗北を意味します。だから、決して歩みを止めてはならない。Hondaに連綿と宿るこの“レーシングスピリット”こそが、私たちを突き動かしました。
エンジン冷却性能向上やブレーキディスク2ピース化により高温時のパフォーマンスをさらに高めた加速・減速性能、サスペンションブッシュやアダプティブ・ダンパー・システム制御のアップデートにより精緻さを増した操縦性能。
その上でLimited Editionでは、鍛造アルミホイールをはじめとするさらなる車体軽量化と、サーキットパフォーマンスに照準を合わせた専用タイヤで、軽さと速さを研ぎ澄ませました。
今回のモデルチェンジでは、Hondaモータースポーツ開発の要であるHRD Sakuraとタッグを組みながら速さを磨き上げ、「世界屈指のサーキット」と言われる鈴鹿サーキットで、歴代TYPE R最速の足跡を刻みました。
ホンダの考える理想のスポーツカーにまた一歩近づくことができたと確信しています。
どうぞ、存分にお楽しみください。