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2020年インディカー・シリーズ、佐藤琢磨選手は第4戦で今季最上位8位獲得

2020年7月11日~12日(現地時間) 開催

佐藤琢磨選手がステアリングを握るレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの30号車「パナソニック/MiーJack ダラーラ・ホンダ」

 2020年のインディカー・シリーズに参戦する佐藤琢磨選手は、7月11日~12日(現地時間)にロードアメリカで開催されたインディカー・シリーズ第3戦を9位、第4戦を8位でレースを終えた。

 新型コロナウイルスの影響により、ロードアメリカでは第3戦を7月11日、第4戦を7月12日に開催する2レース制がとられた。

 7月11日に開催された第3戦で佐藤選手は、プラクティスで17番手タイムの1分46秒9590をマーク。予選のグループ2で8番手に相当する1分46秒5368を記録して15番グリッドを獲得。

 決勝レースではスタート直後にザック・ヴィーチ選手に接触されて22番手に後退。その後、9周目にアルタナティブ・タイヤに交換するとペースを上げ、2回目のピットストップを行なうまでには15番手、3回目のピットストップを行なうまでには12番手へとポジションを上げる。続くリスタートで11番手となった佐藤選手は、終盤に起きたアクシデントでさらに2つポジションを上げると9位でチェッカードフラッグを受けた。

 7月12日に開催された第4戦では、予選のグループ1で6番手に相当する1分45秒4320を記録し、12番グリッドを獲得した。

 決勝レースでは、1回目のピットストップを行なう直前の16周目に4番手まで浮上。28周目に行なった2回目のピットストップでも同様に4番手へと躍進。やがてライバルがピットストップを行なったほか、37周目にはウィル・パワー選手をオーバーテイクして9番手へと駒を進める。3回目のピットストップを行なうときに8番手となっていた佐藤選手はそのままのポジションでコースに復帰。終盤はジョセフ・ニューガーデン選手が猛追してきたが、最後は佐藤選手が逃げ切って8位フィニッシュを果たした。

 第4戦を終えて、佐藤選手は「(7月11日)昨日以来、マシンのバランスが改善できなかったので、昨晩は大幅な変更を行ないました。したがって、ちょっとしたギャンブルというか、わからないところがある状態で予選に臨みました。予選では2セットのレッド・タイヤを使わなければならず、これは決勝レースでの戦い方を犠牲にするものですが、これでスターティングポジションを上げられるので“よし”としました。スタートでは、僕の前を走るドライバーたちが大きなクラッシュを演じて行き先がなくなったため、過去の3レース同様、大きく順位を落としました。その後、徐々に挽回を図っていきます。また、ピットストップではメカニックたちが素晴らしい働きをしてくれました。結果的にかなりポジションを上げて終盤は8位を目指して戦いました。決して理想的な展開ではありませんが、ペンスキーと争ったのですからそれほど悪くないと思います。ここまで10位、9位、8位と決勝の順位が徐々によくなっているので、次のアイオワでもこの流れを保てることを期待しています。次戦も全力で戦います!」とコメントしている。

 次戦の第5戦と第6戦は、7月17日~18日にアイオワで開催される。

第4戦を終えて173ポイントでスコット・ディクソン選手がドライバーランキングトップに