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2020年インディカー・シリーズ、佐藤琢磨選手は第5戦で10位。第6戦は21位完走

2020年7月17日~18日(現地時間) 開催

佐藤琢磨選手がステアリングを握るレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの30号車「パナソニック/MiーJack ダラーラ・ホンダ」

 2020年のインディカー・シリーズに参戦する佐藤琢磨選手は、7月17日~18日(現地時間)にアイオワ・スピードウェイで開催されたインディカー・シリーズ第5戦を10位、第6戦を21位でレースを終えた。

 新型コロナウイルスの影響により、アイオワ・スピードウェイでは第5戦を7月17日、第6戦を7月18日に開催する2レース制がとられた。

第5戦、78ラップから126ラップまで首位を走行

 7月17日に開催された第5戦の決勝レースで、4ストップ作戦を選択した佐藤選手は6番グリッドからスタート。46周目に行なった最初のピットストップまで、このポジションを守る。

 佐藤選手のタイヤはライバルたちよりもフレッシュな状態で、しかも選択したレース戦略が順調に機能したため、佐藤選手は78ラップから126ラップまで首位で周回。一時は2番手のパワー選手に対して十分なリードを築いたが、スティントが終盤に向かうにつれてそのギャップは縮んでいく。

 その後、ハータ選手とヴィーケイ選手が接触したため144ラップから169ラップまでイエローが提示。このとき3番手につけていた佐藤選手に対して、チームはピットストップを行なわないとする判断を下したが、結果的にはここでピットストップしたドライバーたちがそのメリットを享受。

 さらにわるいことに、直前のイエローが長引いたため、上位グループの多くがフィニッシュまで給油せずに走り切れたのに対し、佐藤選手は250ラップのレースの193ラップ目にグリーンの状態で給油を行なわなければならず、この影響もあって10位でチェッカーフラグを受けた。

第6戦は21位完走で、佐藤選手「ハンドリングにひどい問題を抱えていた」

 7月18日に開催された第6戦の決勝レースでは、50ラップ近くを首位で走行した17日のレースとは一転して、予選を20位で終えた佐藤選手は、レース直前のプラクティスで5番手タイムをマークしたものの、決勝では終始ペースが上がらず、21位完走となった。

 佐藤選手は「今日はハンドリングにひどい問題を抱えていました。驚くほどルーズ(オーバーステア)だったのです。このため予定外のピットストップを行なわなければならず、フロントウィングの調整を7回転させましたが、これは常識的にはありえないことです。おそらく何らかの問題が起きていたはずですが、まだクルマを詳しく調べていません。いずれにしても、タフで長い夜でした。(3位に入った)グレアムを祝福します。彼はNo.15を走らせるチームのために素晴らしい働きをしました」とコメントしている。

第5戦を2位でフィニッシュしたスコット・ディクソン選手、第6戦は5位フィニッシュでポイントリーダーをキープ
第6戦を3位でフィニッシュグラハム・レイホール選手

 次戦の第7戦は、8月8日~9日(現地時間)にオハイオ州レキシントンのミッドオハイオスポーツカーコースで開催される。